窓が小さいと、1か所だけの工事では申請できないことがあります。1回の申請で補助額の合計が5万円以上になることが、条件に入っているからです。
補助額は窓の性能と大きさ、工法で1か所ごとに決まる定額で、1戸あたりの上限は100万円。工事は2025年11月28日以降に着手したもので、交付申請は遅くとも2026年12月31日までです。申請するのは住む人ではなく、国に登録した施工業者(窓リノベ事業者)で、補助金は事業者に振り込まれたあと、住む人に戻ります。登録のない施工業者と契約した工事は、補助の対象外です。2026年10月6日時点で、予算に対する申請額の割合は27%でした。
先進的窓リノベ2026事業の要点まとめ
正式名:先進的窓リノベ2026事業
だれが
- 申請者
- 登録事業者(住宅の所有者等に代わって申請)
- 対象業種
- 指定なし(住宅の所有者等が対象)
- 利用目的
- 窓・ドアの断熱改修(ガラス交換・内窓・外窓交換)
- 対象地域
- 全国
- 従業員数
- 規定なし
いくら
- 補助上限額
- 100万円/戸(住宅)。1申請の下限は5万円
- 補助率
- 定額(窓の性能・大きさ・工法ごとに額が決まります)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2026年3月31日〜2026年12月31日(予算上限に達し次第終了)
うちの窓は対象になる?
次の5つにすべて当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 5
対象になる人は、建物の所有者(個人・その家族)、賃貸に出す個人・法人、賃借人、集合住宅の管理組合です。既存住宅は、工事請負契約の日に建築から1年が過ぎているか、過去に人が住んだ住宅を指します。着手は契約に含まれる最初の工事のことで、窓の工事に限りません。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 住宅以外に使う建物や居室の窓
- ✕ 住む人が買った窓の取り付けだけ
- ✕ 中古品や展示品を使った工事
- ✕ 窓の新設・拡張・位置の変更
- ✕ 既存のサッシ数を上回る外窓の設置
- ✕ ドアだけの交換、窓と別の契約でのドア交換
- ✕ 過去の窓リノベで補助を受けた窓・ドア
店舗・施設などは住宅としては対象外です。低層住居専用地域に建てられる用途の非住宅建築物は別の区分で、上限は延床240㎡以下が1棟100万円、240㎡超が1棟1,000万円です。取り付けだけの工事は施主支給・材工分離と呼ばれます。窓の新設・拡張・位置変更・数の増加は、断熱等性能等級5を満たす評価書があれば例外として認められます。過去の窓リノベは、過去の先進的窓リノベ事業を指します。
「窓リノベ事業者」は、補助対象者に代わって申請し、補助金を受け取って住む人に戻すものとして、事務局に登録された施工業者です。公式サイトの「窓リノベ事業者の検索」で探せます。
いくら戻ってくる?
補助額は、窓の性能(グレード)、大きさ、工法で決まる1か所あたりの定額です。ガラス交換だけは、1枚あたりの額です。グレードは窓の熱の逃げやすさを表すUw値で分かれ、P(SS)がUw1.1以下、SがUw1.5以下、AがUw1.9以下。数字が小さいほど断熱性が高くなります。最上位は、この事業の公式サイトでは「P(SS)」、みらいエコ住宅2026事業のサイトでは「P」と書かれていますが、同じ区分です。表のSSはこのP(SS)を指します。
戸建住宅の単価は次のとおりです(円)。
| 工事の種類 | グレード | 特大 | 大 | 中 | 小 |
|---|---|---|---|---|---|
| ガラス交換(1枚) | SS | 78,000 | 52,000 | 32,000 | 11,000 |
| ガラス交換(1枚) | S | 53,000 | 35,000 | 23,000 | 7,000 |
| ガラス交換(1枚) | A | 41,000 | 27,000 | 18,000 | 5,000 |
| 内窓設置 | SS | 140,000 | 89,000 | 58,000 | 36,000 |
| 内窓設置 | S | 76,000 | 52,000 | 34,000 | 22,000 |
| 外窓交換(カバー工法) | SS | 239,000 | 188,000 | 138,000 | 89,000 |
| 外窓交換(カバー工法) | S | 156,000 | 124,000 | 92,000 | 60,000 |
| 外窓交換(カバー工法) | A | 116,000 | 88,000 | 66,000 | 41,000 |
| 外窓交換(はつり工法) | SS | 194,000 | 149,000 | 110,000 | 69,000 |
| 外窓交換(はつり工法) | S | 117,000 | 92,000 | 68,000 | 44,000 |
| 外窓交換(はつり工法) | A | 86,000 | 63,000 | 48,000 | 29,000 |
大きさは、サッシ1か所の面積で分かれます。特大は4.0㎡以上、大は2.8㎡以上4.0㎡未満、中は1.6㎡以上2.8㎡未満、小は0.2㎡以上1.6㎡未満です。ガラス交換は、ガラス1枚の面積で分かれ、特大が2.0㎡以上、大が1.4㎡以上2.0㎡未満、中が0.8㎡以上1.4㎡未満、小が0.1㎡以上0.8㎡未満です。内窓設置のグレードAは補助額の設定がなく、みらいエコ住宅2026事業の担当です。カバー工法は既存の窓枠の上から新しい枠をかぶせる工法、はつり工法は窓枠ごと取り替える工法です。
集合住宅(低層は3階建て以下、中高層は4階建て以上)の単価は次のとおりです(円)。ガラス交換と内窓設置は、低層も中高層も同じ額です。
| 工事の種類 | グレード | 特大 | 大 | 中 | 小 |
|---|---|---|---|---|---|
| ガラス交換(1枚) | SS | 86,000 | 57,000 | 35,000 | 12,000 |
| ガラス交換(1枚) | S | 59,000 | 39,000 | 25,000 | 8,000 |
| ガラス交換(1枚) | A | 45,000 | 30,000 | 20,000 | 6,000 |
| 内窓設置 | SS | 152,000 | 98,000 | 64,000 | 40,000 |
| 内窓設置 | S | 83,000 | 57,000 | 37,000 | 24,000 |
外窓交換は、低層集合住宅が戸建と同じ額です。中高層集合住宅は、カバー工法もはつり工法も次の額になります。
| 工事の種類 | グレード | 特大 | 大 | 中 | 小 |
|---|---|---|---|---|---|
| 外窓交換(カバー・はつり) | SS | 302,000 | 229,000 | 156,000 | 92,000 |
| 外窓交換(カバー・はつり) | S | 202,000 | 153,000 | 104,000 | 62,000 |
| 外窓交換(カバー・はつり) | A | 174,000 | 133,000 | 92,000 | 54,000 |
非住宅建築物の単価は、公式サイトの各工事のページで確かめてください。
補助額の合計が5万円に届かない工事は、申請そのものができません。上限は1戸あたり100万円です。
- 内窓(S)の小を3か所:22,000円 × 3 = 66,000円
- 内窓(SS)の大1か所と中2か所:89,000円 + 58,000円 × 2 = 205,000円
- 外窓のカバー工法(SS)の特大を5か所:239,000円 × 5 = 1,195,000円 → 上限の100万円
- 内窓(S)の小を2か所:22,000円 × 2 = 44,000円 → 5万円に届かず申請不可
窓リノベとみらいエコ住宅2026事業に工事を分けて申請する場合も、この事業だけで5万円以上が必要です。両方の補助額は足し合わせられません。
何に使える?
対象にならないもの
- 外気に面していない窓やドア(玄関が内廊下に面している集合住宅のドアなど)
- ドア板の一部のガラスだけの交換
- 既存の外窓1つに、内窓を3つ以上つける工事
- 従前より省エネ性能が下がる窓・ドアの設置
- メーカーが保証しない取り付け方の工事(はつり工法専用の製品をカバー工法でつけるなど)
- 補助額に満たない費用の工事
対象になるもの
- ガラス交換(既存のサッシを使い、複層ガラスなどに替える)
- 内窓設置(既存の外窓の室内側50cm以内に、新しい内窓をつける、または既存の内窓を取り替える)
- 外窓交換(カバー工法・はつり工法。既存の窓と同じ位置・同じ数に限る)
- ドア交換(窓の工事と同じ契約で、同時に申請するときだけ)
対象は、事務局が性能を確認して登録した製品を使った工事です。製品は、公式サイトの「補助対象製品の検索」で調べられます。
申請の流れ(誰が何をするか)
- 窓リノベ事業者を選ぶ(住む人→公式サイトの事業者検索。契約の前に)
- 工事請負契約を結ぶ(住む人⇔事業者。工事に着手する前に。金額の大小にかかわらず契約が要ります)
- 共同事業実施規約を結ぶ(住む人⇔事業者。補助金の戻し方、補助金が出なかったときの負担、事務手数料の有無を決めます)
- 工事に着手する(事業者。2025年11月28日以降。工事前の写真を必ず撮る)
- 交付申請の予約をする(任意)(事業者→事務局。遅くとも2026年11月16日。有効なのは提出から3か月か12月31日の早いほう)
- 工事を終えて引き渡す(事業者→住む人。引き渡しが済んでから申請できます)
- 交付申請をする(事業者→事務局。遅くとも2026年12月31日)
- 補助金が事業者に振り込まれる(事務局→事業者。交付決定から1〜2か月の予定)
- 補助金が戻る(事業者→住む人。契約代金に充てるか、現金で。現金なら交付から遅くとも2か月以内)
予約は、交付申請の前に予算を押さえておくための手続きです。使うかどうかは、事業者が予算の消化率を見て判断します。
必要な書類
準備できた 0 / 7
共同事業実施規約は事業者と一緒に記入します。性能証明書は製品メーカーが発行し、ガラス交換の一部はガラスのラベルで代わりになります。工事前・工事後の写真は補助対象の箇所すべて、着工の写真は工事の着手が分かるもの1枚で足ります。登記事項証明書(建物)は該当する場合に出し、登記情報提供サービスの出力でも構いません。BELS評価書か既存住宅の建設住宅性能評価書は、窓の新設・拡張・位置変更・数の増加がある場合に出します。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 登録のない施工業者と契約した:登録のない事業者との契約は、補助の対象になりません。
- 工事前の写真がない:撮り忘れると補助金を受けられません。この事業では、工事前写真の提出を免除する手続きは使えません。
- 着工の写真が認められない:クレセントの調整、足場の設置、資材の搬入、下見の写真は、着工の写真と扱われず、予約が受理されないことがあります。
- 契約より前に工事を始めた:工事請負契約より前に着手した工事は、補助の対象外です。
- みらいエコ住宅2026事業と二重に申請した:同じ窓で両方に申請すると、理由を問わず窓リノベ側の申請が無効になり、返金を求められることがあります。
- 設置後10年以内に処分した:転居、解体、改築で窓やドアを撤去・廃棄する場合は、事務局の承認が先に要ります。
他の補助と重ねられる?
みらいエコ住宅2026事業の補助対象になる窓でも、1つの窓で両方の補助を受けることはできません。性能の高いグレード(Uw値1.9以下のP(SS)・S・A)の窓はこの事業に申請し、窓リノベの予算が上限に達したあとは、みらいエコ住宅2026事業の対象になります。ただし内窓のAは、この事業に補助額の設定がなく、はじめからみらいエコ住宅2026事業の担当です。
国の他の補助制度との重複はできません。地方公共団体の補助は、国費が充てられているものを除いて併用できます。
よくある質問
自分で申請できますか?
できません。申請と補助金の受け取りは、窓リノベ事業者として登録した施工業者が行います。住む人は、共同事業実施規約を結び、本人確認などの書類をそろえて協力する立場です。補助金は事業者に振り込まれ、契約代金への充当か現金で戻ります。登録のない事業者との契約は対象外なので、契約の前に公式サイトの事業者検索で確認してください。
窓1か所だけの工事でも申請できますか?
補助額が1回の申請で合計5万円以上なら申請できます。たとえば、戸建住宅で大きさ「大」の内窓(SS)なら1か所で89,000円なので足ります。小さい窓は、内窓(S)の小が22,000円なので、1か所では足りず、3か所なら66,000円で届きます。補助額に満たない費用の工事は対象外で、合計が5万円未満だと申請そのものができません。
内窓と外窓交換では、補助額はどのくらい違いますか?
同じグレードSS・大きさ「大」の戸建住宅なら、内窓設置が89,000円、外窓のはつり工法が149,000円、カバー工法が188,000円です。外窓交換のほうが1か所あたりの額は大きくなりますが、工事費も変わります。補助額は費用の何割という計算ではなく、定額です。見積もりの工事費と単価を並べて、自己負担を計算してみてください。
自分で買った窓の取り付けだけを頼む工事は対象ですか?
対象外です。住宅の所有者が設備を購入し、取り付けだけを事業者に頼む工事(施主支給・材工分離)は、補助の対象になりません。窓の購入と工事を、登録した施工業者との工事請負契約にまとめて頼む必要があります。補助の対象は、事務局に登録された製品を使った工事です。メーカーが自社で施工する場合も対象になります。
玄関ドアの交換は対象ですか?
窓の工事と同じ契約で、同時に申請する場合に限って対象です。ドアだけの交換は対象外です。ドアの単価は、窓の単価のうち相当するものが当てはまります。玄関が内廊下に面している集合住宅のドアなど、外気に面していないドアは対象になりません。ドア板の一部を構成するガラスだけを交換する工事も対象外です。
賃貸住宅の入居者や、マンションの管理組合も対象ですか?
対象です。補助対象になる所有者等には、住宅を所有する個人とその家族、賃貸に出す個人・法人のほか、賃借人と集合住宅の管理組合・管理組合法人が入ります。賃借人が申請する場合も、登録した施工業者との工事請負契約が必要です。賃貸住宅の入居者が退去・転居する場合は、財産処分の承認の対象から外れます。
みらいエコ住宅2026事業とは、併用できますか?
同じ窓で両方は受けられません。工事を分けて、窓リノベの対象の窓はこの事業、それ以外の工事はみらいエコ住宅2026事業に申請することは可能ですが、この事業だけで5万円以上が必要で、補助額は合算できません。重複して申請すると、窓リノベ側の交付申請が無効になり、返金を求められることがあります。
補助金はいつ振り込まれますか?
交付申請のあと、交付決定から1〜2か月で、事業者の口座に振り込まれる予定です。住む人への還元は、事業者との共同事業実施規約で決めた方法で行われます。契約代金に充てる方法か現金払いで、現金の場合は補助金の交付から遅くとも2か月以内です。振込の予定日と確定した補助金額は、住む人にも通知されます。
工事前の写真を撮り忘れたらどうなりますか?
補助金を受けられません。この事業では、工事前の写真の提出を免除する手続きは使えません。補助対象の箇所すべての写真が要ります。工事後の写真は、撮り忘れても後日撮影できます。契約した施工業者が撮影するので、工事の着手の前に、写真を撮るタイミングを事業者と確認しておくと安心です。
いつまでに申請すればよいですか?
交付申請は遅くとも2026年12月31日までで、予約は2026年11月16日までです。予算上限に達した時点で受付が終わるため、前に終わることがあります。公式サイトのトップに、毎日午前中に更新される予算に対する申請額の割合が出ています。2026年10月6日時点では27%でした。
2025年の窓リノベで補助を受けた窓は対象ですか?
対象になりません。先進的窓リノベ事業、2024事業、2025事業で補助金の交付を受けた窓・ドアは、補助金を返還した場合も、この事業の対象になりません。同じ住宅でも、まだ補助を受けていない窓は対象です。同じ住宅に複数回の工事をする場合は、補助上限額の範囲内で申請できますが、申請ごとにすべての要件を満たす必要があります。
補助を受けた窓は、あとから取り外せますか?
設置後10年間は、事務局の承認なしに、補助の目的に反して使用、譲渡、交換、貸し付け、担保、取り壊しなどをしてはいけません。転居や、住宅の解体・改築で窓やドアを撤去する場合は、財産処分に当たる可能性があり、事前に相談が必要です。ただし、補助を受けた窓がある住宅を、住宅として販売、譲渡、貸し付けする場合は除かれます。
