中小水力発電の計画を進めようとすると、必ずぶつかるのが地元との合意形成です。漁業権や水利権、景観への配慮など、地域との関係づくりには調査や説明会の費用がかかります。この負担を軽くする制度が、令和4年度水力発電の導入加速化補助金(初期調査等支援事業のうち水力発電の地域における共生促進等を図る事業)でした。申請受付は2022年10月28日で終了しています。
上限は2,500万円、補助率は2分の1以内です。実施団体は一般財団法人新エネルギー財団(NEF)で、電気・ガス・熱供給・水道業を中心とする事業者が対象でした。
水力発電地域共生補助金(R4)の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人。中小水力発電の事業者) |
| 制度名 | 令和4年度水力発電の導入加速化補助金(初期調査等支援事業のうち水力発電の地域における共生促進等を図る事業) |
| 対象業種 | 電気・ガス・熱供給・水道業 |
| 利用目的 | 設備投資 |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 上限2,500万円 |
| 補助率 | 2分の1以内 |
| 申請受付 | 終了(〜2022年10月28日) |
| 公式サイト | 一般財団法人新エネルギー財団「地域共生支援事業」 |

「初期調査」の中でも役割が分かれている
水力発電の導入加速化補助金には、同じ「初期調査等支援事業」の枠でも複数の種類のメニューが存在します。この記事で扱う「地域における共生促進等を図る事業」は、発電量や採算性を調べる「事業性評価」とは別枠で、地元との合意形成にかかる調査・活動を対象にしている点が特徴です。両者を混同すると申請するメニューを間違えることになるので、自社が必要としているのがどちらの調査かを先に整理しておくという手があります。
対象になりやすい経費の例です。
- 漁業権者・水利権者との協議にかかる調査費
- 地元説明会の開催費用
- 景観・環境影響に関する簡易調査
今から申請できるか
この令和4年度分はすでに締め切られています。ただし、水力発電の導入加速化補助金は年度ごとに継続して実施されている制度です。新エネルギー財団のホームページでは、令和7年度分の同種メニューの案内も確認できます。次回の公募が始まったタイミングで動けるよう、地元との合意形成にどんな調査が必要かを先にリストアップしておくと、応募までの準備期間を短縮できます。
よくある質問
今から申請できますか?
できません。この記事で扱う令和4年度分は2022年10月28日で受付を終了しています。最新年度の公募状況は新エネルギー財団のホームページで確認してください。
「事業性評価」の補助金と何が違いますか?
対象にする調査の中身が違います。事業性評価は発電量・採算性の調査、地域共生促進は地元との合意形成にかかる調査が中心です。
補助率はどの経費にも一律ですか?
2分の1以内が基本ですが、経費区分ごとの詳細は該当年度の公募要領で確認する必要があります。
