マル経融資を借りると利子の一部が戻ってくると聞いて調べ始めると、まず迷うのが「どこに、いつ申請するのか」です。板橋区の場合、区民税の滞納がなく、同一事業を1年以上続けている区内の小規模事業者に、区のほうから申請書類が届きます。
補給の割合は支払利子の5割で、東京商工会議所の会員は7割です。期間は貸付日に応じて最大36か月です。創業して1年たっていない事業者は、補給の対象になりません。
板橋区 マル経融資 利子補給の要点まとめ
正式名:板橋区小規模事業者経営改善資金(マル経融資)利子補給制度
だれが
- 申請者
- 事業者(法人・個人事業主)
- 対象業種
- 業種の指定なし
- 利用目的
- マル経融資の支払利子の負担を軽くする
- 対象地域
- 東京都板橋区
- 従業員数
- 20人以下(商業・サービス業は5人以下)
いくら
- 補助上限額
- 公式ページに記載なし(支払利子の額で変わる)
- 補助率
- 支払利子の5割(東京商工会議所の会員は7割)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 受付期間の記載なし。対象者へ区から申請書類が届く
自分の会社は対象になる?
次の4つにすべて当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 4
従業員数も条件です。20人以下(商業・サービス業は5人以下)に収まっていることが必要で、マル経融資そのものも同じ基準で貸す相手を決めています。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 創業して1年たっていない
- ✕ 区税を滞納している
- ✕ 本店も主な売上の事業所も区外
「区内」の判断は、法人と個人で変わります。法人は本店登記と本社機能が区内にあること、個人は確定申告書で主な売上のある事業所が区内にあることです。滞納を見られる税は、法人が法人都民税、個人が特別区民税と軽自動車税です。
いくら戻ってくる?
戻る額は、支払った利子の5割です。東京商工会議所の会員なら、板橋区の公式ページでは「2割加算」、東商板橋支部のページでは「7割」と書かれています。会員かどうかで、同じ利子でも戻る額が変わります。
- 1年に払った利子が12万円(会員でない):12万円 × 5割 = 6万円
- 1年に払った利子が12万円(会員):12万円 × 7割 = 8.4万円
- 1年に払った利子が5万円(会員でない):5万円 × 5割 = 2.5万円
利子の額は、借りた額と金利と返済のしかたで決まります。公式ページに、借入額ごとの補給額の例はありません。補給の対象は最大36か月の期間で、貸付日によって期間が変わります。
申請の流れ
この制度は、事業者が先に申請書を出す形ではありません。マル経融資を借りたあと、条件に合う事業者へ区が書類を送ります。東商板橋支部のページには、例年10月から11月頃に送付していると書かれています。
- 東商板橋支部に相談する(事業者→東京商工会議所板橋支部。マル経融資は商工会議所の推薦にもとづく融資)
- 日本政策金融公庫でマル経融資を借りる(事業者→日本政策金融公庫)
- 区から届く申請書類を受け取る(板橋区→事業者。例年10〜11月頃)
- 書類に記入して、利子補給を申請する(事業者→板橋区の案内にしたがう先)
4の提出先と期限は、区の公式ページに書かれていません。届いた書類の案内にしたがうほか、不明な点は産業振興課か東商板橋支部に聞いてください。
必要な書類
準備できた 0 / 1
申請書類以外に添える書類の一覧は、公式ページにありません。借入のときの契約書や返済予定表は、補給額の確認で聞かれる場合に備えて手元に残しておくと安心です。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 創業から1年たっていない:同一事業を1年以上営んでいることが条件です。1年たつまでは、補給の対象になりません。
- 区民税を滞納している:法人は法人都民税、個人は特別区民税と軽自動車税の滞納がないことが必要です。
- 区外に移った:本店登記と本社機能、または主な売上のある事業所が区内にあることが条件のため、区外に出ると対象から外れるおそれがあります。
- 従業員が増えた:20人以下(商業・サービス業は5人以下)が目安です。マル経融資の対象も同じ基準です。
区の産業融資の利子補給とは別もの
板橋区には、夏季・年末資金融資や持続成長支援融資など、区自身の産業融資制度もあります。こちらの利子補給は、別ページ「利子補給について」にまとめられていて、商店会に入っているなどの条件で割合が上乗せされる仕組みがあります。
マル経融資の利子補給に同じ加算が付くかは、確認できませんでした。この記事の5割と7割は、マル経融資のページの数字です。
よくある質問
創業して間もなくても、利子補給は受けられますか?
受けられません。区の条件に「同一事業を一年以上営んでいること」があり、創業直後は対象外です。1年に満たない間は、マル経融資を借りられたとしても、利子補給の書類は区から届きません。補給が始まるかどうかは、マル経融資を借りられるかとは別に、区の条件を満たしているかで決まります。1年を迎える時期は、産業振興課で確かめてください。
区に自分で申請書を出しに行きますか?
公式ページには「該当する方へは、区から申請書類などをお送りいたします」と書かれています。東商板橋支部のページでは、例年10月から11月頃の送付です。届いた書類を使って手続きを進めます。提出先や提出期限は公式ページに書かれていないので、届いた案内の指示にしたがうか、産業振興課へ確かめてください。
東京商工会議所の会員でないと使えませんか?
使えます。会員でなくても、補給の割合は支払利子の5割です。会員の場合は、区の公式ページに「2割加算」、東商板橋支部のページに「7割」と書かれています。マル経融資そのものも、東京商工会議所の会員以外の人が利用できます。会員になるかどうかは、補給額の差と会費を見比べて決めると整理しやすくなります。
補給はいつまでもらえますか?
利子補給の期間は、最大36か月です。貸付日に応じて決まります。返済が続いていても、補給は最大36か月までです。区の公式ページに貸付日ごとの期間の一覧は載っていません。自分の融資がどこまで補給の対象になるかは、東商板橋支部か産業振興課で確かめてください。
個人事業主の場合、事業所が区内かはどう判断しますか?
確定申告書の上で、主な売上のある事業所が区内にあることが条件です。自宅と店舗が別の場所にあるときは、売上のある事業所の所在地で見られます。区外にも事業所がある場合は、確定申告書で主な売上がどちらにあるかが分かれ目です。複数の拠点があるときは、申請の前に産業振興課へ相談してください。
区税の滞納があると、どうなりますか?
滞納があると対象外です。法人は法人都民税を、個人事業主は特別区民税と軽自動車税を滞納していないことが条件に入っています。補給の対象になるかは、滞納の有無を見たうえで決まります。納付に不安があるときは、利子補給の話に進む前に、納税の窓口で状況を確かめておくと、あとの手続きがスムーズです。
マル経融資は、いくらまで借りられますか?
東商板橋支部のページによると、無担保・無保証人で最大2,000万円です。運転資金も設備資金も返済期間は10年以内で、金利は固定です。小規模事業者(従業員20人以下、商業・サービス業は5人以下)の法人と個人事業主が対象で、商工会議所の推薦にもとづき日本政策金融公庫が貸します。相談と申し込みは無料です。
板橋区のほかにも事業所があると、補給は受けられますか?
本店登記と本社機能が区内にあれば、法人は区内の事業者として扱われます。個人は、確定申告書で主な売上のある事業所が区内にあることが条件です。ほかの区や市にも事業所がある場合、そちらの自治体が似た利子補給を用意しているかもしれません。窓口は、事業所のある自治体ごとに別々なので、それぞれ確かめてください。
区の産業融資の利子補給と両方受けられますか?
公式ページには、併用できるかどうかを書いた文はありません。板橋区の産業融資の利子補給は、別ページ「利子補給について」にまとまっていて、マル経融資とは別の制度として並んでいます。同じ事業者が両方の融資を借りているときは、どちらの利子が補給の対象になるかを、産業振興課へ先に確かめてください。
問い合わせ先はどこですか?
利子補給の申請とマル経融資については、東京商工会議所板橋支部(電話 03-3964-1711)です。区の制度そのものについては、板橋区の産業経済部 産業振興課(電話 03-3579-2172)が窓口です。対象になるかどうか迷うとき、区から書類が届く時期を確かめたいときは、融資を借りる前に一度聞いておくと、手続きの見通しが立ちます。
