店舗を建て替えるなら、コンクリートより木造のほうが雰囲気は良い。でも木造は坪単価が上がりやすく、二の足を踏む事業者は少なくありません。
長野県の「木造・木質化支援事業」は、県産材を使った民間施設の木造化・木質化に対し、条件を満たせば最大3,000万円を補助する制度です。令和8年度からは設計費も対象に加わりました。受付は令和8年4月24日から10月30日までで、計画書の受付順に予算が消化されます。
木造・木質化支援事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者・個人のどちらも(民間事業者および市町村) |
| 制度名 | 木造・木質化支援事業 |
| 対象業種 | 指定なし(小売店・飲食店・宿泊施設など民間施設の建築主) |
| 利用目的 | 県産材を使った施設の木造化・木質化、木造設計 |
| 対象地域 | 長野県内 |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 木造化(中大規模・延床300㎡以上)3,000万円/木造化(一般)500万円/木質化200万円 |
| 補助率 | 木造化(中大規模)1/2以内(市町村は1/3以内)、設計費は1/2以内(市町村は対象外)。木造化(一般)・木質化は定額上限 |
| 申請受付 | 令和8年4月24日(金)〜10月30日(金)、計画書受付順・予算達成時点で終了 |
| 公式サイト | 長野県「木造・木質化支援事業について」 |

何から始めるか
この補助金は「木造化」「木質化」「設計支援」の3つに分かれます。新築や増築で構造材から木を使うなら木造化、既存施設に木の内装や調度品を足すなら木質化、と考えるとどちらに当てはまるか判断しやすくなります。
自分の施設は対象になるか
対象は県内の民間事業者と市町村です。小売店、飲食店、旅館などの観光施設が想定されており、最大3,000万円の枠は延床面積300㎡以上で年間の利用者数が制限されない施設が条件です。個人宅の新築は原則対象外で、あくまで多くの人が利用する施設が対象になります。
いくら受け取れるか
| 区分 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|
| 木造化(中大規模・延床300㎡以上) | 1/2以内(市町村は1/3以内) | 3,000万円 |
| 木造化(一般) | 定額 | 500万円 |
| 木質化 | 定額 | 200万円 |
| 設計支援 | 設計費の1/2以内(市町村は対象外) | 上限の定めなし(設計費の1/2) |
3,000万円の枠を使うには延床面積の要件があるため、店舗の建て替え程度の規模であれば「木造化(一般)」の500万円枠が現実的な選択肢になります。
対象経費
木工事費、木の調度品(机、椅子、棚等)の設置費用、木造化のための設計費が対象です。
申請の流れとタイミング
申請書類は、施設が所在する地域を管轄する地域振興局林務課へ郵送・持参・メールのいずれかで提出します。受付は計画書の到着順で決まり、予算に達した時点で10月30日を待たずに締め切られます。設計が固まった段階で早めに提出することが重要です。
よくある質問
個人の自宅の木造化は対象になりますか?
対象になりません。多くの利用者が集まる民間施設・市町村施設が対象です。個人住宅向けの木材利用補助は別の制度がある場合があるので、地域振興局林務課に確認してください。
木造化と木質化を同じ建物で両方申請できますか?
構造部分の木造化と内装の木質化は区分が異なるため、それぞれの要件を満たせば両方の申請を検討できます。実際の組み方は林務課への事前相談をおすすめします。
令和8年度から追加された設計支援とは何ですか?
木造化の設計費用の1/2以内を補助する制度です。市町村は対象外で、民間事業者のみが対象になります。
