開業してすぐは、看板、内装、チラシと、支払いが一気に重なります。売上がまだ立たない時期に出ていくこの費用の半分(上限20万円)を、熊谷市が補助します。
対象は、市内で新しく創業した個人と法人です。申請できるのは創業の日の翌日から1年以内で、過ぎると受け取れません。自分で施工した内装や、家族・友人に頼んだ工事は経費に入らない点も、先に知っておきたいところです。
熊谷市 創業者応援補助金の要点まとめ
正式名:熊谷市創業者応援補助金
だれが
- 申請者
- 事業者(法人・個人事業主)
- 対象業種
- 農林漁業・金融保険業を除く業種
- 利用目的
- 事業所の内外装工事費・広告宣伝費
- 対象地域
- 埼玉県熊谷市
- 従業員数
- 公式ページに記載なし
いくら
- 補助上限額
- 上限20万円
- 補助率
- 対象経費の1/2
いつ・どこへ
- 申請受付
- 創業の日の翌日から1年以内
- 公式サイト
- 熊谷市「創業者応援補助金のご案内」
うちの開業は対象になる?
次の5つにすべて当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 5
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 他の人の事業を引き継いだ
- ✕ フランチャイズ契約の事業
- ✕ 風営法の許可や届出が要る事業
- ✕ 昼間に営業できない事業
- ✕ 空き店舗補助金を受けた
「創業の日」は、個人事業主なら開業の日、法人なら設立の日です。事業所は、仮設や臨時の店舗など設置が恒常的でないものを除きます。
「創業した事業のほかに事業がない」は、個人でも法人でも、すでに別の事業を営んでいると対象外という意味です。たとえば運送業の法人を持ったまま、新しく小売業の法人を作る場合は申請できません。保険代理店は対象です。
要綱は、「創業者」を市の創業支援等事業計画にもとづく支援を受けて創業した人と定めています。申請では、創業計画書の内容を熊谷商工会議所かくまがや市商工会で確認してもらい、確認書を付けます。確認書は、商工会議所・商工会の創業支援や経営指導を受けて作った計画書であることを証明するものです。
申請書(様式第1号)には誓約欄があり、事業を3年以上続ける計画であることも確認されます。誓約に反すると、補助金の返還を求められることがあります。
いくら戻ってくる?
税抜の対象経費を合計して、その2分の1です。1,000円未満は切り捨て、上限は20万円です。上限の20万円に届くのは、税抜の対象経費が40万円以上のときです。
- 飲食店が内装のクロスと床の張り替えをする:30万円 × 1/2 = 15万円
- 美容室が外壁塗装と看板設置をして、チラシも作る:60万円 × 1/2 = 30万円 → 上限の20万円
- 個人事業の店がホームページを作る:10万円 × 1/2 = 5万円
内装工事と広告宣伝費は、合算して1/2を計算します。国・県・ほかの団体から創業の補助を受けた場合、その対象になった経費は除かれます。
何に使える?
対象にならないもの
- 自分や家族・友人が施工した内装や外装の工事
- 自分や家族・友人が作った広告やチラシ
- 事業者に発注していない支出
- 国や県などの別の創業補助の対象経費
- 消費税と地方消費税
対象になるもの
- 事業所の内外装工事費(外壁塗装、看板設置、クロスや床の張り替え、水道・電気・ガスの工事)
- 広告宣伝費(ホームページ作成、紙面やネットの広告掲載料、チラシ・名刺の印刷)
内装のDIYや、知り合いに頼んだチラシ作りは、費用がかかっていても対象になりません。申請書類に領収書の写しと成果物の写真を付けるので、事業者に発注して支払った経費だけが残ります。
申請の流れ
- 事業者に発注して支払う(事業者→工事や広告の業者。領収書と内訳明細書を残す)
- 創業計画書の確認を受ける(事業者→熊谷商工会議所かくまがや市商工会。確認書をもらう)
- 申請書類を市に出す(事業者→商業観光課商業振興係。創業の日の翌日から1年以内。郵送も可)
- 交付の決定通知を受ける(市→事業者。通知書が郵送される)
- 交付請求書を出す(事業者→市。様式第6号)
- 事業報告書を出す(事業者→市。交付決定の日から1年がたってから30日以内。様式第8号。経営状況と雇用実績が分かる書類を付ける)
必要な書類
準備できた 0 / 8
創業計画書は、他の機関の様式のものでも構いません。市税の滞納がないことを証明する書類も、市内に住所がある場合は要ります。市が公簿などで確認できるときは省略できます。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 創業の日の翌日から1年を過ぎた:期日までに申請しないと受け取れません。開業日をカレンダーで確かめておきます。
- 自分や家族・友人が施工した:内装も広告も、本人かこれに準ずる人が行った費用は除かれます。
- ほかにも事業を営んでいる:今回創業した事業以外に事業があると対象外です。別の法人を新しく作る場合も同じです。
- 事業を引き継いだ・フランチャイズ:他の人が行っていた事業を継承する場合と、フランチャイズ契約などにもとづく事業は対象になりません。
- 不正な申請:偽りその他不正の行為で受けると、交付の決定が取り消され、返還を命じられます。
よくある質問
内装を自分でやった場合も対象になりますか?
対象になりません。自分で内装を行った場合も、家族や友人に手伝ってもらった場合も、その費用は補助の対象から外れます。要綱では、申請者本人またはこれに準ずる者として市長が認める者が行った工事を除くと定めています。広告宣伝費も同じです。業者に発注して、領収書と内訳明細書が残る形にしておきます。
他の人から店を引き継いで開業した場合は?
対象になりません。他の者が行っていた事業を継承して行う事業は、補助の対象外です。新しい名前で開業し直した場合でも、事業の中身を引き継いでいれば継承にあたる可能性があります。判断に迷うときは、開業の経緯をまとめたうえで、申請の前に商業観光課商業振興係へ確かめておくと安心です。
フランチャイズでの開業も対象ですか?
対象外です。フランチャイズ契約またはこれに類する契約にもとづく事業は、要綱で対象から除かれています。契約の形が「類する契約」にあたるかどうかが分かりにくい場合は、契約書の内容を手元に用意して、市の商業観光課商業振興係に確かめます。個人の飲食店でも、本部との契約が絡むときは注意が要ります。
すでに別の法人を持っています。新しい法人で申請できますか?
申請できません。市の案内ページでは、すでに運送業の法人を設立している人が、新しく小売業の法人を設立する例について、すでに別の事業を営んでいるので申請できないと答えています。個人で現に事業を営んでいる人も同じです。今回創業した事業のほかに、事業がないことが条件です。
創業から1年を過ぎてしまったら申請できませんか?
申請できません。申請は創業の日の翌日から起算して1年以内に出す決まりで、期日までに出さないと補助金を受けられません。個人事業主の創業の日は開業の日で、法人は設立日です。開業届の日付や登記の日付で計算します。経費の支払いや書類集めに時間がかかるので、開業が決まったら早めに準備します。
消費税は補助の対象ですか?
対象経費の計算には、消費税と地方消費税を含みません。つまり税抜の金額を合計して、その2分の1を補助額とします。1,000円未満の端数は切り捨てで、2分の1が20万円を超える場合は20万円です。見積書や領収書で税抜の金額を確かめて、40万円に届くかどうかを見積もりの段階で計算しておきます。
保険代理店でも申請できますか?
対象になります。補助の対象外なのは農業・林業・漁業と金融・保険業ですが、市の案内ページでは、保険代理店は中小企業信用保険法施行令に掲げる除外業種から外れるため対象になると答えています。自分の業種が当てはまるかどうか迷うときは、日本標準産業分類での区分を調べたうえで、市に確かめるのが確実です。
申請書類は郵送でも出せますか?
郵送でも受け付けています。ただし書類に不備があったときは、返却されることがあります。創業計画書の確認書は商工会議所かくまがや市商工会で受けるので、先に確認を済ませてから送るほうが安全です。期日の創業の日の翌日から1年以内に必着するよう、余裕を持って発送します。
受付期間や予算はどうなっていますか?
市の案内ページに、受付期間や予算額の記載はありません。申請できるのは、創業の日の翌日から1年以内です。要綱は市の予算の範囲内で交付するとしているため、予算の状況によっては受付が変わる可能性があります。創業の時期が決まったら、申請の前に商業観光課商業振興係へ受付の状況を問い合わせておきます。
交付決定のあとに出す書類はありますか?
あります。交付の決定通知を受けたら、交付請求書(様式第6号)を出します。さらに交付決定の日から1年がたってから30日以内に、事業報告書(様式第8号)を出します。添付書類は、経営状況を確認できる書類と、雇用実績を確認できる書類です。事業報告書には、交付決定通知書にある文書記号・番号・交付決定日を書きます。不明な場合は市に問い合わせます。
創業前に払った費用も対象になりますか?
創業前に払った費用が対象かどうかは、市の案内ページにも要綱にも書かれていませんでした。申請は創業の日の翌日から1年以内で、経費の領収書の写しなどを付けます。要綱は、事業所を「設置し、または設置しようとしている」人も対象としています。開業前に内装を発注する予定がある場合は、先に市へ確かめます。
問い合わせ先はどこですか?
熊谷市の商業観光課商業振興係(電話 048-524-1419)です。対象になるかどうか、業種の区分、経費の扱いで迷ったときは、申請の前に問い合わせておくと、書類の出し直しを防げます。開庁日は月曜日から金曜日の8時30分から17時15分です。
