認証保育所の保育料補助は、預けていれば誰でも同じ額になるのか。ならない。上限は月4万円から8万円まで開き、分かれ目は「保育の必要性の認定」を取っているかどうかです。認定は預ける前に取る必要があり、あとからさかのぼれません。
もう一つの分かれ目は補助の種類です。区独自の「負担軽減」と、国の「幼児教育・保育無償化」のどちらに当たるかは、子どものクラス年齢・世帯の課税状況・認定の有無で決まり、選べません。
世田谷区 認証保育所の保育料補助の要点まとめ
正式名:世田谷区認証保育所保育料負担軽減補助金(認証保育所の保育料補助)
だれが
- 申請者
- 個人(保護者)
- 対象業種
- 指定なし(個人が申請)
- 利用目的
- 認証保育所の保育料の負担軽減
- 対象地域
- 東京都世田谷区
- 従業員数
- 規定なし(個人が申請)
いくら
- 補助上限額
- 月額8万円
- 補助率
- 10/10
いつ・どこへ
- 申請受付
- 令和8年度分。最終締切は2027年4月12日
認証保育所の補助は誰が受けられる?
次の5つにすべて当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 5
住民登録は、補助を受けたい月の初日に区内にあることが条件です。月の途中で転入した月の分は出ません。認証保育所は東京都が認証した施設のことで、区内外を問わず、認証保育所であれば全施設が補助の対象です。
次のどれかに当たる利用分は対象外です。
- ✕ 夜間だけ・一時保育の利用
- ✕ 未就園児の定期的な預かり事業の利用
- ✕ 認可保育園に在籍している月
「他の認可外施設の補助」とは、保育室・保育ママ・無認可保育施設・企業主導型保育施設・定期利用保育事業の負担軽減補助のことです。同じ期間に二重では受けられません。ベビーシッター利用支援事業(事業者連携型)の利用者も、要綱上は対象外です。
負担軽減と無償化、どちらになる?いくらもらえる?
いくらもらえるか計算する
補助率 10/10 / 上限 8万円
どちらになるかは、次の表で決まります。負担軽減は区独自の制度、無償化は国の制度です。上限額は、どちらでも月額・児童1人あたりです。
| 区分 | 補助の種類 | 上限(期限内) | 最終締切後の上限 |
|---|---|---|---|
| 0〜2歳・課税世帯・認定あり | 負担軽減 | 8万円 | 0円 |
| 0〜2歳・課税世帯・認定なし | 負担軽減 | 5.2万円 | 0円 |
| 0〜2歳・非課税世帯・認定あり | 無償化 | 8万円 | 4.2万円 |
| 0〜2歳・非課税世帯・認定なし | 負担軽減 | 5.2万円 | 0円 |
| 3〜5歳・認定あり | 無償化 | 7.7万円 | 3.7万円 |
| 3〜5歳・認定なし | 負担軽減 | 4万円 | 0円 |
3〜5歳クラスは、給食費(食材料費)がかかる場合に、別途3,000円を上限として上乗せされます。0〜2歳クラスは2023年4月2日以降の生まれ、3〜5歳クラスは2023年4月1日以前の生まれです(令和8年度)。「認定」は保育の必要性の認定のことで、就労・病気・介護などで日中に子どもを見られない事情を、書類で区に認めてもらう手続きです。
最終締切(2027年4月12日)を過ぎると、負担軽減は全額が対象外です。無償化は国の無償化分だけが残ります。金額に差が出るので、申請は期限内に済ませてください。公式ページの注記1か所だけ最終締切が4月14日と書かれていますが、同じページの他の箇所と案内チラシはすべて4月12日です。この記事は4月12日で書いています。
計算例です。保育料が上限より安い月は、保育料そのものが補助額になります。
- 1歳クラス・課税世帯・認定あり・保育料が月10万円:10万円と8万円の少ない方 = 8万円(自己負担は2万円)
- 1歳クラス・課税世帯・認定なし・保育料が月10万円:10万円と5.2万円の少ない方 = 5.2万円
- 4歳クラス・認定なし・保育料が月6万円で給食費あり:4万円 + 給食費分は最大3,000円 = 最大4.3万円
- 2歳クラス・認定あり・保育料が月3万円:3万円と8万円の少ない方 = 3万円
- 年間では、上限が月8万円の方で 8万円 × 12か月 = 96万円が最大
申請の流れ
- 認証保育所に入園する(保護者→認証保育所。月48時間以上の月極契約)
- 申請の案内を受け取る(区→保護者。園を通じて配られる。退園・転出後は自宅に届く)
- 電子申請か郵送で請求する(保護者→幼保補助金事務センター。年度内に一度、2027年4月12日まで。電子申請では案内に書かれた問い合わせ番号と施設コードを入力)
- 区の審査を待つ(区→保護者。金額は「支給(補助金交付)決定(変更)兼支払通知書」で届く)
- 口座に振り込まれる(区→保護者。3か月ごと)
補助金の申請は、認定の申請とは別の手続きです。認定の通知が届いても、補助金の申請をしなければ支払われません。
原則として、年度内に一度申請すれば年間を通して支給されます。ただし一部の方は再申請が要るため、公式ページのフローチャートで確かめてください。
年度内の締切と振込
| 回 | 対象月 | 申請締切 | 振込 |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 4〜6月分 | 2026年7月14日 | 8月25日 |
| 第2回 | 7〜9月分 | 2026年10月15日 | 11月25日 |
| 第3回 | 10〜12月分 | 2027年1月14日 | 2月25日 |
| 第4回(最終) | 1〜3月分 | 2027年4月12日 | 5月24日 |
締切を過ぎた分は、その回では支払われません。年度内のさかのぼり分は、申請した回にまとめて支払われる扱いです。公式ページの振込欄には年の表記が合っていない箇所があるため、ここでは月日だけを載せました。電子申請は締切日の23時59分まで、郵送は消印有効です。
必要な書類
準備できた 0 / 5
上の3点は、公式ページが郵送申請の書類として挙げているものです。電子申請で委任状や家族状況届出書が要るかは記載がないため、申請フォームで確かめてください。家族状況届出書は、負担軽減に当たる方だけ出します。委任状は、施設から区へ直接書類を出してもらう場合に使います。委任しない方は、施設に領収書兼保育提供証明書を発行してもらい、自分で添付します。税額の書類は、0〜2歳クラスで2025年1月2日以降に区へ転入した方や、住民税の申告をしていない方が対象です。必要かどうかは公式ページのチャート図で判定できます。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 最終締切を過ぎた:2027年4月12日を過ぎると、負担軽減は全額が対象外になります。
- 認可保育園に在籍している月がある:認可保育園の退園手続きが遅れると、退園月も対象外になる可能性があります。
- 保育料を滞納している:月極の保育料を納めていない期間は対象外です。
- 不備通知に返事をしなかった:申請後に書類を求められて提出しないと、支払われません。
- 給付認定の現況確認を出さなかった:例年7月上旬に届く、保育の必要性が続いているかの確認です。出さないと給付認定を受けられなくなります。認定の有無で上限が変わるため、額にも響きます。
- 住民登録が月の初日に区内にない:月の途中で転入した月は出ません。
勘違いしやすい点はどこ?
認定を取れば、補助も申請したことになる?
なりません。認定は「保育の必要性を認めてもらう手続き」、補助金は「保育料の補助を請求する手続き」で、別々です。認定証が届いただけでは、支払いは始まりません。
認定がなければ、補助は出ない?
出ます。認定を受けていない方は負担軽減の対象で、上限は認定ありより低くなります。認定は、取れば上限が上がる仕組みです。就労などの要件がある方は、預ける前の手続きを勧めます。認定の期間はさかのぼれないためです。
4月に一度出せば、あとは何もいらない?
原則はそうですが、一部の方は再申請が要ります。年度の途中で認証保育所をやめて、別の認可外施設に移る場合も、改めて申請が必要です。
負担軽減と無償化は、選べる?
選べません。クラス年齢・課税状況・認定の有無から、区が当てはめます。
よくある質問
認定を受けていなくても補助はもらえますか?
もらえます。認定を受けていない方には、区独自の負担軽減が適用されます。上限は0〜2歳クラスで月5.2万円、3〜5歳クラスで月4万円です。認定ありの場合は月8万円近くまで上がるので、働いているなど認定の要件に当たるなら、取るほうが有利です。認定は預ける前に取る必要があり、期間はさかのぼれません。
認定の申請をしたら、補助金の申請は不要ですか?
不要ではありません。補助金の申請は認定の申請とは別に必要で、申請がなければ補助金は支払われません。認定の支給認定証が届いたあとも、電子申請か郵送で請求手続きをします。認可保育園に申し込んだ方は、すでに認定を受けていることがあるので、お手持ちの支給認定証を確かめてください。
3歳クラスの場合、いくらまで出ますか?
認定ありなら月7.7万円で、給食費(食材料費)がかかる場合は3,000円を上限に上乗せされ、最大8万円です。認定なしなら月4万円で、同じく給食費の上乗せが3,000円まで付きます。3〜5歳クラスは課税・非課税を問わず共通です。保育料の月額が上限より安い場合は、保育料の月額が補助額になります。
負担軽減と無償化は、自分で選べますか?
選べません。0〜2歳クラスか3〜5歳クラスか、世帯が課税か非課税か、認定があるかどうかで決まります。負担軽減は区独自の制度、無償化は国の制度で、補助の要件と金額が異なります。どちらに当たるかは、公式ページの早見表で確かめられます。申請の窓口と手順は、どちらも同じです。
最終締切を過ぎたらどうなりますか?
負担軽減に当たる方は、全額が補助の対象外になります。無償化に当たる方は、国の無償化分だけが支給され、令和8年度の上限も国の無償化分に下がります。たとえば0〜2歳クラスの非課税世帯で認定ありなら、上限は月8万円から4.2万円へ、3〜5歳クラスで認定ありなら月3.7万円になります。通信や郵便の事情があっても、例外は認められません。
申請は毎回しないといけませんか?
原則は、年度内に一度申請すれば、退園月か年度末まで各回の審査で支給されます。ただし、一部の方は再申請が要ります。該当するかは、公式ページのフローチャートで確かめられます。認証保育所をやめて別の認可外施設に移った場合は、改めて申請が必要です。申請の方法や書類も、移った先の施設の案内で確認してください。
申請の案内が届かないときはどうしますか?
案内は、認証保育所の入園時期に合わせて園を通じて配られます。退園や転出で園を通せない場合は、自宅に送られます。届くはずの時期に届かないときは、郵便事故の可能性があります。締切日の前に、幼保補助金事務センター(03-6453-4990)へ問い合わせてください。電子申請には案内に書かれた問い合わせ番号と施設コードの入力が要りますが、不明な場合は電話で確かめられ、書類も再送してもらえます。締切後の申請は、事情を問わず審査の対象外です。
認可保育園から認証保育所に移った場合は、補助が出ますか?
認可保育園に在籍している期間の分は、補助の対象外です。認可保育園の退園手続きが遅れると、退園月も対象外になる可能性があります。認証保育所に移るときは、認可保育園の退園手続きを早めに済ませてください。退園月が対象外になると、その月は補助が出ません。
電子申請と郵送、どちらがよいですか?
電子申請をおすすめします。24時間受け付けていて、締切日の23時59分までの送信が審査対象です。郵送は消印有効ですが、ポストに入れた日が締切日の翌日の消印になると、支払われません。やむを得ず郵送する場合は、郵便局の窓口で手続きして簡易書留を使うか、平日の受付時間中に保育認定・調整課の窓口へ持ち込みます。
保育料が上限より安い月はどうなりますか?
補助額は、保育料の月額が上限になります。たとえば保育料が月3万円で、上限が8万円なら、補助額は3万円です。補助の合計が保育料を超える分は出ません。上限に届かない月があっても、あとから差額が出ることはありません。3〜5歳クラスで給食費(食材料費)がかかる場合は、上限に3,000円までが上乗せされます。
海外で収入があった場合はどうなりますか?
海外の収入は、国内に住んでいた場合の課税額を区が計算して、どちらの補助に当たるかを審査します。給与明細などの提出が必要で、源泉徴収票・確定申告書・納税証明書では算定できません。令和8年4〜8月分は2024年1〜12月、9月〜令和9年3月分は2025年1〜12月の収入から計算します。
問い合わせ先はどこですか?
世田谷区 子ども・若者部内の幼保補助金事務センター(電話 03-6453-4990、平日8時30分から17時、祝日と12月29日〜1月3日を除く)です。窓口は世田谷区役所第2庁舎2階の保育認定・調整課です。電話での補助金額の回答はしていないため、金額は通知書で確かめます。
