ICT分野で新しい技術のアイデアはある。しかし研究開発費を自己資金だけでまかなうのは、創業間もないスタートアップには重い負担です。この負担を全額補助でカバーする珍しい制度が、総務省の「スタートアップ創出型萌芽的研究開発支援事業」でした。
この公募は2026年3月24日で締め切られ、現在は申請できません。 対象業種は限定されておらず(汎用)、上限3,000万円という制度でした。
スタートアップ創出型萌芽的研究開発支援事業の要点まとめ
正式名:【総務省】スタートアップ創出型萌芽的研究開発支援事業
だれが
- 申請者
- 事業者(ICT分野のスタートアップ)
- 対象業種
- 汎用(ICT分野の研究開発に取り組むスタートアップ)
- 利用目的
- 研究開発・実証
- 対象地域
- 全国
- 従業員数
- 規定なし
いくら
- 補助上限額
- 上限3,000万円(フェーズ1:最大500万円、フェーズ2:最大3,000万円)
- 補助率
- 10/10(全額支給。上限額未満に限る)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 終了(〜2026年3月24日)
- 公式サイト
- ICTスタートアップリーグ

補助率10/10という珍しい設計
多くの補助金は、対象経費の一部(1/2や2/3など)を補助する仕組みです。しかし、この事業は補助率10/10、つまり対象経費の全額が補助されるという珍しい設計になっていました(ただし補助上限額の範囲内に限ります)。
制度は2段階のフェーズに分かれていました。
- フェーズ1:研究開発費300万円まで(上限額500万円という情報もあり、年度により変動の可能性あり)
- フェーズ2:研究開発費2,000万円まで(上限額3,000万円)
フェーズ1で萌芽的な(芽が出たばかりの、初期段階の)研究テーマを試し、有望と判断されたものがフェーズ2でより大きな規模の研究開発に進む、という段階設計だったと考えられます。「起業や事業拡大を目指すスタートアップ等によるICT分野の研究開発」が対象で、実施団体はICTスタートアップリーグでした。
今から申請できますか?
2026年3月24日で公募は締め切られており、今から申請することはできません。 これは公式情報にもとづく事実です。
次回公募の実施有無・時期は、本記事の執筆時点で確定していません。ICTスタートアップリーグの公式サイトを定期的に確認するのが確実です。
次回公募に備えてできること
- 研究開発テーマを明確にしておく:「萌芽的」という名称のとおり、まだ実用化されていない初期段階のアイデアも対象になりうる制度です
- フェーズ1・フェーズ2どちらから申請するか検討しておく:すでに一定の研究成果がある場合はフェーズ2、これから着手する場合はフェーズ1が候補になります
- ICT分野との関連性を整理しておく:総務省所管の制度のため、通信・情報処理技術との関わりを明確にしておく必要があります
- ICTスタートアップリーグの公式サイトを定期チェックする
よくある質問
今から申請できますか?
できません。2026年3月24日で公募は締め切られています。次回公募の発表を待つか、他の研究開発支援制度もあわせて確認する方法があります。
次回はいつ頃募集されますか?
本記事の執筆時点で、次回の公募時期は確定していません。ICTスタートアップリーグの公式サイトで新着情報を確認してください。
補助率10/10とはどういう意味ですか?
対象経費の全額が補助されるという意味です。ただし、補助上限額(フェーズ1・フェーズ2それぞれの上限)を超える部分は補助されません。上限額の範囲内であれば自己負担なしで研究開発を進められる、数少ないタイプの補助金です。
