工場の照明を全部LEDに替えたい。老朽化したボイラーを省エネ型に更新したい。見積を取ったら数百万円だった——ここで手が止まる石川県内の事業者は少なくありません。2023年度「GX(省エネ・再エネ)設備導入支援事業」は1次募集(5月31日締切)・2次募集(9月15日締切)とも終了していますが、石川県はこの制度を「省エネ設備等導入支援事業」という名称で継続しており、令和7年度も同じ枠組みで公募が行われています。
対象は石川県内に本社または主たる事業所を持つ中小企業等で、省エネ設備の更新・再エネ設備の導入にかかる経費の2分の1(賃上げ要件を満たせば3分の2)、上限600万円(下限50万円)が補助されます。次回公募に向けて準備しておきたいことを整理します。
GX(省エネ・再エネ)設備導入支援事業(石川県)の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | GX(省エネ・再エネ)設備導入支援事業(現:石川県省エネ設備等導入支援事業) |
| 対象業種 | 業種指定なし(中小企業等) |
| 利用目的 | 脱炭素・省エネ、設備投資 |
| 対象地域 | 石川県内 |
| 従業員数 | 規定なし(中小企業等が対象) |
| 補助上限額 | 600万円(下限50万円) |
| 補助率 | 1/2(賃上げ要件を満たす場合は2/3) |
| 申請受付 | 2023年度1次募集は3月28日~5月31日、2次募集は8月16日~9月15日でいずれも終了 |
| 公式サイト | 石川県「石川県GX(省エネ・再エネ)設備導入支援事業」 |

誰でも使えるわけではない。事前の準備が必要
この補助金には申請前に済ませておくべき条件があります。「いしかわ事業者版/工場・施設版環境ISO」の認証を受けているか、過去3年以内に省エネ診断を受けていることが対象要件です。
つまり、思い立って即申請、という補助金ではありません。省エネ診断を受けていない事業者は、まず診断を受けるところから始める必要があり、この準備期間を見込まずに公募直前に動き出すと間に合わなくなります。 次回公募を狙うなら、診断の予約を先に済ませておくという手があります。
賃上げで補助率が上がる仕組み
補助率は基本1/2ですが、賃上げ要件を満たすと2/3に引き上げられます。賃上げ要件の具体的な中身は公募要領によって年度ごとに変わることがあるため、次回公募の要領で確認が必要ですが、同じ設備投資額でも賃上げに取り組むかどうかで自己負担額が変わってくる、と考えると計画が立てやすくなります。
例えば600万円の設備投資であれば、補助率1/2なら自己負担300万円、2/3なら自己負担200万円です。差額100万円をどう捉えるかは、賃上げ計画次第で判断が分かれるところです。
次回公募に向けて準備しておきたいこと
2023年度は1次・2次と複数回の募集機会がありました。継続実施されている制度なので、次年度以降も同様のペースが見込めます。
- 環境ISOの認証取得、または省エネ診断の受診(済んでいなければ最優先)
- 更新・導入したい設備の見積り取得(下限50万円を下回らないか確認)
- 賃上げ要件を満たせるかどうかの検討
よくある質問
Q. 2023年度分にまだ申請できますか?
できません。1次・2次募集とも締め切られています。現在は「省エネ設備等導入支援事業」という名称で継続しているため、最新の公募要領を確認してください。
Q. 省エネ診断を受けていないと絶対に申請できませんか?
対象要件として「いしかわ事業者版/工場・施設版環境ISO」の申請、または過去3年以内の省エネ診断受診のいずれかが必要です。どちらも受けていない場合は、先に取り組む必要があります。
Q. 賃上げ要件を満たさないと申請自体できませんか?
いいえ。賃上げ要件を満たさなくても補助率1/2で申請できます。要件を満たすと2/3に引き上げられる、という位置づけです。
