「値上げしたいが、値上げの根拠を説明できない」。燃油や資材が高騰するなか、そんな悩みを抱える農林畜水産業者・食品事業者に向けた補助金です。
この制度が支援するのは、値上げそのものではなく「値上げを裏づける付加価値づくり」です。化学分析や官能評価(人の五感で品質を評価する検査手法)でおいしさや機能性を数値・評価として示せれば、価格転嫁の交渉力が上がります。
第3回公募の締切は2026年9月11日(金)17時必着です。すでに2回の公募を終えており、今回が今年度最後の公募になる可能性があります。
くまもとの食付加価値緊急向上事業補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主)等 |
| 制度名 | くまもとの食付加価値緊急向上事業補助金(第3回公募) |
| 対象業種 | 農林畜水産業・食品関連事業者等 |
| 利用目的 | 県産農林畜水産物・加工食品の付加価値向上(化学分析・官能評価等、分析機器の導入) |
| 対象地域 | 熊本県内に本拠地を有する事業者等 |
| 従業員数 | 規定なし(業種・所在地の要件のみ) |
| 補助上限額 | 公式ページに記載なし(流通アグリビジネス課へお問い合わせください) |
| 補助率 | 1/2以内 |
| 申請受付 | 〜2026年9月11日(金)17時必着 |
| 公式サイト | 熊本県「くまもとの食付加価値緊急向上事業補助金(第3回公募)」 |

対象になるのは誰か
対象は、熊本県内に本拠地を持つ農業協同組合連合会・農業協同組合、農林畜水産業者、農林畜水産業者が組織する団体、農事組合法人・農地所有適格法人、そして食品関連事業者等です。生産者だけでなく、県産の原材料を使う加工食品事業者も含まれます。
自社で生産していなくても、県産農林畜水産物を主原料とした加工食品を扱っていれば対象になり得ます。原材料の産地表示や仕入れの経緯を示せるようにしておくとよいでしょう。
「ソフト」と「ハード」で支援の中身が違う
この補助金には2つのタイプがあります。設計の考え方が違うので、自社がどちらに当てはまるか整理してから申請要領を確認してください。
- 食味向上等支援事業(ソフト): 県産農林畜水産物や加工食品の付加価値を高めるための化学分析・官能評価等にかかる経費
- 食味向上等支援事業(ハード): 分析機器の導入にかかる経費
ソフトは「今回の商品の評価データを1回取得する」ための支援、ハードは「今後も自社で評価・分析を続けられる体制をつくる」ための支援です。単発でエビデンスが欲しいのか、継続的に品質管理をしたいのかで、選ぶべき区分が変わります。
なぜ「緊急」なのか
制度名に「緊急」とあるのは、燃油・資材等の高騰による経営圧迫が背景にあるためです。単純な価格転嫁支援ではなく、客観的な評価データを取得することで、有利販売や価格転嫁の交渉力を高めるという組み立てになっています。
補助率は1/2以内です。上限額は公式ページに明記がなく、対象経費の総額によって変わる可能性があります。申請前に流通アグリビジネス課(096-333-2377)へ確認することをおすすめします。
申請の流れと必要書類
- 事業実施計画書(別記様式第1号)を作成する
- 規約または定款を添付する
- 直近2期分の決算書等を添付する
- 企業概要(パンフレット等)を添付する
- ハード事業(分析機器導入)の場合は、機械見積書とカタログを添付する
- 郵送またはメールで提出する
決算書2期分を求められるのは、事業の継続性と実施能力を見るためです。設立間もない事業者は、決算書に代わる書類が必要になる可能性があるため、事前に窓口へ相談してください。
よくある質問
第1回・第2回で不採択だった場合、第3回に再応募できますか?
公式ページに再応募の可否についての記載はありません。応募自体を制限する記載も見当たらないため、要件を満たせば再応募できる可能性があります。流通アグリビジネス課にご確認ください。
締切に間に合わなければ次の公募はありますか?
公式ページには第4回以降の予定は記載されていません。今回が今年度最後の公募になる可能性があるため、利用を検討している場合は9月11日の締切を逃さないよう早めに準備してください。
ソフトとハードを同時に申請できますか?
公式ページには両方を同時に申請できるかどうかの明記がありません。1つの事業として整理して申請するのか、別々に申請するのかは、事務局への確認が必要です。
