トラックの入れ替えを考えるとき、EVやFCVはまだ価格も充電・充填インフラも現実的でない——そう感じている運送事業者は多いはずです。この補助金は、電動化ではなく「低炭素型のディーゼルトラック」への入れ替えを対象にした、現実的な選択肢を後押しする制度です。
「令和8年度低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業」は、資本金3億円以下または従業員数300人以下の中小トラック運送事業者、またはそうした事業者に車両をリースする事業者が対象です。廃車をともなう入れ替えの場合、大型車は75万円、中型車は42万円、小型車は15万円が上限(廃車なしの場合はそれぞれ50万円・28万円・10万円)。令和7年度燃費基準を105%達成する車両にはさらに5万円が加算されます。申請受付は2026年6月8日(月)〜2027年1月29日(金)までと、比較的長期です。
令和8年度低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(トラック運送事業者、または対象事業者へ車両をリースする事業者) |
| 制度名 | 令和8年度低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業 |
| 対象業種 | 運輸業、郵便業(貨物自動車運送事業) |
| 利用目的 | 脱炭素・省エネ |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 中小事業者(資本金3億円以下または従業員数300人以下) |
| 補助上限額 | 廃車ありの場合:大型75万円/中型42万円/小型15万円(廃車なしの場合:大型50万円/中型28万円/小型10万円)。燃費基準105%達成車は5万円加算。1事業者あたり申請上限4台 |
| 補助率 | 公募要領を参照(車種区分・廃車の有無による定額補助) |
| 申請受付 | 2026年6月8日(月)〜2027年1月29日(金) |
| 公式サイト | 一般財団法人環境優良車普及機構「令和8年度低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業」 |

廃車の有無で補助額が変わる
この補助金は、対象車両を廃車にするかどうかで金額が変わります。大型トラックの場合、廃車をともなえば75万円、廃車をともなわなければ50万円と、25万円の差があります。古い車両を処分せず増車として残す予定なら「廃車なし」の額になり、入れ替えて古い車両を処分するなら「廃車あり」の額になります。どちらのパターンで申請するかによって、受け取れる金額の見込みが変わる点は先に押さえておく必要があります。
1事業者あたり4台までという上限
補助を受けられる台数には上限があり、1事業者あたり4台までです。5台以上の入れ替えを計画している場合、5台目以降はこの補助金の対象になりません。複数年にわたって計画的に入れ替えるか、他の制度と組み合わせるかを検討する必要があります。
燃費基準達成車への上乗せ
令和7年度燃費基準を105%達成する車両を選ぶと、車種区分ごとの上限額に加えて5万円が加算されます。同じ大型トラックでも、燃費基準の達成度によって最終的な補助額が変わるため、車両選定の段階で燃費性能を確認しておくと、受け取れる補助額に差が出ます。
申請の流れ
- 対象となる車種・台数(最大4台)を決める
- 廃車の有無、燃費基準の達成状況を確認する
- 郵便、信書便、Jグランツネット、電子メールのいずれかで申し込む(先着順)
- 審査を経て交付決定を受ける
よくある質問
リース事業者でも申請できますか?
はい。対象事業者(中小トラック運送事業者)に車両をリースする事業者も対象に含まれます。
5台以上入れ替えたい場合はどうすればよいですか?
1事業者あたりの申請上限は4台です。5台目以降はこの補助金の対象外になるため、複数年での計画や他の制度の活用を検討してください。
申請方法は郵送とメール、どちらがよいですか?
いずれの方法でも受け付けていますが、申し込み順で審査されるため、確実に早く届く方法を選ぶことをおすすめします。
