水槽、海水のくみ上げポンプ、循環ポンプ、ろ過装置。陸上養殖は、機器をそろえる最初の費用がいちばんの壁になります。石巻市は、その機器の導入費の1/2以内(1事業者・1年度あたり上限300万円)を補助しています。
令和8年度の募集は2026年5月15日から11月30日までです。ただし申請額が予算額に達した時点で募集は終わるため、11月30日より前に締め切られることがあります。
石巻市 陸上養殖システム導入支援事業の要点まとめ
正式名:石巻市陸上養殖システム導入支援事業費補助金
だれが
- 申請者
- 事業者(市内で陸上養殖に取り組む法人・個人事業主)
- 対象業種
- 水産業(陸上養殖)
- 利用目的
- 陸上養殖システムの機器導入
- 対象地域
- 宮城県石巻市
- 従業員数
- 公式ページに記載なし
いくら
- 補助上限額
- 300万円(1事業者・1年度あたり。最長3か年度)
- 補助率
- 対象経費の1/2以内
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2026年5月15日〜2026年11月30日(予算に達し次第終了)
うちの養殖は対象になる?
対象は、石巻市内で陸上養殖に取り組む事業者です。次の3方式のどれかを導入することが条件です。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 3
そのうえで、次の2つを満たす必要があります。
- 市税の未納がない
- 機器を石巻市内に設置する
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 暴力団員など排除条例の対象者
- ✕ 市税に未納がある
- ✕ 短期間の出荷調整が目的(畜養)
対象外には、法令や公序良俗に反する業務をしている者、反社会勢力に類する団体、そのほか市長が適当でないと認める者も入ります。
養殖と畜養の線引きは、市のよくある質問に書かれています。幼魚などを出荷まで給餌して育てるのが養殖で、出荷調整のために短期間置いておくのが畜養です。養殖期間は3か月が目安で、魚種や事業の形で個別に判断されます。魚類のほか、貝類(アワビなど)、藻類(海ブドウなど)、エビやウニも想定されています。
いくら戻ってくる?
対象経費の1/2です。千円未満は切り捨てになります。上限は1事業者につき1年度300万円で、対象経費が600万円以上になると上限に届きます。
- 水槽とポンプ、ろ過装置で500万円:500万円 × 1/2 = 250万円
- 機器一式で600万円:600万円 × 1/2 = 300万円(上限ちょうど)
- 機器一式で800万円:800万円 × 1/2 = 400万円 → 上限の300万円
補助は連続する3か年度が限度です。市は、採算に乗るまで3年ほどかかると見て、最長3か年の補助を設けています。
何に使える?
対象にならないものを先に挙げます。
- 建物や用地の賃借・取得の費用
- 種苗代や餌代など、養殖生産に直接かかる費用
- 人件費や電気代などの運転経費
- 国や他の自治体の補助の対象になった経費
対象になるのは、機器の導入費です。
- 陸上養殖に必要なシステムを構成する機器(水槽、海水くみ上げポンプ、循環ポンプ、泡沫分離装置、生物ろ過槽、殺菌装置、脱窒素装置、温度調整装置など)
- 運営費を減らす機器(ソーラーシステム機器、蓄電池など。上の機器と一緒に入れる場合に限る)
これらの機器は、石巻市内の陸上養殖施設に設置するものに限られます。消費税の仕入控除税額(事業者が納める消費税から差し引ける分)がある場合は、その分を引いて申請します。申請の時点で額が分からないときは、補助額の確定後に市が減額します。
申請の流れ
交付要綱では、交付決定の通知が出てから補助事業を進める流れです。市は「本補助金の活用を希望する場合は、水産課水産資源環境係へ連絡願います」と案内しています。交付決定より前に発注や購入をした機器が対象になるかは、公式の資料に書かれていません。契約の前に水産課へ確かめてください。
- 水産課に連絡する(事業者→石巻市 水産課 水産資源環境係。電話 0225-95-1111、内線3515)
- 交付申請書を出す(事業者→石巻市長。11月30日まで。予算に達した時点で終了)
- 交付決定の通知を受ける(石巻市→事業者。条件が付くことがある)
- 機器を導入して実績報告を出す(事業者→石巻市。完了後すみやかに。収支決算書、取得財産等管理台帳、支払が分かる書類と領収書の写しを付ける)
- 補助額の確定を受けて請求する(事業者→石巻市)
必要な書類
準備できた 0 / 8
法人は定款の写しと登記事項証明書(現在事項か全部事項)、個人は住民票抄本を出します。このほかに、市長が必要と認める書類を求められることがあります。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 予算に達した:申請額が予算額に達した時点で募集が終わります。同じ日に複数の申請が重なって予算を超えるときは、予算の残りを補助額の割合で按分します。
- 計画を変えた:交付決定後に内容や経費の配分を変えるなら、事前の承認が要ります。経費の20%以内の減少などは、承認なしで認められています。
- 報告や経理が不十分:不正や虚偽の報告、補助事業以外への使用があると、交付が取り消され返還を命じられます。
- 補助で買った機器を勝手に処分した:1件50万円以上の機器は、耐用年数にあたる期間、処分に市の承認が要ります。
よくある質問
募集はいつまでですか?
令和8年度は2026年5月15日から11月30日までです。ただし申請額が予算額に達した時点で募集を終了するため、11月30日を待たずに受付が止まることがあります。補正予算で追加できた場合も、早くて9月補正予算以降とされています。検討しているなら、先に水産課水産資源環境係(電話 0225-95-1111)へ連絡して、予算の残りを聞いておくと安心です。
かけ流し式でも対象になりますか?
対象になります。補助の対象は、閉鎖循環式、半循環式、地下海水などを使うかけ流し式の3方式で、市のよくある質問にも「いずれも補助対象」と書かれています。方式による優先順位の記載は見当たりません。どの方式でも、機器は石巻市内の陸上養殖施設に設置するものに限られるため、設置場所が市内かどうかは申請前に確かめてください。
種苗代や餌代は補助されますか?
補助されません。対象は水槽やポンプなど機器の導入費で、養殖生産に直接かかる種苗代や餌代、人件費や電気代といった運転経費は対象外です。建物や用地の賃借・取得の費用も入りません。見積書を取るときは、機器の費用とそれ以外を分けて書いてもらうと、申請額を整理しやすくなります。
補助額はどう計算しますか?
対象経費の総額に2分の1を掛けた額が上限で、千円未満は切り捨てです。1事業者・1年度あたりの上限は300万円なので、対象経費が600万円を超えた分は補助額が増えません。たとえば機器一式が500万円なら250万円、800万円なら400万円ではなく上限の300万円です。消費税の仕入控除税額がある場合は、その分を減らして申請します。
3年続けて使えますか?
使えます。同じ事業者への補助は連続する3か年度が限度で、毎年度の上限は300万円です。市は、採算が取れるまで3年ほどかかると見込んで、最長3か年の補助にしています。上限は年度ごとで、予算の範囲内の補助です。年度ごとの予算には限りがあるため、翌年度の計画は早めに市へ伝えておくと動きやすくなります。
宮城県の補助金と一緒に使えますか?
市のよくある質問では「基本的には併用可能」とされています。ただし県の補助金によっては併用不可のものがあるため、相談するよう案内されています。交付要綱には、国や他の自治体の補助の対象になった経費は、この補助の対象経費から除くとあります。つまり、同じ経費への二重の補助はできません。使いたい補助が決まったら、石巻市と県の両方に先に確かめてください。
魚の種類に決まりはありますか?
市のよくある質問では、魚類(ヒラメ、トラフグ、サケ・マス類など)、貝類(アワビなど)、藻類(海ブドウなど)、その他(エビ、ウニなど)を想定しているとされています。想定に入っていない魚種を扱う場合は、対象になるかどうかを申請の前に水産課へ聞く手があります。出荷調整のために短期間置くだけの畜養は、魚種を問わず対象外です。
補助で買った機器は売ったり処分したりできますか?
勝手にはできません。1件あたりの取得価格が50万円以上の機械や器具は、耐用年数に相当する期間、処分が制限されます。処分するときは事前に市長の承認が要り、売却などで収入があれば、その全部か一部を市へ納める場合があります。取得した財産は管理台帳で保管状況を示し、補助事業の経理の書類は事業が完了した会計年度の終了後5年間、保存します。
補助金はいつ振り込まれますか?
補助金は先払いではありません。機器を導入して事業を終え、実績報告を出し、市が内容を審査して補助額を確定してから、請求を受けて交付されます。振込の時期の目安は、公式の資料には載っていません。導入にかかる費用は、いったん事業者が全額払う前提で資金を用意しておき、時期は水産課に聞いてください。
同じ日に申請が重なったらどうなりますか?
予算を超えるときは、予算の残りを補助交付金額の割合で按分すると市が定めています。申請書を受け付けるのは、予算を超えた同じ日付までです。予算を超えたあとの申請は、受理されないことがあります。いったん交付が決まった額は、あとから予算が追加されても変わりません。申請を考えている人は、日付に余裕を持って出すのが安全です。
問い合わせ先はどこですか?
石巻市 産業部 水産課 水産資源環境係です。電話は0225-95-1111(内線3515)、メールは isfisher@city.ishinomaki.lg.jp で、住所は石巻市穀町14番1号です。市は、補助金の活用を希望する場合はまず連絡するよう案内しています。開庁時間は平日の8時30分から17時までです。要件や書類で迷うときは、申請書を出す前に電話で確かめておくと、出し直しを避けられます。
