ボイラーを入れたいのに、申請が止まっていた。そんな行き違いが起きやすい補助金です。伊那市の公式ページには、ボイラーの申請は予算の上限に達したため受付を停止していると書かれています。ストーブも上限に達し次第終了で、市は12月までの申請を求めています。
制度全体の最大額は事業用チップボイラーの1,000万円ですが、受付が止まっている区分です。いま申請できるストーブの上限は、薪ストーブ30万円、ペレットストーブ42万円です。どの機器でも申請の前に工事が終わっているものは対象外なので、契約や着工は交付決定のあとにしてください。
伊那市 薪・ペレットストーブ設置補助金の要点まとめ
正式名:伊那市山林資源活用機器設置補助金
だれが
- 申請者
- 個人・事業者(市内の住宅・店舗等に設置する人)
- 対象業種
- 業種の指定なし
- 利用目的
- 薪・ペレットストーブ、ボイラーの設置
- 対象地域
- 長野県伊那市
- 従業員数
- 公式ページに記載なし(50年の森林推進課へお問い合わせください)
いくら
- 補助上限額
- 最大1,000万円(ボイラーは受付停止中。機器ごとに異なる)
- 補助率
- 対象経費の2/3以内
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2026年6月1日〜2027年2月26日(予算に達し次第終了)
- 事業の完了
- 2027年2月末まで(設置と支払いの完了)
自分の設置は対象になるのか
次のすべてに当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 5
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 中古品を設置する
- ✕ 申請前に工事が終わっている
- ✕ 市内に拠点のない業者に頼む
- ✕ 家庭用で過去に同じ補助を受けた
住宅等には、個人住宅のほか店舗や事務所も入ります。施工を頼む業者にも条件があります。市内に本店がある法人・個人事業主か、長野県内に本店があって市内に支店か営業所を置く法人・個人事業主です。過去の補助は、交付要綱では家庭用に設置する場合の条件で、個人が申請するときは世帯員全員が受けていないことを求めています。公式ページはこの条件を区別せず書いているため、事業用の扱いは窓口に確かめてください。滞納の確認も、個人の場合は世帯員全員が対象です。暴力団と関係がないことも条件です。
買い替えは対象になるのか
古いストーブを新しい機器に替える設置も、対象に入ります。交付申請書(様式第1号)の設置種別に、新築・改築・機器新設と並んで「機器入替え」があるためです。条件は、設置する機器が未使用品であることです。
対象になる機器は、薪ストーブ、ペレットストーブ、ペレットボイラー、薪ボイラー、チップボイラーの5種類です。譲り受けた機器や展示品の再利用は、未使用品とは言えないので対象外と考えてください。
補助の対象になる経費は、機器本体、煙突などの必要な附帯設備、設置にかかる1機分の費用です。煙突などの附帯設備だけを設置する工事は対象外です。
いくらもらえるか
補助率は、どの機器も対象経費の2/3以内です。上限額は機器で決まります。
| 機器の区分 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|
| ペレットストーブ | 2/3以内 | 42万円 |
| 薪ストーブ | 2/3以内 | 30万円 |
| 家庭用のペレット・薪・チップボイラー | 2/3以内 | 300万円 |
| 事業用のペレット・薪ボイラー | 2/3以内 | 400万円 |
| 事業用のチップボイラー | 2/3以内 | 1,000万円 |
ボイラーの区分は、公式ページによると受付が止まっています。ストーブの計算例は次のとおりです(金額は計算のための仮の数字です)。
- ペレットストーブの対象経費が60万円:60万円 × 2/3 = 40万円
- ペレットストーブの対象経費が70万円:70万円 × 2/3 = 約46.7万円 → 上限の42万円
- 薪ストーブの対象経費が60万円:60万円 × 2/3 = 40万円 → 上限の30万円
上限に届くのは、ペレットストーブで対象経費が63万円以上、薪ストーブで45万円以上のときです。工事費のどこまでが対象経費に入るかは、公式ページに詳しい記載がありません。見積書を取る前に、50年の森林推進係へ内訳を見せて確かめておくと安心です。
申請の流れ
- 機器と業者を決め、見積書を取る(申請者→市内の条件を満たす業者。申請書に見積書の写しを付けるため、申請の前に必要です)
- 交付申請書を市に出す(申請者→伊那市 50年の森林推進課。着工の前に出します)
- 交付決定の通知を待つ(市→申請者。契約と着工は原則この後です)
- 機器を設置し、代金を支払う(申請者→業者。2027年2月末までに終えます)
- 実績報告書を出す(申請者→市。領収書の写しや設置の写真を付けます)
- 交付請求書を出す(申請者→市。補助金はこの請求のあとに支払われます)
契約を結ぶときは、競争に付すのが交付要綱の原則です。難しい場合は指名競争か随意契約でもよいとされています。実績報告のあとに、市の職員が現地を確認することがあります。事業用のボイラーは、完成後に速やかに完了の届けを出して検査を受ける決まりです。検査に合格したあとなら、概算払(先に補助金を払ってもらう方法)を請求できます。
必要な書類
準備できた 0 / 10
上の10種のうち、上から5つが申請のとき、残りが完了後に要る書類です。写真は、設置前と設置後の機器の設置場所と、煙突が写った住宅等の外観です。新築住宅の場合、着手前の写真は要りません。工事の期間や費用が変わるときは、変更承認申請書を先に出します。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 申請の前に工事を終えた:申請前に工事が完了したものは対象になりません。契約と着工は、交付決定のあとです。
- 中古品や展示品を設置した:対象は未使用品に限られます。
- 条件に合わない業者に頼んだ:市内に本店、または県内に本店があって市内に支店か営業所のある業者に、設置させる必要があります。
- 期限までに支払いを終えなかった:設置と支払いは2027年2月末までです。実績報告書もその年度の2月末日までに出します。
- 予算が上限に達した:受付期間の終わりより前でも、上限に達し次第、受付は終わります。ボイラーはすでにこの状態です。
取り違えやすい点
ボイラーとストーブでは、受付の状況が違います。公式ページの注記は、ボイラーが停止、ストーブが上限に達し次第終了です。同じ補助金でも、機器によって間に合うかどうかが変わります。
併用については、この補助金の側には併用の制限がないと公式ページに書かれています。ただし相手の補助金に制限があることもあるので、その制度の担当課に確かめてください。
薪やペレットは、長野県産材を使うよう努めることが求められています。努力義務の書き方で、使わなければ対象外になるとは書かれていません。
また、交付要綱は2027年3月31日限りで効力を失う定めです。2027年度以降の募集があるかは、公式ページに載っていません。
よくある質問
ボイラーは申請できますか?
公式ページには、ボイラーの申請は予算の上限に達したため受付を停止していると書かれています。家庭用も事業用も、チップボイラーも同じ区分です。再開の予定は載っていません。ボイラーを検討している場合は、50年の森林推進課(0265-78-4111)に電話で、追加の受付があるかを確かめてください。ストーブは上限に達し次第終了という扱いです。
古いストーブから買い替える場合も対象ですか?
対象です。交付申請書の設置種別には、新築・改築・機器新設のほかに「機器入替え」があります。条件は、設置する機器が未使用品であることです。古い薪ストーブを新品の薪ストーブやペレットストーブに替える設置も、ほかの条件を満たせば対象に入ります。家庭用では、以前に市の同種の補助を受けていないことも条件なので、先に確かめてください。
中古のストーブや譲ってもらった機器は使えますか?
使えません。交付要綱は、対象の機器を未使用品と定義しています。知人から譲り受けたもの、展示品の再利用、取り外した機器の再設置は、未使用品とは言えないので対象外と考えてください。判断に迷う機器は、購入や設置の前に50年の森林推進係へ型式を伝えて、対象になるかを確かめておくと安心です。
施工は市外の業者に頼めますか?
条件があります。市内に本店がある法人・個人事業主か、長野県内に本店があって市内に支店か営業所などを置く法人・個人事業主に、設置させる必要があります。県外の業者や、県内でも市内に拠点のない業者だけに頼むと、対象から外れるおそれがあります。見積もりを依頼するときに、本店と市内の拠点の有無を業者に聞いておくと安全です。
見積もりを取るのは、交付決定の前でもよいですか?
取ってかまいません。申請書に見積書の写しを付けるので、むしろ申請の前に必要です。ただし契約と着工は、公式ページで原則として交付決定のあとと書かれています。例外が認められる条件は載っていません。見積書の日付や発注の時期で迷うときは、申請の前に50年の森林推進係へ相談してください。
店舗や事務所でも使えますか?
使えます。交付要綱の「住宅等」には、個人住宅のほか店舗と事務所が入ります。事業として設置する場合も、ストーブの上限は薪ストーブ30万円、ペレットストーブ42万円で、用途による区分はありません。事業用の区分があるのはボイラーで、事業用のペレット・薪ボイラーが400万円、チップボイラーが1,000万円です。
他の補助金と併用できますか?
この補助金の側には、併用の制限がありません。ただし他の補助金には併用の制限を設けているものがあり、公式ページも、事前に各補助金の担当課へ確認するよう求めています。たとえば県や国の補助を同じ設置費用に重ねたいときは、先にその補助金の担当課へ、この補助金を受けていても使えるかを聞いてください。確認の結果は、メモなどで残しておくと申請のときに説明しやすくなります。
設置と支払いはいつまでに終えますか?
2027年2月末までに、機器の設置と業者への支払いを終え、実績報告書を出せることが条件です。年度の終わりに近づくほど、工事の日程が詰まりやすくなります。公式ページは、ストーブでもできるだけ12月までに申請を終えるよう求めています。業者の予約が取れる時期を、見積もりの段階で確かめておきましょう。
設置の写真はどんなものが要りますか?
実績報告のときに、カラー写真を付けます。着手前と設置後の機器の設置場所、それに煙突が写った住宅等の外観です。新築住宅の場合、着手前の写真は要りません。工事が始まると着手前の様子は撮れなくなるので、改装の場合は工事の前に撮影しておいてください。
薪やペレットは県産材を使わなければなりませんか?
必須ではありません。公式ページには、事業の趣旨をふまえて、設置後に使う薪とペレットは長野県産材を使うよう努めてくださいと書かれています。努めるという書き方で、使わなければ補助が取り消されるとは書かれていません。ただし補助の目的が木質バイオマスの活用なので、燃料の調達先も購入前に考えておくと安心です。
補助金はいつ振り込まれますか?
振込の時期は、公式ページに書かれていません。流れは、実績報告書を出し、市が内容を審査して補助金の額を確定し、そのあとの交付請求に基づいて支払う順番です。事業用のボイラーだけは、検査に合格したあとに概算払を請求できます。振込日の目安を知りたい場合は、申請のときに窓口で聞いておくと資金の計画を立てやすくなります。
問い合わせ先はどこですか?
伊那市役所の農林部 50年の森林推進課 50年の森林推進係です。電話は0265-78-4111、メールは50ms@inacity.jpです。補助の対象になるかどうか、受付がまだ続いているか、見積書の内訳をどう整えるかなど、公式ページで判断できないことは、申請の前に聞いておくと出し直しを防げます。
