空き店舗に出店する計画を立てると、費用は改装と備品と開店告知の順に膨らみます。静岡市の中心市街地にある商店街なら、その一部を肩代わりする補助金があります。対象経費の1/2以内、上限80万円です。
ただし予算額に達したため、受付は停止しています。再開の時期は、市の案内ページにも静岡商工会議所のページにも書かれていません。次の募集に備えて、条件と申請の順番を先に押さえておくという手があります。
静岡市 商店街空き店舗出店支援補助金の要点まとめ
正式名:静岡市中心市街地活性化協議会商店街空き店舗出店支援事業補助金
だれが
- 申請者
- 事業者(中小企業者の法人・個人)・団体
- 対象業種
- 小売業・飲食サービス業・生活関連サービス業・娯楽業など
- 利用目的
- 空き店舗への出店(改装費・備品購入費・広告宣伝費)
- 対象地域
- 静岡市の中心市街地活性化区域(静岡地区・清水地区)の対象商店街
- 従業員数
- 公式ページに記載なし(静岡商工会議所へお問い合わせください)
いくら
- 補助上限額
- 80万円
- 補助率
- 対象経費の1/2以内(消費税を除く)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 予算額に達したため停止中(再開時期の記載なし)
- 事業の完了
- 令和8年度分は2026年12月20日まで(支払完了を含む)
自分の店は対象になる?
次の7つにすべて当てはまれば、対象の見込みです。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 7
中小企業者とは、業種ごとに資本金と従業員数の基準が決まっている事業者のことです。自社が当てはまるかは、窓口で確かめられます。
次のどれかに当たると対象外です。
- ✕ 交付決定までに、その店舗で開店済み
- ✕ パソコンなど電子機器だけで申し込む
- ✕ 中心市街地の中での移転
- ✕ ほかの公的支援を受ける事業
交付決定とは、申込みが採択されたあとに出る通知です。この通知より前の発注・契約・支払いは対象外になります。業種は、要綱の別表で小売業、飲食サービス業、生活関連サービス業(美容・理容・クリーニングなど)、娯楽業などに分かれています。別表にない業種でも、中心市街地の活性化に役立つと認められれば対象になります。ほかに、補助が終わっても営業を続ける見込みがあることも条件です。商店街組合への加入は、同意書(様式3)に「有・無」を書く欄があり、「無」だと対象になりません。商工会議所に入る時期は、公式の資料に記載がありません。1商店街につき1件までという上限もあるため、出店したい商店街が使える状態かどうかを先に問い合わせると安心です。
事業の中身は、次のどれかに当たる必要があります。新規出店でも複数店舗目でも構いません。
- 商店街のにぎわいや魅力向上、不足業種の補完につながる出店
- 商店街のコミュニティ活性化や新しい交流づくりにつながる出店
- そのほか、商店街や中心市街地の活性化に役立つと認められる出店
いくら戻ってくる?
対象経費の1/2以内です。消費税を除いた金額で計算します。上限80万円に届くのは、対象経費が160万円以上のときです。以下の金額は計算を示すための仮の数字で、実際の見積額ではありません。
- 雑貨店が内装を直して告知を出す:改装費90万円 + 広告宣伝費10万円 = 100万円 × 1/2 = 50万円
- カフェが改装と備品をそろえる:改装費120万円 + 備品40万円 = 160万円 × 1/2 = 80万円(ちょうど上限)
- 飲食店が改装・厨房機器・開店告知まで行う:改装費150万円 + 備品60万円 + 広告宣伝費20万円 = 230万円 × 1/2 = 115万円 → 上限の80万円
申請後に経費が増えても、補助金は増えません。差額は自己負担です。逆に経費が減ったときは、補助金も減ります。
何に使える?
対象にならないもの
- 家賃や仕入れなど、改装・備品・広告宣伝にあたらない経費
- 国や自治体のほかの補助金を受ける経費
- 交付決定より前に発注・契約・支払いした経費
- フリマサイトやネットオークション、個人間取引で買ったもの
対象になるもの(どれも消費税を除く)
- 改装費
- 備品購入費
- 広告宣伝費
Q&Aには、判断が分かれやすい品目への答えがあります。
- パソコンやタブレット、カメラなどの周辺機器、ソフトウェア:業務用途が明確なら対象。ただし電子機器だけでの申込みは不可
- 広告やライセンスなどのサブスク型サービス:交付決定後の契約開始日から、事業完了日または2026年12月20日までの分を月割りで補助
- 中古品:事業者から買った場合は対象。領収書などを発行できる相手が条件
申請の流れは?
募集が再開された場合に備えた、令和8年度の募集チラシの流れです。事業の対象期間は2026年6月1日から12月20日まででした。
- 要綱を読み、対象かどうかを確かめる(事業者→交付要綱)
- 静岡商工会議所の窓口で相談する(事業者→静岡事務所 054-253-5113 または清水事務所 054-353-3402。来所の予約もここで)
- 申込書類を作り、商店街に説明して同意書(様式3)をもらう(事業者→商店街)
- 書類をそろえて商工会議所へ出す(事業者→静岡商工会議所。電話やメールでは申込みできず、来所が必要)
- 審査と交付決定を待つ(商工会議所→事業者。先着順で採択を決めます。決定の前に発注しない)
- 開店して、期限内に支払いを終える(事業者。2026年12月20日までの支払完了)
- 実績報告書を出す(事業者→商工会議所。事業完了日または12月20日から1か月以内。様式9〜11と、設備・広告物の写真、領収書など)
- 交付確定の通知を受け、請求書を出す(商工会議所→事業者。通知の日から20日以内に請求書の様式13)
必要な書類
準備できた 0 / 8
図面と着工前の写真(外観・内観)は、改装費の補助を受けるときだけ要ります。請求書・領収書・振込控えは実績報告で出します。店頭購入などで請求書がないときは、支払いを証明する書類だけでも構いません。そのほかに、窓口で追加の資料を求められることがあります。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 交付決定の前に動いた:発注、契約、支払いのどれかを決定より前に済ませた経費は対象外です。
- 予算額に達した:先着順で採択するため、申込みが予算を超えると受付が止まります。今回の停止もこれが理由です。
- 開店が早すぎた:交付決定までに、その店舗で開店していないことが条件です。
- ほかの補助を受けた:国や自治体のほかの支援を受けた、または受ける見込みの事業は対象外です。重なる経費は除いて計算します。
- 経費が増えた:増えた分に補助は付きません。20%以上減る場合は、変更申請が要ります。
よくある質問
今から申し込めますか?
予算額に達したため、受付は停止しています。再開の予定や時期は、静岡市の案内ページにも静岡商工会議所のページにも載っていません。出店を検討しているなら、静岡商工会議所の商工観光課(054-253-5113)か、市の商業労政課(054-354-2306)に、再開の見込みと次の募集の条件を確かめておくと準備を進めやすくなります。
どこに申し込めばいいですか?
窓口は静岡商工会議所です。静岡地区は静岡事務所(054-253-5113)、清水地区は清水事務所(054-353-3402)で受け付けています。電話やメールでは申込みできず、必ず来所が必要です。来所の予約や質問は、事前に電話で連絡できます。市の商業労政課は補助金の案内ページを管理している窓口で、申込先ではありません。
本人でなく、従業員や家族が申し込んでもいいですか?
できます。事業内容と申込内容を説明できる人であれば、本人でなくても申込みは可能です。店主が多忙で窓口に行けない場合は、計画を一番よく知っている従業員や家族が代わりに行く手があります。ただし電話やメールでの申込みはできないため、来所は必ず必要です。商店街への説明と同意書の取得は、事業者側で進めます。
パソコンやタブレットは補助の対象になりますか?
業務用途が明確であれば対象になります。カメラなどの周辺機器やソフトウェアも同じ扱いです。ただし電子機器だけでの申込みはできず、改装費など他の経費とあわせた出店事業として申し込む形になります。レジ代わりのタブレットや、商品撮影用のカメラなど、店の業務で使う目的を申込みの中で説明できるようにしておくとよいでしょう。
広告のサブスクや月額ツールも対象ですか?
対象です。ただし全額ではなく、月割りの計算になります。交付決定後の利用契約開始日から、補助事業の完了日または2026年12月20日までの期間分が対象です。交付決定より前に契約を始めた分は含まれません。広告やライセンスを使う場合は、契約を始める日を交付決定のあとにそろえておくと、対象期間を取りこぼしません。
中古の機器や備品は買っても補助されますか?
事業者から買ったものは対象です。領収書などを発行できる店や業者が条件になります。フリマサイトやネットオークション、個人間の取引で買ったものは対象外です。中古の什器や厨房機器を探すときは、リサイクル店や業者から、領収書が出る形で買うようにすると、実績報告で支出を示せます。
支払いはクレジットカードやQRコード決済でもいいですか?
現金、銀行振込、クレジットカード、QRコード決済が対象です。ただしクレジットカードとQRコード決済は、事業完了日または2026年12月20日までに口座引落しが完了している必要があります。カード払いにすると引落しが翌月以降になることがあるため、期限の直前に買うものは、現金か振込にしておくと確実です。
申請したあとで金額が変わったらどうなりますか?
経費が増えても、補助金は増えません。差額は自己負担です。経費が減ったときは、減った分だけ補助金も減ります。20%以上減る場合は、変更申請が必要です。見積もりの段階で余裕を持たせすぎず、実際にかかる額に近い金額で申込みをしておくと、あとから変更申請の手間を避けられます。
実績報告はいつまでに出しますか?
事業完了日または2026年12月20日から1か月以内です。支出を示す書類は、請求書、領収書、振込控えなど、支払い内容がわかるものを出します。店頭で買って請求書がないものは、支払いを証明する書類だけでも構いません。開店と支払いが終わったら、書類をまとめて早めに商工会議所へ出す流れで進めます。
不採択になったら理由を教えてもらえますか?
募集チラシに、不採択の場合の理由は答えられないと書かれています。この補助金は先着順で採択を決めるため、申込みの時期によっては、予算に達していて受けられないこともあります。次の募集があるときは、申請書類を早めにそろえて、窓口で事前に相談しておくことが、結果に響きやすい準備です。
家賃や敷金も補助の対象ですか?
募集チラシでは、対象経費は改装費、備品購入費、広告宣伝費で、それ以外の経費は対象外とされています。家賃や敷金は、この3つのいずれにも当たらないため、対象に入らないと読めます。個別の経費が3つのどれに当たるかは、見積書を持って静岡商工会議所に相談すると、申込み前に切り分けられます。
