半導体・次世代電池など重点分野の工場は、初年度から交付率2/3。四日市市の「企業立地奨励金」は、対象業種によって交付率が変わる制度です。固定資産税・都市計画税相当額を最大3年度にわたって交付します。

対象になる業種と投下固定資産額の要件

対象業種は次の6区分です。

  • 製造業
  • IoT・AI等を導入するスマート化事業
  • 重点分野事業(次世代電池・半導体・バイオテクノロジーなど13分野)
  • ものづくりを支えるソフト事業
  • 物流施設
  • データセンター

投下固定資産額の要件は、企業規模・立地形態で異なります。

区分投下固定資産額の目安
大企業の製造業総額5億円以上
中小企業等償却資産2,000万円以上
公的工業団地への進出企業2,000万円以上
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中小企業でも、償却資産(機械装置等)に2,000万円以上を投じれば対象になり得ます。大企業向けの「5億円」という基準だけを見て諦める必要はありません。

交付率は業種と年度で変わる

奨励金の交付額は、固定資産税・都市計画税相当額に交付率を乗じた金額です。交付率は年度・業種によって変わります。

  • 基本の交付率: 交付1年目は対象税額の1/2、交付2・3年目は2/3
  • 重点分野の交付率: 初年度から2/3(優遇)

交付期間は3年度、限度額は1指定につき10億円です。

具体的な金額感で見てみます。

  • 一般の製造業(投下固定資産額3億円・対象税額600万円): 1年目300万円(1/2)、2・3年目は各400万円(2/3)。3年間合計1,100万円
  • 重点分野の半導体関連企業(投下固定資産額10億円・対象税額2,000万円): 1〜3年目すべて2/3で各1,333万円。3年間合計約4,000万円
  • 中小企業の物流施設(投下固定資産額2,500万円・対象税額50万円): 1年目25万円(1/2)、2・3年目は各33万円(2/3)。3年間合計約91万円

重点分野に該当するかどうかで、同じ投資規模でも交付額に大きな差が出ることが分かります。自社の事業が13分野のどれかに該当しないか、事前に確認する価値があります。

申請は工事完成後30日以内、事前協議が実務上のポイント

申請は工事完成後30日以内に行う必要があります。ただし、事業者はその前段階で、工業振興課への事前協議・調整を推奨されています

流れを整理すると、次のとおりです。

  1. 立地計画(業種・投下固定資産額・従業員計画)を固める
  2. 着工前に工業振興課へ事前協議を行う
  3. 工場・事業所の建設・設備投資を実施する
  4. 工事完成後30日以内に交付申請を行う
  5. 審査を経て、初年度分の奨励金が交付される
  6. 2・3年度目も継続して交付申請を行う

「工事完成後30日以内」という締切は、着工前ではなく完成後に来る点に注意が必要です。工事のスケジュールが遅れると、この30日という期間の管理も難しくなります。

じつは、「新設」と「増設」のどちらに該当するかは、はっきり白黒つくものばかりではありません。既存工場の隣に建てる棟でも、事業計画上どう位置づけるかで扱いが変わることがあります。この考え方は、GRANTOS公式LINEの登録者限定ページで、他の自治体の立地奨励金の実例とあわせて紹介しています。

企業立地系の奨励金は自治体ごとに対象業種・交付率が大きく異なります。あわせてこちらの記事も参考になります。

あわせて読みたい【埼玉県川越市】企業立地奨励金等交付制度とは?固定資産税相当額を5年間補助、対象要件と申請の流れ工場や事業所を新設すると、固定資産税・都市計画税の負担が一気に増えます。川越市の「企業立地奨励金等交付制度」は、この負担を最大5年間、相当額の1/2まで軽くする制度です。対象は製造業・情報通信…5分で読めます

よくある質問

中小企業でも対象になりますか?

対象になります。償却資産2,000万円以上の投下固定資産額があれば、中小企業でも対象要件を満たします。大企業向けの「5億円」基準とは別枠です。

小売業や飲食業でも対象になりますか?

対象外の可能性が高いです。対象業種は製造業、IoT・AI導入事業、重点分野、ものづくり支援ソフト事業、物流施設、データセンターに限られています。

工事完成前に相談する必要はありますか?

義務ではありませんが、事前協議が推奨されています。投下固定資産額の算定方法や対象業種への該当可否など、着工前に確認しておくべき点が多いため、早めの相談が安全です。


まずは公式LINEで、対象業種の判定の勘所を掴んでおく

企業立地系の奨励金は、「対象業種にきちんと該当するか」「新設か増設か」で交付率が変わることが少なくありません。GRANTOS公式LINEでは、こうした判定の考え方を登録者限定ページで紹介しています。着工計画を立てる前に確認しておくと安心です。

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補助金の概要早見表

検索項目内容
制度名四日市市企業立地奨励金
対象業種製造業・IoT/AI導入スマート化事業・重点分野(次世代電池・半導体等13分野)・ものづくり支援ソフト事業・物流施設・データセンター
利用目的企業立地・設備投資
対象地域三重県四日市市
従業員数規定なし(投下固定資産額要件が中心)
補助上限額1指定につき10億円
補助率固定資産税等相当額の1/2〜2/3(重点分野は初年度から2/3)
申請受付工事完成後30日以内(着工前の事前協議を推奨)
公式サイトhttps://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1001000001354/index.html
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※この表の項目(対象業種・利用目的・対象地域・従業員数)は、GRANTOSの補助金診断の検索軸に対応しています。

この制度以外にも自社が対象になる補助金・助成金がないか気になる場合は、3分でできる補助金診断も活用してみてください。

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対象業種の該当可否や投下固定資産額の算定に迷う場合は、専門家に相談するのも一つの手です。

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免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。交付額・交付率・対象要件・申請期間は変更される場合があるため、申請前に必ず四日市市の公式ページおよび工業振興課への確認で最新情報をご確認ください。

出典: