「補助金」と聞くと設備投資や採用費への支援を思い浮かべがちですが、この制度は少し違います。東京都のSDGs債発行支援事業補助金(トランジションボンド等)は、脱炭素に向けた移行(トランジション)を掲げて債券(ボンド)を発行する企業の発行コストを補助する制度でした。令和6年度分の申請受付は2025年3月14日で終了しています。
トランジションボンドとは、化石燃料からの脱却など温室効果ガス削減に向けた移行過程の取組資金を調達するために発行する債券のことです。この補助金は、その発行にかかる外部評価費用やアドバイザリー費用の一部を補助するものでした。上限500万円が設定されていました。
SDGs債発行支援補助金(トランジション)R6の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(トランジションボンド等を発行する法人) |
| 制度名 | 令和6年度SDGs債発行支援事業補助金(トランジションボンド等) |
| 対象業種 | 業種不問(債券発行を行う法人) |
| 利用目的 | まちづくり・地域振興(トランジションボンドの発行支援) |
| 対象地域 | 全国(東京都が実施する制度) |
| 従業員数 | 規定なし(債券発行を行う法人が対象) |
| 補助上限額 | 500万円 |
| 補助率 | |
| 申請受付 | 終了(2025年3月14日まで) |
| 公式サイト | 東京都「グリーンファイナンスの推進」 |

対象は「債券を発行できる規模の企業」
この補助金は、中小企業の一般的な設備投資補助金とは対象者の性格が異なります。債券を発行するには一定の財務基盤や発行体制が必要であり、実際の申請者は上場企業や大手・中堅企業が中心になりやすい制度です。中小企業が日常的に使う補助金と混同しないよう、対象は「債券発行を行う法人」に限られる点に注意が必要です。
なぜ東京都がこの支援をしているのか
東京都は「国際金融都市・東京」構想のもとで、グリーンファイナンス(環境分野への資金供給)市場の育成に取り組んでいます。SDGs債の発行支援は、その一環として発行コストの高さがハードルになりやすい脱炭素関連の資金調達を後押しする施策です。同じ枠組みのなかにグリーンボンド・ソーシャルボンド・ブルーボンドなど発行目的ごとに複数のメニューがあるのも特徴です。
今から申請できるか
令和6年度分の受付は2025年3月14日で終了しました。東京都はSDGs債発行支援事業補助金を毎年度継続的に実施しているため、次年度の要綱が公表される可能性はありますが、公式な予告はまだ確認できていません。トランジションボンドの発行を検討する企業は、東京都のグリーンファイナンス関連ページを継続的に確認するとよいでしょう。
よくある質問
今から申請できますか?
できません。令和6年度分は2025年3月14日で受付を終了しています。次年度の要綱公表を東京都の公式ページで確認してください。
中小企業でも申請できますか?
制度上、対象業種や従業員数の限定はありませんが、債券を発行できる財務基盤や体制が前提になるため、実際の申請者は一定規模以上の企業が中心です。
トランジションボンド以外の枠もありますか?
あります。同じSDGs債発行支援事業補助金の中に、グリーンボンド・ソーシャルボンド・ブルーボンドなど発行目的別の枠が用意されています。
