ドローンを飛ばしたい。ハウスの暑さをどうにかしたい。水を引く管を直したい。知内町のこの補助金は、そんな農家の悩みを5つのメニューにまとめています。
対象は、認定農業者・認定新規就農者が軸。メニューごとに補助率・上限額が違い、いちばん大きい新規作物導入は上限200万円です。
対象になる人:認定農業者が軸
対象者は、次のいずれかです。
- 認定農業者
- 認定新規就農者
- 認定農業者等で組織する任意団体
有害鳥獣防護柵のメニューだけは例外で、「町長が認める農業者」も対象に含まれます。つまり、認定を受けていなくても、この1メニューだけは申請の可能性があります。
共通の条件として、町税等の滞納がないこと、暴力団員等に該当しないことが求められます。
5つのメニュー、それぞれの補助率と上限
メニューごとに対象経費・補助率・上限額が分かれています。
| メニュー | 対象経費 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|---|
| ①スマート農業 | 調査研究費、機械設備(ドローン等) | 1/3 | 一般100万円、共同150万円 |
| ②施設園芸暑熱対策 | 被覆資材、冷房装置等 | 1/3 | 30万円 |
| ③給水設備整備 | ローリータンク、給水管 | 1/3 | 15万〜30万円 |
| ④新規作物導入 | 機械・設備、施設改築 | 1/3 | 200万円 |
| ⑤有害鳥獣防護柵 | 柵一式設置 | 1/2 | 20万円 |
補助率1/3のメニューが多く、上限に届く投資額は意外と大きくなります。たとえば④新規作物導入なら、対象経費600万円で上限の200万円に到達します。⑤の鳥獣防護柵だけ補助率1/2で、上限20万円なら対象経費40万円で頭打ちです。
複数の農家が共同で①スマート農業を申請すると、上限が100万円から150万円に上がります。ドローン1台を単独で買うより、近隣の農家とまとめて申請したほうが、上限を活かせる場面があります。
申請の窓口はJA経由か町の窓口かで変わる
申請先が2つに分かれています。
- JA組合員:新函館農業協同組合知内営農センター
- JA組合員以外:知内町農業水産振興課
自分がJAの組合員かどうかで、最初に相談する窓口が変わります。ここを間違えると、書類が行ったり来たりして時間をロスします。
有害鳥獣防護柵だけ、申請期間が短い
申請期間は、メニューによって違います。
- ①〜④のメニュー:令和8年4月15日から10月30日まで
- ⑤有害鳥獣防護柵:令和8年4月21日から5月15日まで
鳥獣防護柵だけ、受付期間が1か月に満たない点に注意が必要です。他のメニューと同じ感覚でスケジュールを組むと、締切を過ぎてしまいます。柵の設置を考えているなら、4月に入ったらすぐ動き出す必要があります。
知内町以外の農業補助金と共通する注意点
農業向けの補助金は、「認定農業者かどうか」で補助率や対象そのものが変わる制度が全国的に多く見られます。知内町も、有害鳥獣防護柵を除く4メニューは認定農業者等が前提です。資格を取ってから申請する順番を間違えると、募集期間に間に合わないことがあります。認定農業者の資格要件でつまずきやすいポイントは、GRANTOS公式LINEの登録者限定ページで他の自治体の実例とあわせて紹介しています。
よくある質問
認定農業者でなくても申請できるメニューはありますか?
あります。⑤有害鳥獣防護柵は、認定農業者でなくても「町長が認める農業者」として申請できる可能性があります。それ以外の4メニューは、認定農業者・認定新規就農者・その任意団体が対象です。
JAの組合員かどうかで、補助内容は変わりますか?
補助率・上限額はメニューによって決まり、JA組合員かどうかでは変わりません。ただし申請先の窓口は、組合員なら新函館農業協同組合知内営農センター、組合員以外なら町農業水産振興課と分かれます。
複数のメニューを同時に申請できますか?
公式ページ本文からは明確に読み取れませんでした。複数メニューにまたがる投資を計画している場合は、知内町農業水産振興課(01392-6-7178)へ事前に確認することをおすすめします。
免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。対象要件・補助率・上限額・受付状況は変更される場合があるため、申請前に必ず知内町の公式ページで内容をご確認ください。
出典:
この補助金の概要(早見表)
| 検索項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者・個人のどちらも |
| 制度名 | 知内町農業生産基盤安定化対策支援事業 |
| 対象業種 | 農業(認定農業者・認定新規就農者等) |
| 利用目的 | スマート農業・施設園芸暑熱対策・給水設備整備・新規作物導入・有害鳥獣防護柵の導入 |
| 対象地域 | 北海道上磯郡知内町 |
| 従業員数 | 規定なし(認定農業者等の資格要件あり) |
| 補助上限額 | メニューにより15万円〜200万円(スマート農業共同申請は150万円) |
| 補助率 | 1/3(有害鳥獣防護柵のみ1/2) |
| 申請受付 | ①〜④:令和8年4月15日〜10月30日/⑤:令和8年4月21日〜5月15日 |
| 公式サイト | https://www.town.shiriuchi.hokkaido.jp/kanko/sangyo/nogyo/nougyouseisankiban.html |
※この表の項目(対象業種・利用目的・対象地域・従業員数)は、GRANTOSの補助金診断の検索軸に対応しています。
農業生産基盤の整備以外にも、農業経営に使える補助金・助成金がないか気になる方は、3分でできる補助金診断も活用してみてください。
自分がどのメニューの対象になるか、認定農業者の資格の確認に迷う場合は、専門家に相談するのも一つの手です。
