「日中経済交流」という言葉から、自社の対中ビジネスに使える補助金かもしれないと検索した方もいるはずです。結論を先に言うと、この補助金は個々の企業が申請する制度ではありません。
「令和8年度日中経済交流等事業費補助金」は、経済産業省がこの事業全体を実施する交付先(1者)を選ぶための公募でした。公募は2026年7月3日で締め切られています。 上限2,000万円・定額補助という制度でした。
日中経済交流等事業費補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人。交付先としての選定を目指す団体) |
| 制度名 | 令和8年度日中経済交流等事業費補助金 |
| 対象業種 | 分類不能の産業、学術研究、専門・技術サービス業 |
| 利用目的 | まちづくり・地域振興 |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 上限2,000万円 |
| 補助率 | 定額 |
| 申請受付 | 終了(〜2026年7月3日) |
| 公式サイト | 経済産業省「令和8年度『日中経済交流等事業』に係る補助金交付先の公募について」 |

一般の事業者が使える補助金ではない理由
この制度は「交付先公募」という種類の補助金です。 経済産業省が、日中間の経済交流を促進する事業全体を運営する団体を1者選び、その団体に事業費をまとめて交付する仕組みでした。
対象者には、次のような要件が課されていました。
- 中国における十分な活動実績を有していること
- 中国共産党および中央・地方政府関係機関等との十分な協力関係を有していること
- 中国に進出している、または進出を計画している日本企業や各業界のニーズを把握したうえで、中国全域・広い分野を対象とした事業を計画・遂行する能力があること
- 経済産業省からの補助金交付等停止措置・指名停止措置を受けていないこと
これらの要件は、個別の中小企業や新規参入の事業者が単独で満たせる性質のものではありません。 中国との経済交流を長年手がけてきた特定の団体・機関が想定された公募だったと考えられます。
今から申請できますか?
公募はすでに終了しています。今から申請することはできません。 この点は、他の一般的な補助金の「終了」とは少し性質が違います。年1回、限られた条件を満たす団体だけが対象になる公募のため、中小企業が個別に狙う制度ではないという前提で理解しておくのが実務的です。
対中ビジネスに関わる場合にできること
- 交付先団体が実施する事業(セミナー・視察・マッチング支援等)に、自社が参加できないか確認する:交付先が運営する事業の一部を活用できる可能性があります
- JETRO等、対中ビジネス支援を行う他機関の制度もあわせて確認する:中国向けの販路開拓・展示会出展支援など、個別企業が申請できる制度が別に存在します
- 経済産業省・JETROの公募情報ページで、より一般の事業者向けの海外展開支援制度がないか確認する
よくある質問
今から申請できますか?
できません。2026年7月3日で公募は締め切られています。この制度は年1回、限定的な団体のみが対象になる交付先公募のため、一般の事業者が個別に申請する仕組みではありません。
中小企業でも申請できますか?
制度上は法人であれば応募自体は可能ですが、中国における活動実績や政府機関との協力関係が要件になっているため、実質的に対応できる団体は限られます。
個別企業が使える対中ビジネス支援の補助金はありますか?
はい。JETROが実施する海外展開支援関連の補助金など、個別企業が申請できる制度は別に存在します。それぞれ対象地域・条件が異なるため、自社の展開先に合う制度を確認してください。
