脱炭素関連の技術開発に、NEDOが最大30億円まで支援する制度です。「GX分野のディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業(GX)」は、補助率2/3以内、最大6年間で30億円まで支援を受けられます。第7回公募の締切は2026年9月8日正午です。
「脱炭素成長型経済構造移行推進戦略」に基づくカーボンニュートラル関連技術に取り組むディープテック・スタートアップが対象。STS・PCA・DMPの3フェーズで、VC等との協調やステージゲート審査を通じて長期的に支援します。ディープテック・スタートアップ支援基金(DTSU)と同時期に公募が行われる、GX分野に特化した制度です。
GX分野ディープテック支援事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(企業・団体等を含む、GX分野のディープテック・スタートアップ) |
| 制度名 | GX分野のディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業(GX)第7回公募 |
| 対象業種 | 業種指定なし(カーボンニュートラル関連技術の研究開発に取り組むスタートアップ) |
| 利用目的 | 研究開発・実証事業・エコ/SDGs活動支援 |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 規定なし(企業・団体等を含む) |
| 補助上限額 | 最大6年間・30億円(フェーズ別に3億〜25億円) |
| 補助率 | 2/3以内 |
| 申請受付 | 2026年7月21日〜2026年9月8日正午 |
| 公式サイト | https://www.jgrants-portal.go.jp/subsidy/a0WJ200000CDaMaMAL |

自分が対象かどうかを確かめる
対象になるのは、「脱炭素成長型経済構造移行推進戦略」に基づくカーボンニュートラル関連技術に取り組むディープテック・スタートアップです。
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GX分野に該当しない一般的なディープテック技術は、この記事とは別枠の「ディープテック・スタートアップ支援基金/ディープテック・スタートアップ支援事業(DTSU)」第10回公募で申請します。自社の技術がGX分野の脱炭素・カーボンニュートラル関連かどうかで、応募する制度が変わります。
いくらもらえるか
補助率は2/3以内。上限額はフェーズごとに異なり、最大6年間・30億円が上限です。
| フェーズ | 補助率 | 上限額(事業期間) |
|---|---|---|
| STS | 2/3以内 | 3億〜5億円 |
| PCA | 2/3以内 | 5億〜10億円 |
| DMP | 2/3以内 | 25億円 |
PCAフェーズで、脱炭素関連の新素材の概念実証に7億円かけた場合 補助率2/3を掛けると約4.67億円。上限5億〜10億円の範囲内なので、約4.67億円が補助されます。自己負担は約2.33億円です。
DMPフェーズで、カーボンニュートラル関連設備の量産化実証に18億円かけた場合 補助率2/3を掛けると12億円。上限25億円の範囲内なので、12億円が補助されます。自己負担は6億円です。
DTSU(一般のディープテック)と比較すると、GX分野はDMPフェーズの補助率が一律2/3以内に統一されている点が違います(DTSUはDMPフェーズで2/3以内または1/2以内に分かれます)。
対象になる経費・ならない経費
対象経費は、研究開発・量産化実証の各フェーズに応じて公募要領で定められています。
対象になりやすいもの
- 脱炭素・カーボンニュートラル関連の研究開発にかかる直接人件費
- 試作・実証設備の設計・製作・設置費
- 外部委託費(研究開発の一部を委託する場合)
- 知的財産権の取得・維持にかかる費用
対象外になりやすいもの
- 交付決定前に発注・契約した費用
- GX(脱炭素・カーボンニュートラル)分野に該当しない一般的な研究開発費
- 本格的な量産販売段階の設備投資(DMPフェーズでも量産化実証の範囲を超えるものは対象外)
申請の流れと期限
- 自社の技術が「脱炭素成長型経済構造移行推進戦略」のカーボンニュートラル関連技術に該当するか確認する
- 研究開発計画がSTS・PCA・DMPのどのフェーズに該当するか判断する
- 公募要領・NEDOの提案書式に沿って事業計画を作成する
- GビズIDプライムを取得する(Jグランツでの電子申請に必要。未取得の場合は2〜3週間程度かかる)
- Jグランツで提案書を提出する(受付期間: 2026年9月3日10時〜9月8日正午)
- NEDOによる審査(ステージゲート審査を含む)
- 採択・交付決定通知の受領
- 研究開発・実証を実施し、進捗報告・実績報告を提出する
提案の受付期間は2026年9月3日10時〜9月8日正午とごく短い期間です。公募自体は2026年7月21日から始まっているため、事業計画の作成はそれより前倒しで進める必要があります。
落ちる・返還になる要因
- 交付決定前の発注・契約・研究開始: 通知前に着手した部分は補助対象になりません
- GX分野との関連性が不明確: カーボンニュートラル関連技術としての位置づけが弱い提案は、DTSU(一般枠)との区分で不利になる可能性があります
- ステージゲート審査を通過できない: フェーズ移行時の審査で計画の進捗・妥当性が認められないと、その後の支援が継続されません
- 進捗報告・実績報告の遅れ: 事業期間中の報告義務を果たさないと、交付決定の取り消しや返還の対象になる可能性があります
よくある質問
DTSU(第10回公募)とGX(第7回公募)、どちらに応募すればよいですか?
技術が「脱炭素成長型経済構造移行推進戦略」に基づくカーボンニュートラル関連であればGX、それ以外の革新的技術であればDTSUが対象です。両方に該当しそうな場合は、事業の中心的な価値がどちらにあるかで判断します。
補助率・上限額はDTSUと同じですか?
STS・PCAフェーズの補助率・上限額は同じです(2/3以内、3億〜10億円)。DMPフェーズは、DTSUが2/3以内または1/2以内に分かれるのに対し、GXは一律2/3以内です。
提案の受付期間が短いのはなぜですか?
公募要領上、公募自体は2026年7月21日から始まっていますが、提案書の受付システムが開くのは2026年9月3日10時〜9月8日正午です。事業計画の準備は公募開始時点から進めておく必要があります。
スタートアップ企業とはどこまでの規模を指しますか?
公募要領上、対象者は「企業(団体等を含む)」と定義されています。具体的な設立年数・規模の基準は公募要領で確認してください。
ステージゲート審査とは何ですか?
フェーズが進む際に、それまでの研究開発の進捗・妥当性を審査する仕組みです。審査を通過できないと、その後のフェーズへの支援が継続されません。
30億円は1社あたりの上限ですか?
公募要領上、支援額は「最大6年間・30億円」とされています。フェーズごとの上限額の合計が30億円を超えない範囲で計画することになります。
