くるみん認定そのものに、費用はかかりません。国の認定制度だからです。ただし、認定にたどり着くまでの取り組みには、お金がかかります。

相模原市の認定取得企業支援補助金は、この「たどり着くまで」を支える制度です。上限は100万円、補助率は2分の1。令和8年度は6月1日から12月18日まで受け付けます。

なぜ「認定取得の過程」を補助するのか

くるみん認定は、子育てをしながら働ける職場づくりを国が認める仕組みです。認定を取るには、育児休業の取得実績や、労働時間の短縮といった実態づくりが必要になります。

ここに、実際のコストが発生します。育休中の従業員の代わりに人を雇う、在宅勤務のためにパソコンを増やす。制度としては無料でも、現場の運用にはお金がかかるという構造です。相模原市は、この運用コストの半分を補助することで、認定取得のハードルを下げています。

対象になる事業者

対象は、本社が相模原市にあり、補助事業を市内の事業所で実施する企業です。従業員規模や業種を限定する記載は、公式ページには見当たりませんでした。

対象経費は3つの型に分かれる

対象経費として例示されているのは、次のような費用です。

  1. 人件費・諸謝金・消耗品費:制度整備や研修にかかる一般的な経費
  2. 在宅勤務用パソコンの購入費用:テレワーク環境を整えるための機器費
  3. 育児休業取得者の代替要員への賃金:休業中の穴を埋める人員のコスト
  4. 人材派遣会社への紹介手数料:代替要員を確保するための費用

育休を取らせるほど、代替要員のコストがかさむという現実に、この補助金は正面から向き合っています。パソコンや人件費という具体的な費目が並ぶのは、そのためです。

補助額のシミュレーション

補助率は対象経費の2分の1以内。上限は1事業者100万円です(1,000円未満切り捨て)。

育休取得者の代替要員を3か月雇い、賃金と紹介手数料の合計が80万円かかったとします。補助は半額の40万円です。在宅勤務用パソコン10台(1台10万円想定で100万円)を追加すれば、対象経費は180万円に達し、補助は上限の100万円で頭打ちになります。

国の両立支援等助成金とは、仕組みが違う

似た名前の支援に、国の「両立支援等助成金」があります。ただし設計は別物です

国の助成金は、育休復帰支援プランの作成など、事前に計画を届け出て要件を満たせば、原則として支給されます。予算枠で早々に打ち切られることは多くありません。

一方、相模原市のこの補助金は先着順で審査・決定が進み、予算に達すれば受付が終わります。公式ページにも「先着順で継続的に審査・決定を行う」との記載があります。国の制度と自治体の制度、どちらも子育て支援が目的でも、動くべき速さがまったく違います

申請から実績報告までの流れ

  1. 事前相談(6月1日から受付開始)
  2. 申請書類の提出(6月1日〜12月18日、先着順)
  3. 交付決定
  4. 事業の実施(交付決定日〜令和9年2月26日)
  5. 実績報告書の提出(令和9年3月8日まで)
  6. 補助金の支払い(3月下旬予定)

事業の実施期間は交付決定日から始まります。交付決定前に購入・支払いを済ませた分は、対象にならない可能性が高いと考えられます。

くるみん認定を目指す取り組みは、両立支援の制度整備から始まり、実際に育休取得者が出て初めて代替要員のコストが発生する、という順番で進みます。認定を取ってから申請するのではなく、取り組みの途中から使える補助金という点は、他の認定系の補助金と比べても特徴的です。県と市町村の二階建てになっている制度や、雇ってから申請する制度など、自治体の人材・雇用系の補助金には独特の順番のルールがあります。この考え方は、GRANTOS公式LINEの登録者限定ページでまとめて紹介しています。

よくある質問

すでにくるみん認定を取得済みでも申請できますか?

公式ページの記載からは、認定取得済みであることを条件とする記載は確認できませんでした。認定取得に向けた取り組みの途中段階から使える制度と読めますが、詳細は相模原市産業支援課への確認をおすすめします。

くるみん認定以外の認定でも対象になりますか?

公式ページには「くるみん認定等」という表記があり、類似の認定も対象に含まれる可能性があります。対象となる認定の具体的な範囲は、事前に相模原市産業支援課へ確認することをおすすめします。

育休取得者が出る前でも申請できますか?

制度整備や研修にかかる経費は対象に含まれるため、育休取得者が出る前の準備段階でも申請できる可能性があります。ただし対象経費の該当可否は、事前相談の段階で確認しておくと安心です。


免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。補助額・補助率・対象要件・受付状況は変更される場合があるため、申請前に必ず相模原市の公式ページで最新情報をご確認ください。

この補助金の概要(早見表)

検索項目内容
申請者事業者(法人・個人事業主)
制度名認定取得企業支援補助金
対象業種業種指定なし
利用目的くるみん認定等の取得に向けた両立支援の取り組み(テレワーク環境整備、代替要員確保等)
対象地域神奈川県相模原市(本社が市内にあり、市内事業所で実施)
従業員数規模要件の明記なし
補助上限額100万円
補助率1/2以内
申請受付令和8年6月1日〜12月18日(先着順)
公式サイトhttps://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/sangyo/1032255/1032471/1032493/1028494.html
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※この表の項目(対象業種・利用目的・対象地域・従業員数)は、GRANTOSの補助金診断の検索軸に対応しています。

相模原市の認定取得企業支援補助金以外にも、自社が対象になる補助金・助成金がないか気になる方は、3分でできる補助金診断も活用してみてください。

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対象経費の該当範囲や、国の両立支援等助成金との使い分けに迷う場合は、専門家に相談するのも一つの手です。

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