長崎県が、県内の障害福祉サービス事業所に光熱費と食材料費の支援金を出す制度です。入所系の施設なら、定員1人あたり光熱費1,000円と食材料費9,000円で、合計1万円になります。
申請の受付は2026年9月30日で終了しました。ここでは対象の区分、金額の決まり方、申請で迷いやすい点をまとめます。通所系の食材料費は、食事提供体制加算(食事を出す事業所の報酬に付く加算)の届出がある事業所だけが対象でした。
長崎県 障害者施設等物価高騰緊急支援金の要点まとめ
正式名:令和8年度長崎県介護・障害福祉サービス施設等物価高騰緊急支援金(障害者施設等)
だれが
- 申請者
- 事業者(社会福祉法人等)
- 対象業種
- 障害福祉サービス事業(入所系・通所系・訪問系)
- 利用目的
- 光熱費・食材料費など物価高騰の負担軽減
- 対象地域
- 長崎県内
- 従業員数
- 規定なし(法人単位で申請)
いくら
- 補助上限額
- 定員数に応じた単価制(入所系は定員1人あたり1万円)
- 補助率
- 定額支給(対象経費の実費精算ではなく単価設定)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2026年7月9日〜2026年9月30日(終了)
うちの事業所は対象になる?
次の4つにすべて当てはまれば、対象でした。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 4
県は「社会福祉法人等」の範囲を公式ページで定義していません。法人の種類で迷うときは、長崎県の障害福祉課に確かめてください。対象のサービスは、入所系・通所系・訪問系の3区分に分かれます。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 公立公営の施設・事業所
- ✕ 医療機関の支援金と重ねて申請する
- ✕ 介護保険サービスと重ねて申請する
公設民営の施設は対象です。通所系の食材料費は、事業所が食事提供体制加算を算定できる状態にあり、その届出を指定権者(事業所を指定した県や市)にしていることが条件でした。県の障害福祉課がそれを確認できない事業所は、光熱費分だけの支給になります。
3つの区分に入るサービス
| 区分 | 主なサービス |
|---|---|
| 入所系 | 障害者支援施設、共同生活援助(グループホーム)、短期入所(空床型を除く)、宿泊型自立訓練、障害児入所施設 |
| 通所系 | 生活介護、自立訓練、就労移行支援、就労継続支援A型・B型、児童発達支援、放課後等デイサービス |
| 訪問系 | 居宅介護、重度訪問介護、同行援護、行動援護、就労定着支援、計画相談支援など |
いくら支給された?
光熱費と食材料費を、区分ごとの単価で足し上げます。計算に使うのは実際の利用者数ではなく、指定を受けた定員数です。
| 区分 | 光熱費 | 食材料費 |
|---|---|---|
| 入所系 | 定員1人あたり1,000円 | 定員1人あたり9,000円 |
| 通所系 | 1事業所あたり19,000円 | 定員1人あたり3,000円 |
| 訪問系 | 1事業所あたり9,000円 | なし |
事業所の例で計算します。
- 定員20人のグループホーム:1,000円 × 20人 = 2万円、9,000円 × 20人 = 18万円。合計20万円
- 定員20人の就労継続支援B型(加算の届出あり):19,000円 + 3,000円 × 20人 = 7.9万円
- 同じB型で加算の届出がない場合:19,000円(食材料費はなし)
- 居宅介護と重度訪問介護をする訪問系事業所:9,000円(2つのサービスでも1事業所)
申請の流れ
- 定員と区分を確かめる(事業者。指定を受けた定員と、入所系・通所系・訪問系のどれかを確認)
- 申請書兼請求書(様式第1号)を作る(事業者。県の案内ページのExcel様式)
- 電子申請で出す(事業者→長崎県の電子申請システム。2026年9月30日まで)
- 審査を待つ(長崎県。申請の順に進み、決定通知は届かない)
- 入金を口座で確かめる(事業者。申請書の控えは保管)
原則は電子申請で、郵送は電子申請が難しい場合だけです。その場合は障害福祉課に事前に連絡する決まりでした。
必要な書類
準備できた 0 / 3
通帳は表紙と、表紙裏の見開きの両方の写しを付けます。インターネットバンキングの場合は、口座情報の画面を印刷したもので構いません。委任状は、申請者と口座の名義人が異なる場合に使う任意様式です。
支給されなくなるのはどんなとき?
- 休止・廃止の予定がある:令和8年度中に休止・廃止する予定の事業所は対象外です。支給後に休廃止すると、支援金を返還します。
- 多機能型を事業ごとに分けて申請した:2つ以上のサービスを一体で行う多機能型は、1事業所として申請します。分けると修正になり、支払いが遅れます。
- 口座名義が申請者と違う:法人代表者と口座名義が一致しないと支払えません。異なる名義にするなら委任状を出します。
- 重複して申請した:共生型サービスや、居宅介護と訪問介護の両方を指定されている事業所は、主となる一方で申請します。
市町の支援との関係
市町が別に物価高騰の支援をしていても、県の支援金は支給されました。市町の支援を受ける事業所も対象です。法人が介護保険サービスも運営している場合、介護側は別の申請になります。担当課が違うため、障害福祉サービスと介護サービスを1つの申請書にまとめることはできません。
よくある質問
高齢者施設も同じ申請で出せましたか?
出せません。この記事の支援金は障害福祉サービスの施設・事業所向けで、介護施設等には別の申請窓口がありました。県の担当課が違うため、障害福祉と介護の両方を運営する法人は、それぞれの担当課に分けて申請する決まりでした。電子申請のページも別です。介護側の内容は、長崎県の長寿社会課が案内するページで確かめてください。
金額は利用者の人数で決まりますか?
決まりません。単価に掛けるのは、申請時点の利用者数ではなく、指定権者から指定を受けた定員数です。たとえば定員20人のグループホームに実際の入居者が15人でも、20人で計算します。定員の確認には、事業所の指定通知を見るのが確実です。障害者支援施設の定員は、施設入所支援の定員数を使います。
個人事業主は対象でしたか?
公式ページには、対象者を「社会福祉法人等」と書いてあり、個人事業主を含むかどうかの定義はありません。申請は法人等の単位で行い、振込口座も法人名義が原則です。個人で事業所を運営している場合は、申請の前に長崎県の障害福祉課 自立就労支援班(電話 095-895-2455)へ、対象になるかを確かめる必要がありました。
複数の事業所をもつ法人はどう申請しましたか?
法人でまとめて1件で申請します。ただし1件の申請書に登録できる振込口座は1つです。事業所ごとに口座が異なる場合は、口座の数だけ申請書を作ります。多機能型事業所は、2つ以上のサービスを行っていても1事業所です。支援金の受取先は法人で、振込口座の名義は申請者である法人代表者と一致させます。法人名だけの名義でも構いません。
通所系の食材料費がもらえない事業所はありますか?
あります。食事提供体制加算が算定できる事業所として、指定権者に届出がされていると障害福祉課が確認できる事業所だけが、食材料費の対象です。たとえば放課後等デイサービスと、児童発達支援センターではない児童発達支援を一体で行う多機能型事業所は、加算が算定できません。この場合は光熱費の19,000円だけを申請します。
グループホームで空床型の短期入所をしている場合は?
空床型の短期入所は、単独では対象になりません。本体であるグループホームの定員数に含めて申請します。併設型の短期入所は、グループホームの定員と短期入所の定員を足した人数で、グループホームとして申請します。単独型の短期入所は、入所系として別に申請できます。区分ごとの扱いが分かれるため、申請前に自分の事業所の形態を確かめてください。
障害者支援施設で日中に生活介護もしている場合は?
同じ事業所で行っているなら、入所系の施設として1回だけ申請します。同一事業所の日中の通所系サービスは、通所系としては申請できません。入所系の定員数に単価を掛けた額が支給の基準になります。事業所が同一かどうかで扱いが変わるため、迷うときは障害福祉課に確かめてください。
決定通知は届きましたか?
届きません。県は支援金の支給決定通知書を出さず、入金のときにも通知しません。申請書兼請求書に書いた口座で、入金を自分で確かめる形でした。入金の時期は申請の状況で変わり、県は入金時期の問い合わせを控えるよう求めています。申請から入金まで待つ間に、申請書の控えを必ず保管してください。証拠書類の提出は求められていません。
申請書に誤りがあると、どうなりますか?
審査に時間がかかり、支払いが遅れます。県は特に、多機能型を1事業所として申請すべきところを複数事業所で出すケースを注意していました。修正して再申請する場合は、必ず事前に連絡する決まりです。出す前に、県のQ&Aを読んで、事業所の数え方と定員の数字を見直しておくと防げます。
申請の受付はいつまででしたか?
2026年7月9日から9月30日までで、すでに終了しました。次の募集の予定は、公式ページには書かれていません。申請は電子申請システムから出す形で、締切の9月30日を過ぎたものは受け付けられません。郵送が認められたのも、電子申請が難しい場合に事前連絡をした事業所だけでした。新しい案内が出ていないかは、長崎県の障害福祉課のページで確かめるのが確実です。
新設した事業所や休止中の事業所は対象でしたか?
どちらも条件つきで対象でした。令和8年度に新設した事業所は、申請期限までに指定を受けて申請すれば対象です。休止していた事業所も、申請期限の9月末までに再開し、その後も事業を続ける意思があれば申請できました。休止中のままでは対象にならず、令和8年度中に休止・廃止する予定がある事業所も対象外です。
問い合わせ先はどこですか?
長崎県福祉保健部 障害福祉課 自立就労支援班(電話 095-895-2455)です。対象の区分や定員の数え方で迷うときは、同じ課が窓口でした。介護保険サービスの事業所は、担当が別の課になります。申請方法や様式の案内は、長崎県の公式ページに載っています。個別の事情で判断が分かれる点は、公式ページを読むだけで決めずに、課へ直接確かめると安心です。
