海外で特許を取りたいが、出願手数料・現地代理人費用・翻訳費用が重なると、中小企業にとって決して小さくない負担になります。「中小企業等海外展開支援事業費補助金(出願手続)」は、こうした海外出願にかかる費用を支援する制度です。実施主体は一般社団法人発明推進協会(JIII)。令和6年度第2回は2024年8月30日で受付を終了しました。
補助率は2分の1、1企業あたりの上限は300万円(複数案件の場合)、案件ごとの上限は特許150万円、実用新案・意匠・商標60万円、冒認対策商標30万円です。
中小企業等海外展開支援事業費補助金(出願手続・第2回)の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(中小企業者) |
| 制度名 | 令和6年度中小企業等海外展開支援事業費補助金(出願手続・第2回) |
| 対象業種 | 汎用 |
| 利用目的 | 創業・第二創業 |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 中小企業基本法上の中小企業者(業種ごとに資本金・従業員数の上限があり、どちらか一方を満たせば該当) |
| 補助上限額 | 上限150万円(案件ごと。1企業あたりの合計上限は300万円) |
| 補助率 | 2分の1 |
| 申請受付 | 2024年8月19日〜2024年8月30日(終了) |
| 公式サイト | 特許庁「PCT出願に係る手数料減額制度」 |

出願する権利の種類で上限額が変わる
この補助金でまず押さえておきたいのが、出願する知的財産権の種類によって上限額が変わる点です。特許は150万円まで、実用新案・意匠・商標は60万円まで、冒認対策商標(他人による不正な商標登録を防ぐための出願)は30万円までと、権利の種類ごとに上限が設定されています。複数の国・複数の権利で出願を計画している場合、1企業あたりの合計上限300万円の枠内でどう配分するかを事前に整理しておくと申請がスムーズです。
対象になる経費の例です。
- 外国特許庁への出願手数料
- 現地代理人費用
- 出願書類の翻訳費用
第2回と第3回、公募期間の違い
令和6年度はこの補助金が複数回に分けて公募されました。第2回は8月19日〜8月30日の約2週間、後続の第3回は12月3日まで実施されています。申請のタイミングによって出願計画のスケジュールが変わるため、いつまでに海外出願を進めたいかを先に決めておくと、どの回次を狙うべきかが見えてきます。
今から申請できるか。次年度への備え
第2回の受付は終了しています。海外出願支援は特許庁・発明推進協会が継続的に実施している分野で、次年度以降も同様の枠組みで公募が組まれる可能性が高いです。出願を予定している国・地域と対象となる知的財産権を先に整理し、現地代理人の見積もりを取得しておくと、次回公募開始後すぐに動けます。
よくある質問
今から申請できますか?
できません。令和6年度第2回は2024年8月30日で受付を終了しています。次回公募の時期は発明推進協会の公式ページでご確認ください。
特許以外の権利でも対象になりますか?
対象になります。実用新案・意匠・商標も対象ですが、特許(上限150万円)より上限額は低く、60万円までです。
出願後の中間対応費用も対象ですか?
対象外です。この「出願手続」枠は出願そのものの費用が対象です。中間応答・審査請求の費用は別枠での申請が必要です。
