石炭の安定調達というと、遠い国の話に聞こえるかもしれません。しかし日本の火力発電・製造業は今も石炭を多く使っており、その安定供給は産業の足元を支えています。「産油国石油精製技術等対策事業費補助金(石炭採掘技術等新事業取組等支援補助金)」は、産炭国(ベトナム・中国など)に対して、日本企業が持つ採掘技術・安全技術を移転する取組を支援する制度です。令和7年度分は2025年1月30日で受付を終了しました。
補助上限は2億円、補助率は定額です。対象は資源エネルギー庁の採択を受けた執行団体で、技術移転・人材交流を通じて産炭国側の採掘技術を底上げし、日本への安定供給につなげる狙いがあります。
石炭採掘技術等新事業取組等支援補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 執行団体(民間団体等)。個々の炭鉱運営会社が直接申請する制度ではない |
| 制度名 | 令和7年度産油国石油精製技術等対策事業費補助金(石炭採掘技術等新事業取組等支援補助金に係るもの) |
| 対象業種 | エネルギー資源関連産業 |
| 利用目的 | 創業・第二創業 |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 規定なし(執行団体向けの補助金) |
| 補助上限額 | 上限2億円 |
| 補助率 | 定額 |
| 申請受付 | 2025年1月30日〜2025年2月19日(終了) |
| 公式サイト | 資源エネルギー庁「産油国石油精製技術等対策事業費補助金」公募情報 |

なぜ「産油国石油精製技術等対策」の中に石炭の話があるのか
制度名だけを見ると石油の話に思えますが、この補助金は「産油国石油精製技術等対策事業費補助金」という大枠の中に、石炭採掘技術に関する支援メニューが1つのカテゴリとして含まれている構造です。石炭採掘技術等新事業取組等支援補助金は、その中でも産炭国への技術移転にフォーカスした区分にあたります。同じ大枠の中に石油天然ガス権益に関する別区分もあるため、資源分野の名前だけで検索すると混同しやすい点に注意してください。
想定される取組の例です。
- 産炭国の技術者を対象にした採掘・安全技術の研修
- 日本企業の技術者を派遣した現地指導
- 技術移転にかかる調査・実証
定額補助という補助率の意味
補助率は「定額」で、事業費の何割という比率で決まる形ではありません。採択された事業計画の内容にもとづき、あらかじめ定められた金額が交付される仕組みです。自己負担割合を計算する一般的な補助金とは考え方が異なるため、金額の見積もりは執行団体側の事業計画の段階で固まります。
今から申請できるか。次年度への備え
令和7年度分の受付は終了しています。資源エネルギー庁は資源国との関係強化を継続的な政策課題として扱っており、次年度も同種の枠組みで公募が組まれる可能性があります。産炭国との技術協力を検討する団体は、資源エネルギー庁の公募情報ページを定期的に確認しておくとよいでしょう。
よくある質問
今から申請できますか?
できません。令和7年度分は2025年1月30日で受付を終了しています。次回公募の時期は資源エネルギー庁の公式ページで確認してください。
民間企業が単独で申請できますか?
直接の申請は執行団体(民間団体等)に限られます。個々の企業は執行団体を通じて取組に参加する形になります。
補助率はどのくらいですか?
定額です。事業費の一定割合ではなく、採択された事業計画にもとづく金額が交付されます。
