古い薪ストーブを、同じ薪ストーブに買い替えるだけでも対象になるのか。結論から言うと、対象になりません。この制度は新品の機器を新たに設置する場合が対象で、中古品は対象外です。

伊那市の「薪・ペレットストーブ、ボイラーの設置に対する補助金」は、木質バイオマス機器の設置費用の2/3を補助する制度です。対象は個人だけではありません。市内で事業を営む事業者も対象に入ります。

対象になる人、ならない人

「うちは会社だから対象外では」と思われがちですが、そこが誤解です。

  • 対象になる:伊那市内に住宅等を所有し、そこに機器を設置する個人
  • 対象になる:伊那市内で事業を営み、事業所に機器を設置する事業者
  • 対象外:過去に同じ補助金を受けたことがある人
  • 対象外:市税等を滞納している人
  • 対象外:暴力団と関係のある人・団体

あなたが住宅所有者でも事業者でも、入り口は同じです。分かれ道は「新品かどうか」と「税金の滞納がないか」の2点にあります。

対象になる4つの機器——中古品は対象外という線引き

対象機器は次の4つ。いずれも新品限定です。

  1. 薪ストーブ
  2. ペレットストーブ
  3. 薪・ペレットボイラー
  4. チップボイラー

中古の薪ストーブを譲り受けて設置しても、この補助金は使えません。「新品を新たに買う」ことが、対象・対象外を分ける最初の線です。

補助率2/3、機器ごとに上限額が変わる

補助率はどの機器も対象経費の2/3以内で共通です。変わるのは上限額です。

機器区分補助上限額
ペレットストーブ42万円
薪ストーブ30万円
家庭用ボイラー300万円
事業用ボイラー400万円〜1,000万円
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あなたの家にペレットストーブを設置する費用が60万円なら、2/3は40万円。上限42万円には届かないので、40万円がそのまま補助額になります。逆に費用が70万円なら、2/3は46.7万円ですが、上限42万円で頭打ちです。

家庭用ボイラーになると上限が一気に300万円まで上がります。同じ「ボイラー」でも、薪ストーブの10倍の上限額が用意されている点は見落とされがちです。

事業用ボイラーは、家庭用と何が違うのか

「事業用ボイラー」という区分があること自体、知らない事業者が多いです。旅館・農業施設・工場などでボイラーを更新する場合、この区分に当てはまる可能性があります。

上限額は400万〜1,000万円と幅があります。どちらの上限が適用されるかは、ボイラーの規模・種類によって変わります。設置を検討している事業者は、見積もりを取る前に伊那市50年の森林推進課へ問い合わせて、自社のケースがどの上限区分に当たるかを確認しておくと、投資判断がしやすくなります。

交付決定より前に発注すると、対象外になる

申請の順番は次の通りです。

  1. 交付申請書・見積書等の提出
  2. 交付決定
  3. 機器の設置・業者への支払い
  4. 実績報告書の提出(設置後の写真等を添付)

交付決定を受ける前に機器を発注・設置してしまうと、その経費は対象外になります。見積もりを複数社から取るところまでは自由に進めてよいですが、契約・発注は交付決定の通知が届いてからにしてください。

木質バイオマス機器の設置は、木材利用と脱炭素の両方に関わる投資です。設備投資系の補助金全般に共通する「交付決定前フライング」の考え方は、GRANTOS公式LINEの登録者限定ページで紹介しています。

申請は令和8年6月1日から、予算の範囲内

受付期間は令和8年6月1日(月)から令和9年2月26日(金)までです。ただし公式ページには「予算の範囲内で交付するため、お早めの申請をおすすめします」との案内があります。締切日より前に、予算の都合で受付が終わる可能性がある、という意味です。

設置・支払いの完了は令和9年2月末までと定められています。申請から設置までの期間が限られているため、機器選びと業者手配は早めに動いたほうが安全です。

よくある質問

中古の薪ストーブを譲り受けて設置する場合も対象になりますか?

対象外です。この補助金は新品の機器を新たに設置する場合が対象です。中古品の設置は補助の対象になりません。

個人事業主が店舗にペレットストーブを設置する場合、個人向けと事業者向け、どちらの区分になりますか?

事業として設置する場合は事業者向けの区分になります。用途(住宅か事業所か)によって対象区分が変わるため、申請前に伊那市50年の森林推進課へ確認することをおすすめします。

交付決定前に、見積もりを取るだけなら問題ありませんか?

問題ありません。見積もり取得は準備段階として認められます。契約・発注・設置は、交付決定の通知を受け取ってから行ってください。


免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。補助率・上限額・対象要件・受付状況は変更される場合があるため、申請前に必ず伊那市の公式ページで最新の内容をご確認ください。

出典:


この補助金の概要(早見表)

検索項目内容
申請者事業者・個人のどちらも
制度名伊那市 薪・ペレットストーブ、ボイラーの設置に対する補助金
対象業種業種指定なし(住宅所有者・事業者のいずれも対象)
利用目的木質バイオマス機器(薪・ペレットストーブ、ボイラー)の新規設置
対象地域長野県伊那市
従業員数個人は規定なし(個人が申請)。事業者の規模要件は公式ページに記載なし
補助上限額42万円(ペレットストーブ)/30万円(薪ストーブ)/300万円(家庭用ボイラー)/400万〜1,000万円(事業用ボイラー)
補助率対象経費の2/3以内
申請受付令和8年6月1日〜令和9年2月26日(予算の範囲内。早期終了の可能性あり)
公式サイトhttps://www.inacity.jp/sangyo_noringyo/noringyo/ringyo/mokushitsubaiomasu/pelletstove.html
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※この表の項目(対象業種・利用目的・対象地域・従業員数)は、GRANTOSの補助金診断の検索軸に対応しています。

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