「工場のどこにムダな電気代が発生しているか分からないまま、なんとなくLEDだけ入れ替えた」——こういう相談は少なくありません。ムダを可視化する省エネルギー診断を受けないまま設備だけ変えると、投資効果を見誤りやすくなります。この補助金は、診断の受診費用と、診断のあとに実施する設備導入費用の両方に手当てが用意されています。

対象は大阪市内の中小企業等です。省エネルギー診断の自己負担分は上限5万円(10分の10)、国の「省エネルギー投資促進支援事業費補助金」設備単位型で交付決定を受けた設備導入経費は上限300万円(3分の1)が補助されます。申請受付は令和8年7〜8月頃に開始予定です。

中小企業の省エネ・省CO2加速化支援事業補助金の要点まとめ

項目内容
申請者事業者(中小企業等・法人・個人事業主)
制度名令和8年度中小企業の省エネ・省CO2加速化支援事業補助金
対象業種指定なし(大阪市内の中小企業等)
利用目的省エネルギー診断の受診費用、省エネ設備導入費用の補助
対象地域大阪市内
従業員数規定なし(公式ページに具体的な企業規模の定義の記載なし)
補助上限額診断受診:上限5万円/設備導入:上限300万円
補助率診断受診:自己負担分の10分の10/設備導入:対象経費の3分の1
申請受付令和8年7〜8月頃に開始予定(対象は2026年4月1日以降に診断受診または工事着手したもの)
公式サイト大阪市「令和8年度中小企業の省エネ・省CO2加速化支援事業補助金」
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中小企業の省エネ・省CO2加速化支援事業補助金の対象・金額・締切の概要

2つの補助メニュー:診断と設備導入

この補助金は、順番の違う2つのメニューでできています。

  • 省エネルギー診断の受診費用: ウォークスルー診断・IT診断・伴走診断・省エネ最適化診断・ステップアップ診断(経済産業省)の自己負担分が対象です。実施主体は一般財団法人省エネルギーセンターや一般社団法人環境共創イニシアチブなどになります()。10分の10、上限5万円です
  • 省エネ設備の導入費用: 経済産業省「省エネルギー投資促進支援事業費補助金」設備単位型(ユーティリティ設備)の交付決定を受けた企業が対象です。国の補助制度とは別に、大阪市が対象経費の3分の1、上限300万円を上乗せします

つまり設備導入分は、先に国の補助金で交付決定を受けていることが前提です。国の制度を使わずに設備だけ入れ替えても、この上乗せ分は対象になりません。

対象になる期間はいつからか

対象になるのは、2026年4月1日以降に診断を受診、または工事に着手したものです。申請受付自体は令和8年7〜8月頃に始まる予定ですが、対象になる行為はそれより前の4月から数えられます。すでに4月以降に診断を受けている、または工事を始めている事業者も、受付開始後に申請できる可能性があります。

申請の流れ

  1. 省エネルギー診断を受診する、または国の「省エネルギー投資促進支援事業費補助金」設備単位型に応募し交付決定を受ける
  2. 大阪市の申請受付開始(令和8年7〜8月頃予定)を待つ
  3. 大阪市環境局環境施策部環境施策課カーボンニュートラル推進担当へ申請書類を提出する

よくある質問

診断を受けずに設備導入だけ申請できますか?

設備導入分の補助は、国の「省エネルギー投資促進支援事業費補助金」設備単位型で交付決定を受けていることが条件です。診断メニューとは別枠なので、診断を受けなくても設備導入分の申請自体は妨げられません。ただし国の制度の交付決定が前提になります。

補助上限300万円はどんな設備でも一律ですか?

補助率は対象経費の3分の1で、上限が300万円です。対象経費が900万円を超えると、3分の1の計算額は300万円を上回りますが、上限300万円で頭打ちになります。

令和8年4月にすでに診断を受けた場合は対象になりますか?

対象になる可能性があります。対象になるのは2026年4月1日以降に診断受診または工事着手したものとされているため、申請受付開始(令和8年7〜8月頃予定)を待って申請すれば、4月時点の診断も遡って対象になり得ます。詳細は環境施策課へ確認してください。

免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。補助上限額・補助率・対象要件・受付開始時期は変更される場合があるため、申請前に必ず大阪市の公式ページで最新の内容をご確認ください。

出典(一次情報)