試しに北九州港でコンテナ貨物を流してみるだけで、補助は出るのか。出ます。ただし対象期間内に10本以上のトライアル輸送を行うことが条件で、1回や2回の試験輸送では対象になりません。
申請の前には、北九州市港湾空港局 物流振興課への事前相談が要ります。同じ港には「集貨拡大支援補助」もありますが、対象の考え方が違うので、下の表で線を引いておきます。
北九州港のコンテナ貨物補助制度(トライアル支援補助)の要点まとめ
正式名:北九州港のコンテナ貨物補助制度(トライアル支援補助)
だれが
- 申請者
- 荷主・フォワーダー等(法人・個人事業主かの区別は公式ページに記載なし)
- 対象業種
- 指定なし(荷主・フォワーダー等)
- 利用目的
- 北九州港でのトライアル輸送(外航・内航コンテナ貨物)
- 対象地域
- 北九州港(福岡県北九州市)
- 従業員数
- 公式ページに記載なし
いくら
- 補助上限額
- 50万円(1荷主あたり)
- 補助率
- 定額
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2027年1月29日(金)まで(予算に達した時点で終了)
- 事業の完了
- 補助対象期間は2026年4月1日〜2027年3月31日
うちは対象になる?
次の4つにすべて当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 4
申請の前に物流振興課へ事前相談をすることも、条件に入っています。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 輸送が10本に満たない
- ✕ 過去に補助金の交付を受けた
- ✕ 同じ年度に2回目の申請をする
「過去に補助金の交付を受けた場合は対象外」は、令和8年度の案内チラシのトライアル欄に注記があります。この制度の過去の交付を指すのか、集貨拡大支援補助なども含むのかは、チラシにも公式ページにも書かれていません。 該当しそうなら、事前相談で聞いてください。
同一年度の申請は1事業者につき1回に限られます。
集貨拡大支援補助とどう違う?
同じ案内ページに2つの補助があります。混同しやすいので並べます。
| トライアル支援補助 | 集貨拡大支援補助 | |
|---|---|---|
| 狙い | トライアル輸送 | 新しく生まれた貨物・他港から転換した貨物 |
| 条件 | 10本以上の輸送、PR掲載の同意 | 新規立地・工場増設・モーダルシフトによる新規貨物、または他港からの転換貨物 |
| 補助額 | 20フィート13,000円・40フィート21,000円(一荷主あたり上限50万円) | 外航・内航とも2,500円/TEU |
| 事前相談 | 必要 | 公式ページには「申請される場合は事前に問合せ先へ一報」とある |
この記事は左のトライアル支援補助の話です。集貨拡大支援補助の条件は、公式ページで確かめてください。
いくらもらえる?
単価は、20フィートコンテナ1本が13,000円、40フィートコンテナ1本が21,000円です。1荷主あたりの上限は50万円です。
- 20フィートを10本運ぶ:13,000円 × 10本 = 13万円
- 40フィートを10本運ぶ:21,000円 × 10本 = 21万円
- 20フィートを39本運ぶ:13,000円 × 39本 = 50.7万円 → 上限の50万円
- 40フィートを24本運ぶ:21,000円 × 24本 = 50.4万円 → 上限の50万円
10本は条件の最低ラインです。20フィートだけなら38本で49.4万円、39本目で上限を超えます。20フィートと40フィートを混ぜたときに10本をどう数えるかは、公式ページに記載がありません。事前相談で聞いてください。
上記の計算は、公式の単価と上限額を当てはめた例です。
対象のコンテナと期間はどこまで?
公式ページに書かれているのは次の範囲です。
- 対象のコンテナ:外航・内航のコンテナ貨物で、20フィートと40フィートの2区分
- 補助対象期間:2026年4月1日〜2027年3月31日
- 申請期限:2027年1月29日(金)
- 補助対象者:荷主、フォワーダー等
対象ターミナルは、資料によって書き方が違います。公式ページは「門司・ひびき」、案内チラシは「ひびきCT、太刀浦CT」です。どちらの表記でも、使う予定のターミナルが入っているかを事前相談で確かめてください。
「トライアル輸送」とは何を指すのか(新しい航路や新しい荷主に限るのか、など)は、公式ページに定義がありません。ここも相談で聞く点です。
申請の流れ
公式ページと案内チラシに書かれている手順は、次の範囲です。
- 事前相談をする(荷主・フォワーダー→北九州市港湾空港局 物流振興課。電話 093-321-5941。申請の前に)
- 申請書類と提出方法、輸送と申請の順番を確かめる(申請者→物流振興課。相談のとき)
- 申請する(申請者→物流振興課。2027年1月29日まで。予算に達すれば、その前に受付が終わる)
- 対象期間内に10本以上を輸送する(荷主・フォワーダー。2027年3月31日まで)
申請書類、実績報告、交付までの手続きは公式ページに書かれていません。3と4のどちらが先かも載っていないため、相談で順番を確かめてください。
必要な書類
準備できた 0 / 1
必要な書類の一覧は公式ページにありません。上の表は、書類を物流振興課に確かめる行として置いています。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 10本に届かない:補助対象期間内に10本以上のトライアル輸送を行うことが、対象要件に明記されています。
- 予算に達した:補助金の交付申請額の合計が令和8年度の予算に達すると、その時点で受付が終わります。1月29日より前に締め切られることがあります。
- 期限を過ぎた:申請期限は2027年1月29日(金)です。
- PR掲載に同意しない:市の作成する北九州港のPR資料等への掲載に同意することが、要件に入っています。
- 過去に補助金の交付を受けた:案内チラシに、対象外の注記があります。
よくある質問
10本に届かなかった場合は、どうなりますか?
公式ページに記載がありません。ただし対象要件に「補助対象期間内に10本以上のトライアル輸送を行うこと」と明記されているため、10本に届かない見込みなら対象にならないと考えて計画を立てるのが安全です。台数が足りるか不安なときは、事前相談で輸送の予定を伝えて、条件に合うかを聞いておくと、申請してから困るのを避けられます。窓口は物流振興課(093-321-5941)です。
申請の前に事前相談は必要ですか?
必要です。公式ページと案内チラシのどちらにも「申請には事前相談が必要」と書かれています。相談先は北九州市港湾空港局 港営部 物流振興課(093-321-5941)です。相談の時期や、相談から申請までの期間は書かれていません。申請期限の2027年1月29日までに申請が間に合うよう、輸送の計画が固まる前の早い段階で連絡しておくと安心です。
20フィートと40フィート以外のコンテナも対象になりますか?
公式ページに記載がありません。補助額の単価が決まっているのは、20フィートの13,000円と40フィートの21,000円の2区分だけです。それ以外の大きさのコンテナは、単価の定めがないため、対象になるかどうかを事前相談で確かめる必要があります。使う予定のコンテナの種類は、相談のときに具体的に伝えておくと話が早く進みます。
集貨拡大支援補助と同時に申請できますか?
公式ページに併用の可否は書かれていません。書かれているのは、同一年度の申請は1事業者につき1回に限ることと、案内チラシのトライアル欄に「過去に補助金の交付を受けた場合は対象外」という注記があることです。集貨拡大支援補助も受ける予定がある場合は、トライアル支援補助が対象外にならないかを、事前相談で確かめてください。
フォワーダーが申請するとき、上限50万円は誰の分ですか?
公式ページには「一荷主あたり上限50万円」とあり、補助対象者は「荷主、フォワーダー等」です。フォワーダーが複数の荷主の貨物をまとめて申請したとき、上限が荷主ごとにかかるのか申請者ごとにかかるのかは、書かれていません。荷主とフォワーダーのどちらが申請するか、上限がどう数えられるかは、申請の前に物流振興課へ確認してください。
対象のターミナルはどこですか?
資料によって表記が違います。公式ページは「対象CT 門司・ひびき」、令和8年度の案内チラシは「ひびきCT、太刀浦CT」です。どちらが正しいか、あるいは同じ範囲を指しているのかは、書かれていません。使う予定のターミナルが対象に入るかどうかは、事前相談のときにターミナル名を伝えて、物流振興課に確かめてください。
市のPR資料への掲載とは、何が載るのですか?
公式ページには「本市の作成する北九州港のPR資料等への掲載に同意すること」と書かれているだけで、何が載るのかは説明がありません。社名や輸送の実績が載るのかも不明です。自社の情報が出ることに抵抗がある場合は、申請の前に、どの範囲の情報がどのような資料に載るのかを物流振興課に聞いておくと、同意するかどうかを判断できます。
申請は年度内に何回できますか?
同一年度における申請は、1事業者につき1回に限られます。複数のルートでトライアル輸送を試したい場合でも、申請は1回にまとめる必要があります。1回の申請で対象になる本数や、複数ルートをまとめて申請できるかどうかは公式ページに書かれていないため、輸送の予定を整理したうえで、事前相談で聞いてください。
補助対象期間と申請期限は、どう関係しますか?
補助対象期間は2026年4月1日〜2027年3月31日、申請期限は2027年1月29日(金)です。申請期限のほうが早く、期限の後に輸送した分をどう扱うかは公式ページに書かれていません。年度の終わりに近い輸送を予定している場合は、いつまでの輸送分が対象になるかを、事前相談で必ず確かめてください。
予算がなくなると、締切前でも受付が終わりますか?
終わります。公式ページには、補助金交付申請額の合計が令和8年度の予算に達した場合は、その時点で受付を終了すると書かれています。予算の総額や残りは公開されていません。申請期限の1月29日まで余裕があるように見えても、早く終わる可能性があるため、輸送の計画が立った段階で早めに事前相談を済ませておくのが確実です。
