グリーンボンドを発行しようとすると、「本当にグリーンな取組か」を第三者機関に評価してもらう外部レビューの費用が発生します。この費用は数十万円から数百万円規模になることもあり、資金調達のコストを押し上げる要因になります。
東京都のSDGsファイナンス促進支援事業は、この外部レビュー費用を助成する制度です。対象になるのは中小企業一般ではなく、ボンドを発行する企業や、投融資を仲介する金融機関に限られます。助成率・上限額はファイナンスの種類ごとに細かく分かれているため、自社がどの種類に該当するかで受け取れる金額はかなり変わります。
SDGsファイナンス促進支援事業補助金の要点まとめ
正式名:SDGsファイナンス促進支援事業補助金
だれが
- 申請者
- 事業者(SDGs関連の資金調達を行う企業・金融機関)
- 対象業種
- 業種不問(グリーンボンド等のSDGs関連ファイナンスを発行・活用する企業・金融機関)
- 利用目的
- 外部レビューの付与に係る経費の助成
- 対象地域
- 東京都内で発行・活用されるファイナンス
- 従業員数
- 規定なし(法人単位で申請)
いくら
- 補助上限額
- ファイナンスの種類により異なる(下表参照)。最大600万円(トランジション・個人向け)
- 補助率
- ファイナンスの種類により異なる(下表参照)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 公式ページに具体的な締切の記載なし(東京都産業労働局へお問い合わせください)

ファイナンス種類ごとの補助率・上限額
| 区分 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|
| グリーンボンド/ローン | 10分の2(個人向けは10分の7) | 200万円(個人向けは500万円) |
| ブルーボンド/ローン | 10分の7 | 500万円 |
| トランジションボンド/ローン | 10分の1(個人向けは10分の7) | 100万円(個人向けは600万円) |
| ソーシャルボンド/ローン | 10分の6(個人向けは10分の10) | 300万円(個人向けは400万円) |
| SDGs預金 | 2分の1 | 100万円 |
同じ外部レビュー費用でも、ファイナンスの種類によって補助率が10分の1から10分の10まで大きく異なります。どの区分で申請するかによって、受け取れる金額に数倍の差が出ます。
対象になる経費
補助対象は、発行するボンド・ローンやSDGs預金について、第三者機関から外部レビュー(適格性の評価)を受ける際にかかる経費です。設備投資や人件費は対象に含まれません。
東京都のSDGsファイナンス支援の広がり
東京都は令和3年度のグリーンボンド発行支援から始め、その後ブルーボンド・トランジションボンド・ソーシャルボンドと対象を順次拡大してきました。令和8年度からは、金融機関がSDGs預金を設定して個人等から資金を集め、SDGsに資する事業者へ投融資する取組も新たに支援対象に加わっています。
よくある質問
中小企業がこの補助金を使うことはありますか?
想定されている対象は、ボンドやローンを発行する企業・金融機関です。一般的な中小企業が単独で直接活用する場面は限られ、SDGs債の発行を検討している企業や、対象金融機関を通じた取組が中心になります。
個人向けの補助率が高いのはなぜですか?
個人から資金を集めるSDGs関連ファイナンスの普及を後押しする狙いから、個人向けの区分は補助率・上限額が高く設定されています。
申請の締切はいつですか?
参照した公式ページには具体的な申請締切の記載がありません。ファイナンスの区分ごとに個別の募集案内が出ている場合があるため、申請を検討する際は東京都産業労働局に直接お問い合わせください。
