畑で採れたじゃがいもを、そのまま出荷するだけでなく、コロッケやスープに加工して道の駅で売る。そんな一歩を踏み出したい当別町の農業者を後押しするのが、6次産業化施設・機械導入事業補助金です。
対象は、当別町内で営農する認定農業者・認定新規就農者、または町内の農業者団体。町産の農畜産物を主原料にした加工に新たに取り組み、施設・機械の導入費や商品促進資材(デザイン・包装等)にかかる費用の2分の1以内、上限200万円が補助されます。申請の受付は令和8年8月3日から始まっています。
6次産業化施設・機械導入事業補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(農業者・農業者の組織する団体) |
| 制度名 | 当別町6次産業化施設・機械導入事業補助金 |
| 対象業種 | 農業(町内で営農する認定農業者・認定新規就農者、農業者団体) |
| 利用目的 | 農畜産物の加工に新たに取り組むための施設・機械導入、商品促進資材(デザイン・包装等) |
| 対象地域 | 北海道石狩郡当別町 |
| 従業員数 | 規定なし(個人の認定農業者・認定新規就農者、または農業者の組織する団体) |
| 補助上限額 | 200万円 |
| 補助率 | 2分の1以内 |
| 申請受付 | 令和8年8月3日(月)〜(終了日の記載なし。予算の範囲内で交付) |
| 公式サイト | 当別町「6次産業化施設・機械導入事業補助金」 |

この補助金で押さえるべき3つの条件
町の資料を見ると、対象になる事業には条件が3つ並んでいます。どれか1つではなく、すべて満たす必要がある点に注意してください。
- 当別町の農畜産物を主原料として加工すること
- 「北欧の風 道の駅とうべつ」や「ふれあい倉庫」など、町内直売所での販売を行うこと
- 当別町ふるさと納税への参加申請を計画すること
つまり、原料も出口も当別町に紐づいていることが前提です。町外の農産物を仕入れて加工する事業や、ネット販売だけで完結させる計画は、この補助金の想定から外れます。ふるさと納税への参加まで計画に含める必要がある点は見落としやすいので、事業計画を作る段階で忘れずに入れておいてください。
誰が申請できるか
補助対象者は次のいずれかです。
- 当別町内で営農し、かつ住所を有する認定農業者または認定新規就農者
- 当別町内に所在する農業者の組織する団体
加えて、町税等の滞納がないことも条件です。認定農業者・認定新規就農者の認定を受けていない場合は、この補助金の対象にはなりません。まだ認定を受けていない人は、先に認定の手続きから検討する必要があります。
いくらになるか、実際に計算してみる
補助率は対象経費の2分の1以内、上限200万円です。
- 加工用の真空包装機とラベル印刷機を合わせて80万円で導入する場合、補助額は40万円
- 農産物加工施設の改修と大型冷凍庫の導入で300万円かかる場合、2分の1は150万円のため、150万円が補助されます
- 加工ライン一式の新設で500万円規模になる場合、2分の1は250万円ですが、上限の200万円で頭打ちになります
上限に届くのは、対象経費がおおむね400万円を超えるあたりからです。小規模な機械の入れ替えでも、2分の1という補助率自体は変わらないので、まずは自分の計画にかかる金額を見積もることから始めるという手があります。
申請は「計画書」から。順番を間違えないこと
この補助金は、いきなり交付申請書を出す形ではありません。次の順番で進みます。
- 計画書の提出・承認:6次産業化施設・機械導入計画書を町に提出し、審査を受ける
- 交付申請:計画承認後、補助金交付申請書、承認済み計画書、見積書(2社以上)、納税証明書類、認定農業者等の確認書類を提出
- 事業の実施
- 実績報告:完了後、実績報告書、施設・機械の写真、支払証明書類などを提出
見積書は2社以上必要という点は、業者を1社しか当たっていないと申請の段階で足止めされます。加工機械や施設の見積もりは早めに複数社へ依頼しておくと、計画書提出後の動きがスムーズになります。
締切は明記なし。だからこそ早めに動く
公式ページには、受付終了日の記載がありません。予算の範囲内で交付する仕組みのため、申請が集中すれば予算に達した時点で終了する可能性があります。締切が見えないぶん、「まだ大丈夫だろう」と後回しにするほうがリスクになる制度です。
よくある質問
すでに加工品を作って販売している場合でも対象になりますか?
対象になりません。この補助金は「新たに6次産業化に取り組む」ことが条件です。既存の加工事業の拡張や更新が対象かどうかは、当別町経済部農務課農政係へ事前に確認することをおすすめします。
町外から仕入れた農産物を加工する場合は対象になりますか?
対象外の可能性が高いです。補助対象事業の条件に「主に当別町の農畜産物を主原料として加工を行うこと」とあるため、原料の産地が町内であることが前提になっています。
ふるさと納税への参加は必須ですか?
はい。補助対象事業の条件の1つに「当別町ふるさと納税への参加申請を計画すること」が含まれています。加工品の販路として、直売所での販売とあわせて計画に組み込む必要があります。
