畦が崩れる。用水路が土砂で埋まる。豪雨のあとの田畑は、こんな景色になります。

直さないと、次の作付けができません。だから多くの農業者が、業者を呼ばず自分で直します。その費用の8割、上限80万円を上天草市が補助します。対象は、令和7年8月〜9月の豪雨で被害を受けた農地・農業用施設です。

対象になるのは、どんな被害か

対象は、次の2つです。

  • 豪雨で壊れた農地(田畑の畦・のり面など)
  • 豪雨で壊れた農業用施設(用水路・農道・ため池の付帯設備など)

すでに自分で直し終えた人も対象です。これから直す人も対象です。「もう直しちゃったから補助金は無理」と思って問い合わせない人が、実はいちばんもったいないパターンです。

対象になるのは、原形復旧。壊れる前の状態に戻す工事です。ついでに拡張・グレードアップした分は対象外になります。

補助率8割、上限80万円の中身

補助率は対象経費の10分の8以内です。上限は、被災した箇所1か所につき80万円

たとえば、用水路の復旧に50万円かかったケース。8割なら40万円が補助されます。自己負担は10万円です。

複数箇所が壊れている場合は、箇所ごとに申請が必要です。田んぼの畦とため池の水路、両方壊れていれば、2件に分けて出します。

対象経費・対象外になりやすいもの

対象になる経費は次のとおりです。

  1. 建設業者に支払った工事費
  2. 自分で復旧する場合の機械・器具の賃借費
  3. 復旧に直接必要な資材費

一方、次のようなケースは対象外になりやすいポイントです。

  • 被災前より規模を大きくする工事(拡張・新設)
  • 農地・施設そのものの新規取得費用
  • 領収書・写真など証拠が残っていない工事

復旧前の被災状況を写真で残しておくこと。これがないと、いくら直しても補助の判断材料がありません。工事に着手する前に、壊れた状態の写真を撮っておくと安心です。

申請の流れと期間

申請受付は令和8年6月1日(月)〜令和8年11月30日(月)です。

  1. 被災箇所の写真(復旧前の状態)を撮る
  2. 復旧工事を実施する(すでに実施済みでも可)
  3. 工事費の領収書・見積書を準備する
  4. 上天草市 農林課 耕地・林務係へ申請書を提出する

窓口は上天草市 経済振興部 農林課 耕地・林務係(電話:0964-26-5515)です。被災箇所ごとに1件の申請になるため、複数箇所を直した人は、まとめて相談してから書類を揃えると手戻りが減ります。

被災者生活再建支援金との違い

上天草市には、住宅の被害に対する「被災者生活再建支援金」という別制度もあります。あちらは住まいの再建、こちらは農地・農業用施設の復旧という住み分けです。

住宅と農地の両方が被災した場合、どちらか一方ではなく、両方に申請できる可能性があります。窓口が違うだけで、対象が重なっているわけではないためです。

農業向けの補助金は、認定農業者かどうかで補助率が変わったり、国の制度と市の制度が二階建てになっていたりと、制度ごとの線引きが細かいジャンルです。今回のような単価・上限の考え方や、対象経費の線引きに共通する注意点は、GRANTOS公式LINEの登録者限定ページで、農林水産業向け補助金の実例とあわせて紹介しています。

よくある質問

すでに自分で直してしまった工事も対象になりますか?

対象になります。「これから復旧する方」だけでなく「すでに個人で復旧を行った方」も対象と明記されています。ただし、復旧前の被害状況が分かる写真や、工事費の領収書は必要です。

補助率8割の残り2割は、どこかから出ますか?

公式ページの記載範囲では、残り2割は自己負担です。国・県の別の災害復旧制度と組み合わせられるかどうかは、農林課への確認が必要です。

農業用施設だけでなく、農地そのものの被害も対象ですか?

対象になります。「農地」「農業用施設」の両方が補助対象です。田畑の畦・のり面の崩れも、用水路・農道の損壊も、原形復旧であれば対象になり得ます。


免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。補助率・上限額・対象経費・申請要件・受付状況は変更される場合があるため、申請前に必ず上天草市の公式ページおよび最新の案内で内容をご確認ください。

この補助金の概要(早見表)

検索項目内容
申請者事業者・個人のどちらも
制度名農地等小規模災害復旧事業補助金(令和7年豪雨災害)
対象業種農業(被災した農地・農業用施設を持つ農業者)
利用目的豪雨で被災した農地・農業用施設の原形復旧
対象地域熊本県上天草市
従業員数規定なし(農地・施設の所有者・耕作者が対象)
補助上限額80万円(被災箇所1か所につき)
補助率対象経費の10分の8以内
申請受付令和8年6月1日〜令和8年11月30日
公式サイトhttps://www.city.kamiamakusa.kumamoto.jp/q/aview/400/22794.html
横にスクロールできます

※この表の項目(対象業種・利用目的・対象地域・従業員数)は、GRANTOSの補助金診断の検索軸に対応しています。

農地の復旧以外にも、自分の事業が対象になる補助金・助成金が他にないか気になる方は、3分でできる補助金診断も活用してみてください。

3分でできる補助金診断はこちら

被災箇所ごとの申請の分け方や、対象経費の線引きに迷う場合は専門家に相談するのも一つの手です。

専門家に無料相談する

出典: