新しい市場に打って出たいのに、製品開発と市場調査を同時に進める体力がない。北海道内の中小企業がよく直面する課題です。「中小企業競争力強化促進事業」のうち「市場対応型製品開発支援事業【一般】」は、新分野・新市場への進出に向けた製品開発と、それに伴う市場調査・展示会出展の費用を合わせて補助する制度です。この記事で扱う回の公募は、2026年6月19日で受付を終了しています。
実施主体は北海道立総合研究機構系の産業支援機関(HSC)。対象は新分野・新市場への進出等のために製品開発を行う道内中小企業です。補助上限額は300万円(うち市場調査等は200万円以内)、補助率は1/2以内です。
市場対応型製品開発支援事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 2026年度中小企業競争力強化促進事業(市場対応型製品開発支援事業【一般】) |
| 対象業種 | 指定なし(全業種) |
| 利用目的 | 創業・第二創業、販路開拓・展示会、研究開発・実証 |
| 対象地域 | 北海道内の中小企業 |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 300万円(うち市場調査等は200万円以内) |
| 補助率 | 1/2以内 |
| 申請受付 | 2026年5月7日〜6月19日(受付終了) |
| 公式サイト | https://www.hsc.or.jp/news/2026jourei_1st/ |

何から始めるか
この事業の対象経費は「製品・サービスの開発」と「これに伴う市場調査又は展示会等への出展」の2つに分かれています。市場調査等の対象経費には200万円という別枠の上限が設定されているため、製品開発費と市場調査費をどう配分するかを先に決めておく必要があります。まずは自社の新分野進出計画を、開発フェーズと市場調査・販路開拓フェーズに分けて整理することから始めるとよいでしょう。
自分の会社は対象になる?
対象は「新分野・新市場への進出等のために」製品開発を行う道内中小企業です。既存商品のマイナーチェンジではなく、新しい市場・新しい顧客層への進出を伴う開発であることが前提です。同じ北海道の「中小企業競争力強化促進事業」には「マーケティング支援事業」という別メニューもあり、こちらは製品開発を伴わない販路開拓に特化しています。自社が製品開発から取り組むのか、既存製品の販路開拓だけを行うのかによって、どちらのメニューが適切か変わります。
いくら戻るか計算する
補助上限は300万円、うち市場調査等の枠は200万円以内です。たとえば新商品の試作開発に300万円、それに伴う展示会出展や市場調査に150万円かけた場合、合計450万円の対象経費に対して補助率1/2で計算すると225万円ですが、上限300万円の範囲内に収まるので、この場合は225万円が補助額になります。
一方、市場調査等の対象経費だけで250万円かけた場合は、市場調査等の枠の上限200万円が適用され、補助率1/2でも100万円が上限になる点に注意してください。
つまずきやすい順番の話
新分野進出の補助金でよくある失敗は、「まず展示会に出展してから補助金を探す」という順番です。交付決定前に発生した経費は対象外になるため、展示会への出展を決める前に、この補助金の公募スケジュールと交付決定の時期を確認しておく必要があります。
次回公募に向けて準備しておきたいこと
- 新分野・新市場進出の計画(開発フェーズと市場調査フェーズを分けて整理)
- 製品開発費と市場調査・展示会出展費の見積り(市場調査等は200万円枠に注意)
- マーケティング支援事業など他メニューとの使い分けの検討
- HSCの次回募集案内のチェック
よくある質問
今から申請できますか?
2026年6月19日までの公募は受付終了しています。次回公募の時期はHSCの公式ページで確認してください。
製品開発をせず、展示会出展だけでも使えますか?
このメニューは製品開発を前提とした事業です。製品開発を伴わない販路開拓のみを検討している場合は、同じ北海道の「マーケティング支援事業」など別メニューが適している可能性があります。
市場調査費だけで上限いっぱい使えますか?
市場調査等の対象経費には200万円という別枠の上限があります。全体の上限300万円とは別に、この200万円枠が適用される点に注意してください。
