畦(あぜ)を1本取り払うだけで、農地は広くなります。国のこの支援事業は、その小さな工事に定額の値段をつけました。

畦畔除去は4万円/100m、区画拡大は7万円/10a。工事の種類ごとに単価が決まっています。

この補助金の概要(早見表)

検索項目内容
制度名大区画化等加速化支援事業(太良町)
対象業種農業(農業者個人、農業者組織、土地改良区、JA等)
利用目的農地の区画拡大(畦畔除去・暗渠排水等の簡易な基盤整備)
対象地域佐賀県藤津郡太良町(農業振興地域内の農用地区域かつ地域計画の策定区域内)
従業員数規模要件の記載なし(実施主体は農業者個人から土地改良区まで多様)
補助上限額定額単価制のため上限額の定めなし(面積・延長に応じて算定)
補助率定額(区画拡大7万円/10a、暗渠排水18万円/10a、畦畔除去4万円/100m。担い手集積時1.2倍、1ha以上の大区画化時1.32倍)
申請受付公式ページに記載なし(太良町建設課土地改良係へお問い合わせください)。事業実施期間は令和9〜11年度を予定
公式サイトhttps://www.town.tara.lg.jp/machidukuri/_1026/_7637.html
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※この表の項目(対象業種・利用目的・対象地域・従業員数)は、GRANTOSの補助金診断の検索軸に対応しています。

対象になる農地には「2つの区域指定」が必要

対象になる農地は、次の2つの条件を両方満たす必要があります。

  1. 農業振興地域内の農用地区域であること
  2. 地域計画の策定区域内であること

個人の認定農業者かどうかではなく、農地がどの区域にあるかが最初の関門です。認定農業者の資格を条件にする補助金とは、ここが違います。自分の農地がこの2つの区域に入っているかどうかは、太良町の担当課で確認できます。

工事の種類で単価が変わる、3つの区分

補助は、工事1件ごとの実費精算ではなく、面積・延長に応じた定額単価で決まります(全国共通の単価)。

工事の種類単価
区画拡大7万円/10a
暗渠排水18万円/10a
畦畔除去4万円/100m
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畦畔除去は面積ではなく、除去する畦の長さ(メートル)で計算する点に注意してください。区画拡大・暗渠排水は面積(アール)が基準です。単位を取り違えると、見込み額が大きくずれます。

なぜ「実費精算」ではなく「定額単価」なのか

工事費を1件ずつ精査して補助額を決める方式だと、審査に時間がかかり、地域計画に沿って面的にまとめて整備を進める狙いと合いません。

定額単価にすることで、面積・延長さえ確定すれば補助額が見積もれるようになっています。これは、審査の簡素化だけが目的ではありません。担い手への農地集積を早く進めるための設計でもあります。単価が集積時に1.2倍、1ha以上の大区画化時に1.32倍へ引き上がるのは、その表れです。

単価が引き上がる2つの条件

次のどちらかに該当すると、単価が上乗せされます。

  • 担い手への面的集積を伴う場合:単価が1.2倍
  • 1ha以上への大区画化を実施する場合:単価が1.32倍

たとえば区画拡大(通常7万円/10a)で1ha以上の大区画化を行えば、単価は7万円×1.32=9.24万円/10aまで引き上がります。同じ面積でも、まとめて広く整備するほど、単価水準が上がる仕組みです。

「条件改善推進費」という、もう1つの支援メニュー

この事業には、工事費とは別に条件改善推進費というメニューがあります。年間最大300万円を、最大3ヶ年交付するもので、地元との調整、測量設計、スマート農業機器の導入(リース等)に使える費用です。

工事そのものの費用と、工事の準備・スマート化にかかる費用が別枠になっている点は見落とされがちです。畦畔除去だけを考えていた場合でも、あわせて確認しておく価値があります。

工事の対象・対象外の線引きや、地域計画区域の確認の進め方は、GRANTOS公式LINEの登録者限定ページでも紹介しています。

よくある質問

認定農業者でなくても対象になりますか?

対象になり得ます。この事業の要件は「農地がどの区域にあるか」が中心で、個人の資格としての認定農業者を必須条件にはしていません。ただし実施主体は農業者個人・組織・土地改良区・JAなど多様なため、詳細は窓口で確認してください。

畦畔除去だけを単独で申請できますか?

公式ページに記載なし(太良町建設課土地改良係へお問い合わせください)。

単価の1.2倍・1.32倍は自動的に適用されますか?

自動適用ではありません。担い手への面的集積、または1ha以上への大区画化という条件を満たしていることの確認が前提です。事前に窓口で該当するか確認してください。


免責事項: 本記事の内容は2026年7月時点で確認できた情報にもとづきます。単価・対象要件・実施期間・受付状況は変更される場合があるため、申請前に必ず太良町および国の公式情報でご確認ください。

出典:


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対象区域の確認や、単価の引き上げ条件に迷う場合は、専門家に相談するのも一つの手です。

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