環境技術の実証実験までは終えた。次は事業化に向けた本格的な研究開発に進みたいが、その資金をどう確保するか。この段階を支援する制度が、環境省の「イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業」フェーズ2(R&D)支援事業でした。
この公募は2026年6月15日で締め切られ、現在は申請できません。 対象業種は限定されておらず(汎用)、上限4,000万円という制度でした。
環境スタートアップ研究開発支援事業フェーズ2の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人) |
| 制度名 | 環境保全研究費補助金(イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業)フェーズ2(R&D)支援事業 |
| 対象業種 | 汎用(環境技術を持つ中小企業・スタートアップ) |
| 利用目的 | 脱炭素・省エネ |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 規定なし(創業から概ね15年以内の中小企業が中心) |
| 補助上限額 | 上限4,000万円(一般枠3,000万円、オープンイノベーション枠4,000万円) |
| 補助率 | 一般枠2/3、オープンイノベーション枠1/2 |
| 申請受付 | 終了(〜2026年6月15日) |
| 公式サイト | 環境省「環境省におけるスタートアップ支援施策」 |

フェーズ1・フェーズ2の違いと「R&D」の意味
この事業は段階を分けて支援する設計になっています。フェーズ1(F/S・PoC)は技術の実現可能性検証・実証実験の段階、フェーズ2(R&D)はその先の実用化研究の段階を指します(R&Dとは研究開発=Research and Developmentの略で、技術シーズを製品・サービスとして事業化するための研究を指します)。
フェーズ2には2つの申請枠がありました。
- 一般枠:対象経費の2/3を補助、上限3,000万円
- オープンイノベーション枠:対象経費の1/2を補助、上限4,000万円。既存企業からの一定の出資を受けていることが条件
対象者は「科学技術・イノベーション創出の活性化に関する法律」に規定する中小企業者のうち、概ね創業15年以内の企業が中心でした(同法は、研究開発型スタートアップの創出・成長を後押しする法律です)。実施期間は最大2年とされ、腰を据えた研究開発が想定されていました。
今から申請できますか?
2026年6月15日で公募は締め切られており、今から申請することはできません。 これは公式ページに明記されている募集期間で、GRANTOS側の見落としではありません。
次回公募の実施有無・時期は、本記事の執筆時点で確定していません。環境省「環境省におけるスタートアップ支援施策」ページを確認するのが確実です。
次回公募に備えてできること
R&D支援は実施期間が最大2年と長く、事業計画の作り込みに時間がかかります。締切後の今から準備を始めても遅くありません。
- フェーズ1からの成果を整理しておく:フェーズ1(F/S・PoC)を経ている場合は、その成果と次の研究開発計画のつながりを明確にしておきます
- 一般枠かオープンイノベーション枠か、自社の状況を確認しておく:既存企業からの出資があるかどうかで、選べる枠が変わります
- 創業年数を確認しておく:概ね15年以内という目安に対し、自社がどの位置にあるかを整理します
- 共同研究先・出資者との協議を進めておく:オープンイノベーション枠を狙う場合は、出資関係の構築に時間がかかります
よくある質問
今から申請できますか?
できません。2026年6月15日で公募は締め切られています。次回公募の発表を待つか、フェーズ1(F/S・PoC)支援事業がまだ募集中でないか確認する方法があります。
次回はいつ頃募集されますか?
本記事の執筆時点で、次回の公募時期は確定していません。環境省の公式ページで新着情報を確認してください。
創業16年以上の企業は対象外ですか?
公式情報では「概ね15年以内」または「環境大臣の承認を得て補助事業者が適当と認める者」も対象に含まれるとされており、一律に除外されるわけではない可能性があります。
