食品を作っている会社なら、一度は聞いたことがあるはずです。「バイヤーからパッケージのここを直せと言われたが、直す予算がない」。この悩みに直接応える補助金が大分県にありました。「マーケットインに基づいた商品改良支援補助金」の公募は2021年1月30日で受付を終了しており、現在は申請できません。
対象になるのか、というと答えは明確です。大分県内の食品製造事業者が、商品調達担当者(バイヤー)から受けた指摘・助言をもとに商品を改良する取組だけが対象でした。逆に、バイヤーの指摘を経ない自主的な新商品開発は対象になりません。ここが他の商品開発補助金と違う、この制度いちばんの線引きです。
マーケットインに基づいた商品改良支援補助金の要点まとめ
正式名:マーケットインに基づいた商品改良支援補助金
だれが
- 申請者
- 事業者(法人・個人事業主)
- 対象業種
- 食品製造業(大分県内)
- 利用目的
- 販路開拓・展示会(バイヤーの指摘・助言に基づく商品改良)
- 対象地域
- 大分県
- 従業員数
- 規定なし(食品製造事業者であること)
いくら
- 補助上限額
- 30万円(1社あたり)
- 補助率
- 通常型2分の1、農商工連携型3分の2
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2020年5月31日〜2021年1月30日(<strong>受付終了</strong>)

対象になる/ならないの境界線
対象になる: バイヤーから「このパッケージは棚に置きにくい」「賞味期限をもっと延ばしてほしい」といった具体的な指摘・助言を受け、それに応じて商品を改良する取組です。試作の原材料費、パッケージの製版費・デザイン改良費、海外バイヤー向けの翻訳費までが対象経費に含まれていました。
対象にならない: 指摘・助言のプロセスを経ない、自社発案だけの新商品開発です。「良い商品を作る」ではなく「市場ニーズ(バイヤーの声)に応える」ことが条件だった点が、この補助金の核心です。名称の「マーケットイン」はここに由来します。
農商工連携型だと補助率が上がる理由
補助率は通常型で2分の1でしたが、農商工連携型(農林漁業者と商工業者が連携して取り組む場合)は3分の2に引き上げられていました。同じ30万円という上限額の中でも、連携の形を取るかどうかで自己負担の割合が変わる設計です。単独で商品改良に取り組むより、生産者と組んだほうが補助率のメリットを受けられます。
次回公募はどうなるか
この補助金は大分県が単年度の予算事業として実施したもので、同名の制度が継続的に公募されている様子は確認できません。食品製造事業者が同種の支援を探す場合は、大分県商工観光労働部工業振興課に問い合わせるか、県の産業振興補助金の一覧ページを定期的に確認することをおすすめします。
よくある質問
今から申請できますか?
できません。2021年1月30日で受付を終了しています。同名の後継公募があるかは大分県の公式ページで確認が必要です。
大分県外の食品製造事業者でも申請できますか?
対象は大分県内の食品製造事業者に限られていました。県外の事業者は対象外です。
バイヤーの指摘がなくても、自社で改良したい場合は使えますか?
使えません。バイヤーからの具体的な指摘・助言に基づく改良であることが条件でした。自主的な商品開発を支援する別の補助金(新商品開発補助金等)を探す必要があります。
