この事業は令和8年度に新設された暑熱対策のメニューです。受付は令和8年9月14日で終わりました。背景には、真夏の集出荷場やハウスで作業する農業者の負担があります。東京都は、農業者を営農開始から経営発展まで支える「持続可能な東京農業支援事業」に、暑さ対策と省力化の2メニューを加えました。
実施するのはJAグループです。対象は、認定農業者や認定新規就農者など、認定や認証を持つ都内の農業者に限られます。 令和9年度以降の実施は、公式ページに記載がありません。
暑熱対策推進事業の要点まとめ
正式名:暑熱対策推進事業(持続可能な東京農業支援事業)
だれが
- 申請者
- 事業者・個人(農業者)
- 対象業種
- 農業
- 利用目的
- 設備投資(暑熱対策の機械機器・資材の導入)
- 対象地域
- 東京都内
- 従業員数
- 規定なし(農業者個人・法人)
いくら
- 補助上限額
- 133.3万円(下限13.3万円)
- 補助率
- 対象経費の2/3以内
いつ・どこへ
- 申請受付
- 2026年5月1日〜2026年9月14日
- 事業の完了
- 2027年1月29日までに支払いを完了
自分は対象になる?
都内に住み、耕作も都内のほ場で行っていることが前提です。そのうえで、次のどれかに当たると対象です。
当てはまるものにチェックを入れてください。0 / 4
最初の2つは、農業経営改善計画(認定農業者)または青年等就農計画(認定新規就農者)の認定を受けた人です。エコ農産物認証は東京都の認証か有機JAS認証で、GAPは農業の生産工程を管理する認証のことです。
エコ農産物認証とGAP認証で申請できるのは、基本構想を定めていない区市町村の農業者だけです。 基本構想とは、農業経営基盤強化促進法にもとづいて市区町村が立てる、地域の農業の方針のことです。書類の案内では、目黒区、中野区、北区、奥多摩町、利島村、御蔵島村、青ヶ島村の7区町村の農業者が、認証書の写しを出す対象として挙げられています。
次の場合は対象外です。
- ✕ 都外に住んでいる、または都外で耕作
- ✕ 認定も認証もない
いくら補助される?
補助率は対象経費の2/3以内で、消費税は含みません。東京都の発表では、対象経費は20万円以上200万円以下です。1人あたりの補助額は、下限13.3万円、上限133.3万円になります。
- 送風機とスポットクーラー(1点10万円以上)を60万円分入れる:60万円 × 2/3 = 40万円
- 遮光資材を30万円分入れる:30万円 × 2/3 = 20万円
- 業務用エアコンなどに300万円かかる:200万円分までが対象で、200万円 × 2/3 = 133.3万円(上限)
- 機器を15万円分だけ入れる:20万円に届かないので下限割れ
下限があるので、少額の買い物を1件ずつ出す使い方はできません。まとめて導入する前提の制度です。また、1つの機械・資材ごとの対象経費(税抜)が10万円未満のものは対象外です。申請は、同じ人・同じ世帯から事業期間中に1回までです。
何に使える?
対象は暑熱対策に使う機械機器と資材です。出荷調製などを行う作業場、休憩所、倉庫などに設置して、農作業中の暑さをやわらげるものが前提です。
対象にならないもの
- 消費税と地方消費税
- 中古品とリース
- 1点10万円未満の機器・資材
- 国・東京都・区市町村の補助金をすでに受けている経費
- 農作物の暑熱対策が主な目的のもの
- カード決済などで得たポイントの分
対象になるもの
- エアコン、スポットクーラー、送風機、シーリングファン、クーラーテント
- 遮熱資材、遮光資材(両方の機能を持つ資材を含む)
- 運搬費と、据え付け・配線・配管の施工費
機器の本体だけでなく、設置にかかる運搬費と施工費も対象経費に入ります。購入した機器は、譲渡も転売もできません。
申請の流れ
- 要領と様式を取る(農業者→JA東京中央会のページ。ZIPで配布)
- 見積書などを集める(農業者→業者。経費の根拠になる)
- 申請書類を出す(農業者→原則として地域のJA経由で中央会へ。令和8年9月14日必着)
- 交付決定を受けて、事業を実施する(農業者。発注も交付決定のあとが原則)
- 支払いを終え、実績報告と請求を出す(農業者→JAか中央会。令和9年1月29日まで)
書類は、そろい次第いつ出してもかまいません。郵送するときは、簡易書留かレターパックプラスが勧められています。提出した書類は返却されないので、コピーを手元に残してください。
機械の発注も「着工」にあたり、原則は交付決定のあとです。やむを得ず先に着手するときは、理由を書いた「補助金交付決定前着工届」を出します。この場合も、補助額が申請額に届かなくても異議を言えず、天災などの損失は自分で負担する条件がつきます。
必要な書類
準備できた 0 / 6
認定証の写しは、認定農業者か認定新規就農者のものです。上の7区町村の農業者は、代わりにエコ農産物認証、有機JAS認証、GAP認証のいずれかの認証書の写しを出します。申請書には、設置場所の地番と位置図も書きます。実績報告では、領収書や納品書、通帳の表紙の裏の写し、導入後の写真、設置場所がわかる資料も要ります。
もらえなくなるのはどんなとき?
- 期限に遅れた:申請は9月14日必着、支払いと実績報告は令和9年1月29日までです。
- 下限に届かなかった:対象経費が20万円未満だと、補助額が下限の13.3万円になりません。
- 予算の範囲を超えた:申請状況によっては、予算の範囲内で調整されることがあります。
- 対象外の経費を入れた:消費税、中古品、リース、1点10万円未満のものは対象外です。
- 二重に申請した:同じ人や同じ世帯から複数申請があると、すべて不採択になります。採択後に分かった場合も、交付決定が取り消されます。
- 交付決定の前に発注した:やむを得ない事情がなければ、着工前届なしの先行発注は認められません。
よくある質問
認定農業者でも認証でもない場合は対象外ですか?
対象外です。公式ページが挙げる対象者は、認定農業者、認定新規就農者、エコ農産物認証の生産者、GAP認証の取得者の4つだけです。エコ農産物認証とGAP認証は、基本構想を定めていない区市町村の農業者に限ります。自分がどれに当たるかは、最寄りのJAか東京都農業協同組合中央会に確かめてください。
エアコンは対象になりますか?
対象になります。公式ページの表に、エアコン、スポットクーラー、送風機、シーリングファン、クーラーテントが機械機器として載っています。条件は、室温を下げるか風を送る機能があり、農作業中の暑さをやわらげて労働環境を快適にすることです。運搬費と、据え付けや配線・配管の施工費も対象経費に入ります。ただし1点10万円未満のものや中古品、リースは対象外です。
遮光ネットのような資材も対象ですか?
遮熱または遮光の機能を持つ資材は対象です。公式ページは遮熱資材と遮光資材を挙げ、両方の機能を持つ資材も含むとしています。ただし、設置するのは出荷調製の作業場、休憩所、倉庫などの人の暑熱対策用です。農作物の暑熱対策が主な目的のものは対象外です。個別の商品が当たるかどうかは、購入前に仕様書や見積書をJAへ見せて確認してもらうと安全です。
補助額の上限と下限はいくらですか?
1人あたりの上限は133.3万円、下限は13.3万円です。1,000円未満は切り捨てます。補助率が2/3以内なので、上限に届くのは対象経費が200万円のときで、下限は対象経費が20万円のときです。東京都の発表では、対象経費は20万円以上200万円以下とされています。
申請はインターネットでできますか?
公式ページに電子申請の案内はありません。申請書類を、最寄りのJAか東京都農業協同組合中央会へ提出する形です。締切日必着で、郵送の場合は簡易書留かレターパックプラスが勧められています。申請者の電話番号を書類に明記します。必要に応じて、追加資料や説明を求められることがあります。
申請の締切はいつでしたか?
補助金交付申請の提出期限は、令和8年9月14日でした。受付開始は令和8年5月1日です。書類がそろい次第、期間中はいつでも出せる形でした。期限を過ぎたため、今回の募集は終了しています。次の募集があるかどうかは、公式ページに記載がないので、JA東京中央会へ問い合わせてください。
事業はいつまでに終えればよかったですか?
交付決定のあとに事業を実施し、令和9年1月29日までに支払いを完了して書類を出す流れでした。実績報告と請求の書類は、そろい次第いつ出してもかまいません。補助の対象になるのは、令和9年1月29日までに支払いが完了した経費です。期限を過ぎた支払いは対象になりません。事業を途中でやめるときや、期限までに終えられないときは、廃止や事故の届けが要ります。問い合わせ先に早めに伝えてください。
実績報告では何を出しますか?
実績報告及び請求書(別記様式第7号)、購入したことがわかる領収書や納品書、通帳の表紙の裏の写し(カタカナ表記がわかるもの)、機器や資材の写真、設置場所がわかる資料を出します。写真は、購入直後のもの、名称がわかるもの、使用場所がわかる使用中のものが要ります。
家族でそれぞれ申請できますか?
できません。申請は、同じ申請者・同じ世帯から事業期間中に1回までです。複数の申請が分かると、すべて不採択になります。採択のあとに分かった場合も、さかのぼって交付決定が取り消されます。世帯の中で誰の名義で申請するかは、出す前に決めておいてください。
対象外になる経費をまとめて教えてください
要領で補助の対象外とされているのは、中古品、リース、1点10万円未満のもの、すでに国や都、区市町村の補助金の対象になっている経費です。カード決済のポイントを使った分は差し引いて請求します。購入した機器は譲渡や転売もできません。違反が分かると交付決定が取り消され、返還と加算金を求められることがあります。
農作業省力化推進事業と両方使えますか?
同じ「持続可能な東京農業支援事業」の別メニューです。東京都の発表では、農作業省力化推進事業も同時に新設され、補助率は1/2以内です。対象の機器が違うので別々の申請になりますが、両方を使えるかどうかや併用の条件は、公式ページに記載がありません。JA東京中央会へ確認してください。
申請や書類で迷ったときの問い合わせ先はどこですか?
東京都農業協同組合中央会 都市農業支援部 東京農業推進室です。電話は042-528-1375(直通)で、メールはcu_nousin@tokyo-ja.or.jpです。各地域のJAの担当窓口でも受け付けています。書類の作成と提出についても、この窓口かお近くのJAに問い合わせるよう案内されています。
後継の制度はありますか?
公式ページには、令和9年度以降の実施についての記載がありません。東京都の発表では、暑熱対策推進事業は令和8年度から追加された新規の事業です。次の募集の有無は、JA東京中央会の新着情報で確かめてください。
