工場や店舗の屋根に太陽光発電を載せたい。見積を取ったら出力50kWの設備で1,000万円を超えていた——電気代の高騰で導入を検討する事業者は増えていますが、初期費用の大きさで踏みとどまるケースは少なくありません。
徳島県の「令和8年度徳島県地域脱炭素移行・再エネ推進事業補助金(事業者向け太陽光発電設備・蓄電池補助事業)」は、その初期費用の一部を補助する制度です。太陽光発電設備は出力(kW)×5万円、蓄電池は補助対象経費の1/3が補助され、上限額は太陽光のみの導入で500万円、太陽光と蓄電池を併せて導入する場合は1,000万円です。
交付申請の締切は令和8年9月30日まで、事業完了期限は令和9年1月31日までと決まっています。発電した電力の50%以上を現地で自家消費することが条件のため、売電中心の計画では対象になりません。
事業者向け太陽光発電設備・蓄電池補助事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(中小企業者・社会福祉法人・医療法人・学校法人・NPO法人・協同組合等) |
| 制度名 | 徳島県地域脱炭素移行・再エネ推進事業補助金(事業者向け太陽光発電設備・蓄電池補助事業) |
| 対象業種 | 業種指定なし |
| 利用目的 | 太陽光発電設備・蓄電池の導入(自家消費目的) |
| 対象地域 | 徳島県内に事業所(事務所・工場・店舗等)を有すること |
| 従業員数 | 規定なし(中小企業者等が対象。PPA事業者・リース事業者による導入形態も可) |
| 補助上限額 | 太陽光のみ500万円/太陽光と蓄電池の併導入1,000万円 |
| 補助率 | 太陽光発電:出力(kW)×5万円/蓄電池:補助対象経費の1/3(単価上限あり) |
| 申請受付 | 交付申請締切:令和8年9月30日まで(事業完了期限:令和9年1月31日) |
| 公式サイト | 徳島県「令和8年度徳島県地域脱炭素移行・再エネ推進事業補助金(事業者向け太陽光発電設備・蓄電池補助事業)の募集について」 |

いくら戻るか:2つの導入パターンで計算する
パターン1:太陽光発電のみ、出力50kWを導入 太陽光の補助額は出力(kW)×5万円で計算されるため、50kW×5万円=250万円が補助されます。上限500万円の範囲内なので、そのまま250万円が交付対象です。
パターン2:太陽光50kW+蓄電池(工事費込みで400万円)を併導入 太陽光分の250万円に加えて、蓄電池分は補助対象経費400万円の1/3で約133万円(単価上限の範囲内であれば)。合計すると約383万円になり、併導入の上限1,000万円に十分収まります。
蓄電池だけを単独で導入することはできません。 太陽光発電とセット、または太陽光発電がすでにある事業所への追加導入が条件です。
対象になる/ならないの境界
- 対象になる:中小企業者、社会福祉法人、医療法人、学校法人、NPO法人、協同組合などが県内の事業所に設置する場合。PPA事業者・リース事業者が導入し、事業者が自家消費する形態も対象です
- 対象にならない:発電電力の自家消費率が50%未満の計画。FIT(固定価格買取制度)やFIPの認定を受けている、または受ける予定の設備
FIT・FIP認定を受けると対象外になる点は見落としやすいポイントです。売電収入とこの補助金は両立しない設計になっています。導入目的を「電気代の削減」に置くか「売電」に置くかで、使える制度が変わると考えてください。
いつ動くべきか
工事着手のタイミングにも注意が必要です。交付決定前に工事着手した経費は対象外になります。見積書や図面を先に用意しておくのは問題ありませんが、契約・着工は交付決定の通知を受けてからにしてください。交付申請の締切(令和8年9月30日)から事業完了期限(令和9年1月31日)までは約4か月しかないため、施工業者のスケジュールも早めに押さえておく必要があります。
申請方法と問い合わせ先
登記事項証明書、納税証明書、事業実施計画書、見積書、図面などを添えて申請します。
- 問い合わせ先:徳島県庁 088-621-2500(代表)
よくある質問
蓄電池だけを導入したい場合は対象になりますか?
なりません。太陽光発電設備とあわせて導入する場合、または既設の太陽光発電設備に追加導入する場合が対象です。
リース会社が設備を導入し、企業側は使用するだけでも対象になりますか?
なります。PPA事業者やリース事業者による導入形態も認められています。
交付決定前に見積書を取っておいても大丈夫ですか?
問題ありません。対象外になるのは工事の着手・契約であり、見積の取得自体は交付決定前でも行えます。
