内装が古びてきた。看板の色も褪せてきた。でも改装は、後回しになりがちです。

前橋市の「店舗リニューアル・チャレンジ支援事業補助金」は、この後回しを前に進める制度です。対象は市内(アーバンデザイン策定区域を除く市内全域)で小売業・飲食サービス業・生活関連サービス業を1年以上営む事業者。内装・外装・設備の改装工事や、一定額以上の備品購入にかかる費用を補助します。補助率は1/2(小規模事業者は2/3)、上限額はタイプによって10万円〜50万円まで幅があります。申請受付は2026年4月1日から2027年2月28日まで。

ただし、「めぶくPay」の加盟店であることが申請の前提条件です。ここを知らずに準備を進めると、後でつまずきます。

対象になる店舗を具体的に見る

対象になるのは、次の条件をすべて満たす事業者です。

  • 小売業、飲食サービス業、生活関連サービス業のいずれかを営んでいる
  • 対象区域(前橋市アーバンデザイン策定区域を除く市内全域)に店舗がある
  • 1年以上営業していること
  • 週4日以上、1日2時間以上営業していること
  • 風俗営業等に該当しないこと
  • 前橋版電子地域通貨「めぶくPay」の加盟店であること

対象区域が「市内のほぼ全域」というのは、この手の店舗改装補助金としては珍しい設計です。中心市街地だけに絞る自治体が多い中、前橋市はアーバンデザイン策定区域を除いた広いエリアをカバーしています。

3つのタイプ、何が違うか

同じ補助金の中に、性格の異なる3つのタイプがあります。

タイプ想定する取り組み補助率上限額
維持管理型店舗の維持・管理を目的とした修繕1/2以内(小規模事業者2/3以内)10万円
チャレンジ型新製品開発・事業拡大を目的とした改装1/2以内(小規模事業者2/3以内)15万円
承継型(単年度・複数年度)事業承継を機にした改装1/2以内(小規模事業者2/3以内)50万円
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対象経費は、内装・外装・設備工事にかかる費用と、耐用年数1年以上かつ税抜10万円以上の備品購入です。一方で、パソコン・スマートフォン・プリンターなど汎用性の高いデジタル機器は対象外とされています。

補助額のシミュレーション:業態別に見る

3つのタイプで、想定される改装の姿は変わってきます。

  • 維持管理型(老舗の食堂): 厨房の給排水設備を修繕(対象経費20万円)。補助率1/2で10万円(上限到達)
  • チャレンジ型(美容室): 新規顧客層向けにネイルコーナーを新設し内装を一部改装(対象経費30万円)。補助率1/2で15万円(上限到達)
  • 承継型(親から子への小売店の引き継ぎ): 承継を機に店舗の外装・内装を全面リニューアル(対象経費100万円)。補助率1/2で50万円(上限到達)

小規模事業者に該当する場合は補助率が2/3に上がるため、同じ対象経費でも自己負担額が軽くなる設計です。自社が小規模事業者の基準に当てはまるかどうかは、事前に確認しておく価値があります。

申請の流れ。商工会議所の支援が前提

この補助金は、商工会議所・商工会の支援を受けることが申請の前提になっている点が特徴です。

  1. 事前相談: 「申請条件確認票」を、前橋商工会議所・前橋東部商工会・富士見商工会のいずれかに提出
  2. 事業支援計画書の作成支援: 商工会議所・商工会からサポートを受けながら計画を固める
  3. 交付申請: 正式な申請書類一式を提出
  4. 交付決定: 市からの通知を受け取る
  5. 工事着手・備品購入: 交付決定後に着手
  6. 実績報告: 完了後に報告書を提出

「市から交付の決定を受ける前に、対象となる工事や備品購入をした場合は、助成の対象になりません」と公式ページに明記されています。事業完了の期限は2027年3月31日までです。

「維持管理」か「チャレンジ」か、迷ったら

じつは、同じ内装工事でも、維持管理型とチャレンジ型のどちらに当てはまるかは、はっきり分かれるものばかりではありません。古くなった設備を直すだけなのか、新しい客層を開拓する取り組みとして位置づけられるのかで、上限額が10万円と15万円で変わってきます。

たとえば、同じ厨房設備の入れ替えでも、「壊れたから直す」のか「新メニュー開発とあわせて刷新する」のかで、事業計画上の位置づけは変わります。この考え方は、GRANTOS公式LINEの登録者限定ページで他の自治体の店舗改装補助金の実例とあわせて紹介しています。

よくある質問

開業したばかりでも対象になりますか?

対象外の可能性が高いです。対象要件に「1年以上営業していること」が明記されているため、開業直後の店舗は対象になりません。創業系の補助金・助成金を別途検討することをおすすめします。

めぶくPayに加盟していない場合はどうなりますか?

対象外になります。「めぶくPay」の加盟店であることが交付要件として明記されているため、加盟していない場合は先に加盟手続きを済ませておく必要があります。

パソコンやタブレットの購入は対象になりますか?

対象外です。「パソコンやスマートフォン、プリンターなど、汎用性の高いデジタル機器やその周辺機器」は対象経費から除外されています。内装・外装・設備工事、または耐用年数1年以上かつ税抜10万円以上の備品と組み合わせて計画するのが確実です。


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この補助金の概要(早見表)

検索項目内容
制度名前橋市店舗リニューアル・チャレンジ支援事業補助金(令和8年度)
対象業種小売業、飲食サービス業、生活関連サービス業
利用目的店舗改装(内装・外装・設備工事)・備品購入・事業承継
対象地域群馬県前橋市(前橋市アーバンデザイン策定区域を除く市内全域)
従業員数小規模事業者の基準内で補助率優遇(規模指定は業種要件に準ずる)
補助上限額維持管理型10万円/チャレンジ型15万円/承継型50万円
補助率1/2以内(小規模事業者2/3以内)
申請受付2026年4月1日〜2027年2月28日(事業完了期限2027年3月31日)
公式サイトhttps://www.city.maebashi.gunma.jp/soshiki/sangyokeizai/nigiwaishogyo/shinseisho/48517.html
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※この表の項目(対象業種・利用目的・対象地域・従業員数)は、GRANTOSの補助金診断の検索軸に対応しています。

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免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。補助額・対象経費・受付状況は変更される場合があるため、申請前に必ず前橋市の公式ページで最新情報をご確認ください。

出典: