中小水力発電を始める前、多くの事業者が最初につまずくのが「調査・設計にかかるお金」です。この段階を支援するのが水力発電の事業性評価に必要な調査及び設計等を行う事業です。令和4年度新規事業の2次締切分はすでに終了しており、今から申請することはできません。ただしこの補助金は年度内に複数回の締切を設ける仕組みで運用されており、翌年度以降も同様の枠組みで継続しています。
水力発電事業性評価補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主)・地方公共団体 |
| 制度名 | 水力発電の事業性評価に必要な調査及び設計等を行う事業(令和4年度 新規事業 2次締切分) |
| 対象業種 | 汎用(水力発電事業を実施予定の事業者) |
| 利用目的 | 創業・第二創業(新規の水力発電事業の立ち上げ調査) |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 規定なし(公式ページに記載なし。法人・青色申告個人事業者が対象) |
| 補助上限額 | 年2,000万円(基本設計を含む場合)/年1,000万円(含まない場合)。作業道整備費は別枠で最大1,000〜2,000万円 |
| 補助率 | 民間事業者等1/2以内、地方公共団体10/10(定額) |
| 申請受付 | 終了(令和4年度2次締切:2022年5月31日〜6月30日) |
| 公式サイト | https://suiryokuhojo.nef.or.jp/ |

この補助金が支援しているのは「発電の前段階」
水力発電所を新設・リプレイスする場合、発電出力20kW以上30,000kW未満の案件が対象です。設備投資そのものではなく、その手前の「本当に事業として成り立つか」を調べる調査・設計費を支援しています。
なぜ設備投資でなく調査段階を支援するのか。中小水力発電は、適地の見極めと水利権の調整に時間とコストがかかり、この初期調査の負担が新規参入の壁になっているためです。事業性評価さえ済ませれば金融機関からの融資も引きやすくなるので、ここを補助することが結果的に発電所の新設を増やす近道になります。
民間事業者と地方公共団体で補助率が違う理由
補助率は民間事業者等が1/2以内、地方公共団体は10/10(定額)です。地方公共団体が有望地点を調査して事業者を公募する場合は、全額が補助されます。
これは、地方公共団体が行う調査は特定の事業者の利益に直結するものではなく、地域の発電適地を可視化する公共性の高い取組だからです。一方、民間事業者の調査は最終的に自社の発電事業に還元されるため、一定の自己負担が求められます。
複数回の締切がある制度設計
この補助金は令和4年度だけでも複数回の締切(1次・2次・3次)が設定されていました。予算の消化状況に応じて追加の締切が設けられる仕組みで、1回逃しても次の締切に申請できる可能性があります。
翌年度以降も「令和5年度」「令和6年度」と同じ枠組みの事業が継続して実施されています。次回の締切を待つ場合は、年度をまたぐと補助上限額や補助率が変わることがあるため、応募する年度の最新ページを必ず確認してください。
よくある質問
今から申請できますか?
いいえ。令和4年度新規事業2次締切分(2022年5月31日〜6月30日)は終了しています。一般財団法人新エネルギー財団の公式サイトで最新年度の締切状況を確認してください。
個人事業主でも申請できますか?
はい。青色申告を行っている個人事業者であれば対象になります。ただし白色申告の場合は対象外になる可能性があるため、事務局に確認することをおすすめします。
発電出力に制限はありますか?
対象は発電出力20kW以上30,000kW未満の中小水力発電が中心です。この範囲から外れる大規模案件・極小規模案件は対象外になる可能性があります。
