新しく漁業を始めた人が最初にぶつかる壁は、船舶操縦や玉掛けといった資格取得の費用です。神奈川県の「漁業就業・定着化のための資格取得支援補助金」は、この費用の一部を補助します。
制度名に「就業」だけでなく「定着化」という言葉が入っているのが特徴です。資格を取っても、そのまま漁業をやめてしまっては地域の担い手は増えません。だからこの補助金には、資格取得後も一定期間は漁業を続けるという条件が付いています。
漁業就業・定着化のための資格取得支援補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 個人(漁業への就業から3年以内の新規就業者) |
| 制度名 | 漁業就業・定着化のための資格取得支援補助金 |
| 対象業種 | 漁業 |
| 利用目的 | 人材育成を行いたい |
| 対象地域 | 神奈川県内(就業地域の漁業協同組合を通じて申請) |
| 従業員数 | 規定なし(個人の新規就業者が申請) |
| 補助上限額 | 1件につき50,000円(対象資格ごとに各1回のみ) |
| 補助率 | 3分の1以内 |
| 申請受付 | 令和8年5月21日(木)~10月30日(金)必着(予算に達し次第終了) |
| 公式サイト | 神奈川県「漁業就業・定着化のための資格取得支援補助金について」 |

対象になる資格は7種類
補助対象は、次の7種類の資格取得にかかる講習会受講料と受験料です。
| 資格 | 補助内容 |
|---|---|
| 小型船舶操縦士免許 | 講習・受験料 |
| 中型自動車運転免許 | 講習・受験料 |
| フォークリフト運転技能講習 | 講習・受験料 |
| 移動式クレーン運転士 | 講習・受験料 |
| 第2・3級海上特殊無線技士 | 講習・受験料 |
| 玉掛け技能講習 | 講習・受験料 |
| 潜水士 | 講習・受験料 |
いずれも各資格1回のみが対象です。同じ資格を2回受講しても2回目は補助されません。補助率は3分の1以内で、上限は1件5万円です。複数の資格を組み合わせて取得すれば、資格の数だけ申請できます。
なぜ「3年継続」が条件になっているのか
対象になるのは、漁業に就業してから3年以内の人です。そして、資格取得後も県内で3年以上漁業を継続することが条件になっています。
この3年継続を満たせなかった場合、補助金は全額返還になります。理由は、この補助金が「資格を取らせること」ではなく「担い手として定着させること」を目的にしているためです。資格を取ってすぐに離職してしまうと、制度の目的そのものが達成されません。
申請は、漁業者本人が直接ではなく、就業地域の漁業協同組合を通じて提出します。まずは所属する漁協に相談するのが最初のステップです。
期間中でも予算がなくなれば終了する
申請期間は令和8年5月21日から10月30日必着ですが、予算の範囲内での運用のため、期間中でも予算に達した時点で受付が終了します。資格取得を検討しているなら、期間の後半まで待たず、早めに漁協へ相談したほうが安全です。
よくある質問
就業から3年を超えると対象外ですか?
対象外です。この補助金は、漁業に就業してから3年以内の新規就業者向けです。3年を超えている場合は対象になりません。
3年継続できなかった場合はどうなりますか?
資格取得後、県内で3年以上漁業を継続できなかった場合は、補助金の全額返還が必要です。転職・廃業などの事情があっても返還義務は原則として発生します。
どこに申請すればいいですか?
漁業者本人ではなく、就業地域の漁業協同組合を通じて提出します。神奈川県環境農政局農水産部水産課(045-210-4542)への確認も可能です。
