「太陽光」の補助金は見つかるのに、「熱」の補助金が見つからない——そう感じたことはないでしょうか。太陽熱温水器や地中熱ヒートポンプなど、発電ではなく「熱をそのまま使う」設備は、別枠の制度で扱われています。
令和7年度(補正)/令和8年度 二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金 再エネ等熱利用設備導入事業【再エネ熱】は、太陽熱・地中熱・バイオマス熱などの再生可能エネルギー熱利用設備の導入を支援する国の制度です。実施は環境技術普及促進協会(ETA)が担っています。この記事を書いている時点で、この公募は2026年5月28日に募集終了しています。
再エネ等熱利用設備導入事業(再エネ熱)の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(再エネ熱利用設備を導入する法人) |
| 制度名 | 令和7年度(補正)/令和8年度 二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金 再エネ等熱利用設備導入事業【再エネ熱】 |
| 対象業種 | 漁業/建設業/製造業 |
| 利用目的 | 脱炭素・省エネ |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 規定なし(公式ページに記載なし) |
| 補助上限額 | 公式ページに記載なし(公募要領参照。ETAへお問い合わせください) |
| 補助率 | 公募要領参照のこと |
| 申請受付 | 2026年5月28日に終了 |
| 公式サイト | 環境技術普及促進協会(ETA)お問い合わせ |

「熱を使う」設備とは何を指すのか
太陽光発電が電気を作るのに対し、この事業が対象にするのは熱そのものを利用する設備です。代表的な例には次のようなものがあります。
- 太陽熱温水器・太陽熱給湯システム
- 地中熱ヒートポンプ
- バイオマスボイラー・バイオマス熱利用設備
工場の給湯・空調、農業用ハウスの暖房など、「熱」の形で使うほうが効率的な用途では、発電を介さない熱利用設備のほうが省エネ効果を発揮しやすいケースがあります。
「駐車場型太陽光発電(カーポート)」との違い
同じ二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金の枠内に、駐車場を活用した太陽光発電(ソーラーカーポート)を対象にする別事業もあります。この2つは「電気を作る」か「熱を使う」かで対象設備がまったく異なります。
- カーポート事業:太陽光発電設備(電気を作る)
- 再エネ熱事業(この記事):太陽熱・地中熱等の熱利用設備(熱をそのまま使う)
同じETAが実施する事業でも、公募要領・様式は事業ごとに分かれているため、目的の設備に対応する公募ページを間違えずに参照する必要があります。
対象になる/ならないの線引き
- 対象になる:太陽熱温水器、地中熱ヒートポンプ、バイオマス熱利用設備等、再生可能エネルギーの熱をそのまま利用する設備
- 対象になりにくい:太陽光発電設備(電気を作る設備。別枠のカーポート事業等が該当)、化石燃料を燃料源とする従来型のボイラー・給湯設備の単純な更新
よくある誤解されやすいポイント
- 太陽光パネルと太陽熱温水器を混同する:どちらも「太陽」を使う設備ですが、太陽光パネルは発電、太陽熱温水器は給湯に使う熱を作る設備です。名称が似ているため取り違えに注意が必要です
- 既存のボイラーを再エネ熱設備に更新すれば自動的に対象になると思い込む:単なる燃料転換ではなく、CO2排出削減効果が公募要領の基準を満たす必要がある可能性が高いです。詳細は公募要領原本で確認してください
- 補助率・上限額が一律だと思い込む:DB上も「公募要領参照のこと」とされているとおり、設備の種類や規模によって補助率・上限額が細かく分かれている可能性があります
次回公募に備える準備
再エネ熱の活用は、電化が難しい産業用途(高温の熱需要等)でのCO2削減策として引き続き重視されるテーマです。
- 自社の工場・施設で熱を使う用途(給湯・空調・乾燥工程等)を洗い出し、再エネ熱への転換余地を確認する
- 導入予定の設備がCO2排出削減にどの程度貢献するか、概算で試算しておく
- ETAの公募情報ページを定期的に確認し、次回公募の告知を見逃さない
よくある質問
今から申請できますか?
この公募は2026年5月28日に募集を終了しています。再エネ熱利用の支援事業は年度をまたいで継続実施される傾向があるため、ETAの公募情報で次回の告知をご確認ください。
太陽光発電設備も対象になりますか?
対象になりません。この制度は太陽熱・地中熱等の熱利用設備が対象です。太陽光発電設備は別枠(駐車場型太陽光発電設備導入事業など)の対象になります。
補助金額はどのくらいですか?
DB上・公式ページともに具体的な金額の明記が確認できていません。設備の種類や規模によって補助率・上限額が異なる可能性が高いため、該当回の公募要領原本またはETAへの問い合わせで確認してください。
