売電目的で太陽光を導入すれば有利なのか。結論から言うと逆です。FIT・FIP制度の認定を取得すると、この補助金の対象外になります。自家消費が前提の制度だからです。
この補助金の概要(早見表)
| 検索項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 令和8年度事業者向け太陽光発電設備等設置補助金 |
| 対象業種 | 業種指定なし(自らが事業を営む建物を有する事務所・事業所) |
| 利用目的 | 自家消費型太陽光発電設備・蓄電池の導入 |
| 対象地域 | 三重県いなべ市 |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 太陽光発電500万円(100kW上限)、蓄電池は本体価格の1/3以内 |
| 補助率 | 太陽光1kWあたり5万円(定額)、蓄電池は本体価格の1/3以内 |
| 申請受付 | 令和8年6月22日(月)〜11月30日(月) |
| 公式サイト | https://www.city.inabe.mie.jp/kurashi/recycle/1014262/1015951.html |
※この表の項目(対象業種・利用目的・対象地域・従業員数)は、GRANTOSの補助金診断の検索軸に対応しています。
対象になる太陽光、ならない太陽光
対象になるのは、発電電力の50%以上を、申請した事務所・事業所で自ら消費する事業者です。
- 対象になる:工場の屋根に10kW〜100kWの太陽光を設置し、発電した電気の半分以上を自社の生産設備で使う
- 対象になる:太陽光と同時に蓄電池を設置し、夜間や停電時にも自家消費する
- 対象にならない:FIT・FIP制度の認定を取得し、売電収入を得る計画の設備
- 対象にならない:10kW未満、または100kWを超える設備
「売るための太陽光」と「使うための太陽光」で、対象・対象外がはっきり分かれています。
補助額は「1kWあたり5万円」の定額方式
補助率という考え方ではなく、1kWあたり5万円の定額です。上限は100kWなので、最大500万円になります。
- 20kWの太陽光を設置:20kW×5万円=100万円
- 50kWの太陽光を設置:50kW×5万円=250万円
- 100kWの太陽光を設置:100kW×5万円=500万円(上限到達)
蓄電池は太陽光と同時設置の場合に限り、本体価格の1/3以内が補助されます(最大50kWh)。太陽光だけを設置する計画では、蓄電池の補助は受けられません。
補助決定より前に着工すると対象外
申請要件には、補助決定を受けたあとに工事を開始することが含まれています。見積もりを取って「いい条件だから」とすぐ契約・着工してしまうと、対象外になります。
市税の滞納がないことも要件です。工事日程が先に決まっている場合ほど、この順番を後回しにしがちなので注意が必要です。
太陽光発電の補助金では、「契約は交付決定前でも可、工事着手だけは交付決定後」というように、細かい線引きが自治体ごとに違う制度もあります。設備投資系の補助金に共通する交付決定前フライングの実例は、GRANTOS公式LINEの登録者限定ページで紹介しています。
よくある質問
FIT認定を取って売電する計画でも申請できますか?
対象外になります。この補助金は発電電力の50%以上を自家消費することが要件で、FIT・FIP制度の認定を取得する設備は対象から外れます。
5kWの小規模な太陽光でも申請できますか?
対象外です。最低10kW以上が条件で、10kW未満の設備には使えません。
蓄電池だけを設置する場合も補助されますか?
対象外です。蓄電池の補助は太陽光発電と同時に設置する場合に限られます。蓄電池単体の導入には使えません。
免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。対象設備・補助額・受付状況は変更される場合があるため、申請前に必ずいなべ市の公式ページおよび最新の案内でご確認ください。
自家消費率の見込み方や、蓄電池をあわせて導入する際の手続きなど、実務の進め方に迷う場合は専門家に相談するのも一つの手です。
出典:
