「新しい機械を買う費用」と「販路を広げるための展示会出展費」、どちらもこの補助金の対象になるのでしょうか。答えはどちらも対象です。ただし申請する枠が違えば上限額も変わるため、自社の取組がどの枠に当てはまるかを最初に見極める必要があります。
宗像市の「宗像市がんばる中小企業者応援補助金」は、新事業・販路開拓、生産性向上、人への投資という3つの枠を持つ制度です。枠ごとの違いと、市内発注で補助率が上がる仕組みを見ていきます。
がんばる中小企業者応援補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 宗像市がんばる中小企業者応援補助金 |
| 対象業種 | 業種指定なし(中小企業者・特定非営利活動法人) |
| 利用目的 | 新事業展開・販路開拓、生産性向上、人材確保・育成への投資 |
| 対象地域 | 福岡県宗像市(市内に事業所・店舗を有すること) |
| 従業員数 | 中小企業基本法第2条第1項に規定する中小企業者(業種ごとに資本金と従業員数の上限が決まっており、製造業その他は資本金3億円以下または従業員300人以下、卸売業は1億円以下または100人以下、小売業は5,000万円以下または50人以下、サービス業は5,000万円以下または100人以下。どちらか一方を満たせば該当します) |
| 補助上限額 | 新事業・販路開拓枠は50万円(経営革新計画承認事業者は100万円)、生産性向上枠・人への投資枠は各50万円。事業継続力強化計画認定済みなら全枠で10万円上乗せ可能(最大110万円) |
| 補助率 | 補助対象経費の2分の1(市内事業者への発注分は3分の2) |
| 申請受付 | 令和8年6月1日(月)〜12月25日(金)まで(先着順、予算上限到達次第終了) |
| 公式サイト | 宗像市「宗像市がんばる中小企業者応援補助金」 |

3つの枠、何が違うのか
「うちの取組はどの枠に当てはまるのか分からない」という相談が多い制度です。線引きは次のとおりです。
| 枠 | 対象になる取組の例 | 対象にならない例 |
|---|---|---|
| 新事業・販路開拓枠 | 新商品開発、展示会出展、ECサイト構築、広告宣伝 | 既存商品の通常の仕入れ・在庫補充 |
| 生産性向上枠 | 業務効率化のための設備・システム導入 | 単なる老朽設備の更新(性能向上を伴わないもの) |
| 人への投資枠 | 従業員向け研修、資格取得支援 | 新規雇用そのものにかかる人件費 |
3枠は同時に申請できません。1事業者が使えるのはいずれか1枠です。どの枠が自社の取組に合うか迷う場合は、産業政策課への事前相談が確実です。
よく誤解されるポイント
「上限は一律50万円」と思われがちですが、経営革新計画の承認を受けている事業者は新事業・販路開拓枠の上限が100万円に上がります。さらに事業継続力強化計画の認定があれば、どの枠でも10万円が上乗せされます。組み合わせ次第で受け取れる額が大きく変わるため、これから経営革新計画の承認を取る予定がある事業者は、申請の順番を工夫する余地があります。
もう1つ、補助率にも見落としやすい仕組みがあります。市内の事業者に工事や委託を発注した分は、補助率が2分の1から3分の2に上がります。市外の業者に発注した部分は2分の1のままです。同じ内容の発注でも、依頼先を市内にするかどうかで受け取れる額が変わります。
承認・認定を受けていない場合はどうなるか
経営革新計画も事業継続力強化計画も持っていない事業者は、当然ながら申請できます。その場合の上限は各枠50万円、補助率は2分の1(市内発注分は3分の2)です。承認・認定の取得には時間がかかるため、今回の申請で間に合わない場合は、通常の上限で申請してから、次年度以降に承認を取得して再申請するという進め方も現実的です。
よくある質問
個人事業主で創業1年未満でも申請できますか?
できません。事業を開始した日から1年を経過していることが要件です。創業間もない方は、別制度の「創業応援補助金(宗業者応援補助金)」が対象になります。
市税の滞納があると申請できませんか?
申請できません。市税等に滞納がないことが要件のひとつです。滞納がある場合は、事前に納付・相談を済ませてから申請してください。
3つの枠を1年でまとめて申請できますか?
できません。1事業者が同一年度に申請できるのは1枠のみです。複数の取組がある場合は、優先順位をつけて申請してください。
