停電が起きたとき、社会福祉施設の入所者の命を支える医療機器や空調は止められません。東京都「社会福祉施設等への非常用電源等の整備促進事業補助金」は、非常用電源設備や可搬型蓄電池の導入費用を4分の3補助する制度です。ただしこの事業は令和8年度で終了予定のため、検討している施設は今年度中に動く必要があります。
社会福祉施設等への非常用電源等の整備促進事業補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(社会福祉施設等の運営法人) |
| 制度名 | 令和8年度社会福祉施設等への非常用電源等の整備促進事業補助金 |
| 対象業種 | 医療、福祉 |
| 利用目的 | 災害・防災対策支援、設備整備(非常用電源等の導入) |
| 対象地域 | 都知事または都内区市町村長の指定等を受けた社会福祉施設等(入所系・通所系・訪問系・相談系等) |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 非常用電源設備=500万円/外部給電器=80万円/V2H=130万円/可搬型蓄電池=40万円/車両接続型電源=25万円(機器種別ごとの基準額) |
| 補助率 | 4分の3 |
| 申請受付 | 第1回: 令和8年5月1日〜6月19日/第2回: 令和8年7月21日〜9月4日 |
| 公式サイト | 東京都「社会福祉施設等への非常用電源等の整備促進事業補助金」 |

この事業は今年度で終了予定
もっとも重要な点から先に書きます。本事業は令和8年度をもって終了する予定と公式ページに明記されています。来年度以降の継続は確約されていません。導入を検討している施設は、後回しにせず今年度中に申請を進めることが重要です。
8種類の機器から、自施設に合うものを選ぶ
対象機器は8種類あり、施設の規模や用途によって選ぶべき機器が変わります。
| 機器 | 基準額(上限の目安) |
|---|---|
| 非常用電源設備 | 500万円 |
| 外部給電器 | 80万円 |
| V2H(車両給電設備) | 130万円 |
| 可搬型蓄電池 | 40万円 |
| 車両接続型電源 | 25万円 |
| 外部電源接続切替盤 | 記載の基準額に準ずる |
| 外部給電器+外部電源接続切替盤 | 記載の基準額に準ずる |
| 車両接続型電源+外部電源接続切替盤 | 記載の基準額に準ずる |
小規模な施設でも導入しやすいよう、可搬型蓄電池や車両接続型電源のような比較的低コストの機器も対象に含まれています。大規模な非常用電源設備を一から整備するだけでなく、既存の車両や小型蓄電池を活用する選択肢も用意されています。
申請は1施設1回限り
この補助金には、過年度も含めて1施設1回限りという制限があります。これまでにこの補助金を使ったことがある施設は、対象外になる可能性があります。また、特定の介護事業所等では、対象機器のうち一部(外部給電器・可搬型蓄電池・車両接続型電源)への申請ができない場合があります。
実績報告までにBCP策定が必要
補助を受けるには、実績報告時までに事業継続計画(BCP)の策定が必要です。BCPとは、災害や感染症が発生した際にも事業(施設の運営)を継続するための計画のことです。まだBCPを策定していない施設は、補助金の申請と並行して策定を進めておく必要があります。
よくある質問
第1回に申し込めなかった場合、第2回でも申請できますか?
できます。第2回の受付は令和8年7月21日〜9月4日です。ただし予算に達し次第、受付が終了する可能性があるため早めの申請をおすすめします。
過去にこの補助金を使ったことがある施設は申請できますか?
原則できません。過年度も含めて1施設1回限りという制限があります。
BCPを策定していないと申請できませんか?
申請時点では必須ではありませんが、実績報告時までにBCPの策定が必要です。申請と並行して策定を進めてください。
