補助金

【全国】自治体SS承継等支援事業とは?対象と補助率

#地域補助金#地域

ガソリンスタンド(SS)が地域に1軒もない「SS過疎地」が、全国で増えています。撤退の理由は経営者の高齢化と後継者不足が中心です。自治体が音頭を取って燃料供給を維持する取り組みを、国が後押しする補助金があります。それが「自治体によるSS承継等に向けた取組支援事業」です。

対象事業は2段階に分かれています。まず計画を作り、その計画にもとづいて設備を整備する、という順番です。

図版⓪:自治体によるSS承継等に向けた取組支援事業の対象・対象事業の概要 図: SS承継等支援事業の全体像。詳しくは本文で解説します

自治体SS承継等支援事業の要点まとめ

項目内容
申請者事業者(法人)・地方公共団体 ※SS過疎地等の自治体、または自治体の計画にもとづき整備を行う揮発油販売業者(中小企業)
制度名自治体によるSS承継等に向けた取組支援事業
対象業種燃料小売業(揮発油販売業者)、地方公共団体
利用目的燃料供給に関する計画の策定、給油所の移転・統合・新設に伴う設備整備・設備撤去
対象地域全国(SS過疎地等が対象。実施:資源エネルギー庁/事務局:全国石油商業組合連合会)
従業員数規定なし(揮発油販売業者は中小企業であること)
補助上限額公式ページに記載なし(全国石油商業組合連合会へお問い合わせください)
補助率公式ページに記載なし(同上)
申請受付令和8年度は令和8年7月2日〜9月30日17時締切
公式サイトhttps://www.zensekiren.or.jp/06contents01/01/0101/0110
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2つの対象事業。順番が決まっている

この事業は、次の2つで構成されています。先に計画を作り、その計画をもとに設備を動かすという順番です。

  • ①燃料供給に関する計画策定事業:SS過疎地等の自治体が、地域の燃料供給拠点をどう維持するかの計画を作るための事業
  • ②燃料供給に関する計画に基づく設備整備等事業:①の計画にもとづき、自治体または揮発油販売業者が行う、給油所の移転・統合・新設に伴う設備整備・設備撤去

いきなり②の設備整備だけを単独で申請することはできません。自治体側で①の計画が固まっていることが前提です。給油所の建て替えや承継を考えている事業者は、まず地元の自治体がこの計画を持っているかを確認するところから始まります。

「SS過疎地」とは

地域に給油所が少なく、住民が燃料の確保に不便を感じている地域のことです。過疎地域かどうかで補助の条件が変わる可能性がありますが、具体的な指定基準や地域の一覧は、資源エネルギー庁または全国石油商業組合連合会にご確認ください。

よくある質問

給油所の経営者本人が単独で申請できますか?

②の設備整備等事業は、自治体が策定した計画にもとづいて揮発油販売業者(中小企業)が行うことができます。ただし①の計画策定は自治体が主体です。まず自治体への相談が必要です。

過疎地域とそれ以外で補助の内容は変わりますか?

過疎地域かどうかで条件が異なる可能性があります。詳細は全国石油商業組合連合会の募集要領でご確認ください。

申請の締切はいつですか?

令和8年度は令和8年7月2日から9月30日17時締切です。年度によって時期が変わるため、最新の公募情報を確認してください。

【攻略ガイド】採択される事業計画のつくり方

無料記事では、この補助金に「4つの枠があること」「いくらもらえるか」「直近15次公募の締切」までをお伝えしました。ここから先は、同じ枠を選んでも、事業計画の書き方ひとつで採択・不採択が分かれるという話をします。事業承継・M&A補助金の審査で何が見られているか、どう書けば伝わるかを、実際の記入パターンで見ていきましょう。

1. 事業承継・M&A補助金の"審査の勘所"

事業承継・M&A補助金の事業計画には、他の設備投資系の補助金とは違う、この補助金ならではの前提があります。それは「自社の計画だけでは完結せず、承継やM&Aの"相手方"が実在して初めて成立する」という点です。専門家活用枠・PMI推進枠は、相手方との交渉状況や合意内容が具体的であるほど、計画に説得力が出ます。

その上で、審査で見られる観点は大きく3つに整理できます。

観点審査で見られること
①承継・M&Aの必要性の説明力なぜ今、承継やM&Aが必要なのか(後継者不在、譲渡側の高齢化、事業規模拡大など)が、自社の状況に即して具体的に書けているか
②シナジー(相乗効果)の具体性譲り受ける・譲り渡す相手と組むことで何が生まれるか(顧客基盤・技術・人材・店舗網など)。「継ぐ」「買う」という行為そのものではなく、その先の展望が描けているか
③PMI(統合後)の実現可能性特に買い手側・専門家活用枠では、統合後に経営・組織・システムをどう一体化させるかの道筋が、PMI推進枠を使わない場合でも問われる
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事業承継促進枠では、これに加えて「承継後の取組が経営革新に資するものかどうか」が問われます。単に古い設備を同じものに置き換えるだけでは経営革新とは評価されにくく、新しい商品・サービス・生産方式・顧客層への展開など、承継を機にした"変化"が計画に組み込まれているかが見られます。

多くの事業計画が弱くなりやすいのは、「承継する」「M&Aをする」という行為自体が目的化してしまい、その後どう事業が変わる・伸びるのかが書けていないパターンです。

2. 採択される事業計画の骨子

枠によって骨子は少しずつ異なりますが、共通しているのは「現状→なぜこの取組が必要か→その先どうなるか→効果の見込み」という流れです。

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免責事項: 本記事の内容は2026年8月時点で確認できた情報にもとづきます。補助上限額・補助率・対象要件・受付状況は変更される場合があるため、申請前に必ず全国石油商業組合連合会の公式ページで最新の内容をご確認ください。

出典(一次情報)

この記事を書いた人
白木さん|元・自治体職員
制度をつくる側にいた元・自治体職員(産業振興)

市の産業振興課で補助金の設計・審査に関わってきました。「なぜこの要件があるのか」を制度の目的から説明できるのが強みです。窓口では伝えきれなかった制度の意図まで踏み込んで書きます。掲載内容は公募要領などの一次情報をもとに整理しています。

本記事は情報提供を目的としており、補助金の採択・交付を保証するものではありません。 補助上限額・補助率・締切等の内容は変更される場合があります。申請にあたっては、必ず 公式サイト・最新の公募要領をご確認ください。