法人のグリーンボンドは補助率10分の2しかないのに、個人だとなぜ10分の7まで上がるのか。結論から言うと、東京都が個人によるグリーンファイナンスの取り組みを増やしたい狙いがあるためです。東京都の「SDGsファイナンス促進支援事業補助金」のうち、環境改善に資する資金調達を対象とするのが「グリーンボンド/グリーンローン」枠です。令和7年度分の受付(〜令和8年3月20日)はすでに終了しています。
SDGsファイナンス支援事業補助金(グリーンボンド/グリーンローン)の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者・個人のどちらも(グリーンボンド・グリーンローンを発行・組成する法人または個人) |
| 制度名 | 令和7年度SDGsファイナンス支援事業補助金(グリーンボンド/グリーンローン) |
| 対象業種 | 業種指定なし(個人が申請する場合は指定なし) |
| 利用目的 | まちづくり・地域振興 |
| 対象地域 | 東京都 |
| 従業員数 | 規定なし(個人が申請する場合は規定なし) |
| 補助上限額 | 200万円(個人向けは500万円) |
| 補助率 | 10分の2(自己負担10分の5。環境省補助金と合わせた設計)、個人向けは10分の7(自己負担なし) |
| 申請受付 | 〜令和8年3月20日(終了) |
| 公式サイト | 東京都産業労働局「SDGsファイナンス促進支援事業補助金」 |

法人と個人で補助率も上限額も逆転する
グリーンボンド/グリーンローン枠の特徴は、法人より個人のほうが補助率・上限額ともに手厚いという点です。
- 法人:補助率10分の2(上限200万円)。環境省補助金と合わせても自己負担が10分の5残る設計
- 個人:補助率10分の7(上限500万円)。自己負担なし
「法人のグリーンボンドは補助率が低い」という情報だけを見て「使えない」と判断すると、個人での発行という選択肢を見落とします。 中小企業の経営者が個人としてグリーンローンを組成するケースなど、法人・個人のどちらで動くかによって条件が大きく変わります。
対象になる経費、ならない経費
- 対象になる:グリーンボンド・グリーンローンとして認証を受けるための外部レビュー取得費用
- 対象にならない:資金使途となる環境改善事業そのものの実施費用(太陽光発電設備の設置費等は、この補助金では対象外)
環境改善に資する設備投資そのものへの補助を探している場合は、この補助金ではなく別の設備投資系補助金を確認する必要があります。
3種類の補助率を並べて見る
| 種類 | 補助率(法人) | 補助率(個人) |
|---|---|---|
| ブルーボンド/ブルーローン | 10分の7 | 個人向け規定は未確認 |
| ソーシャルボンド/ソーシャルローン | 10分の6 | 10分の10 |
| グリーンボンド/グリーンローン(本記事) | 10分の2 | 10分の7 |
同じ東京都のSDGsファイナンス支援事業補助金でも、資金使途によって補助率の設計思想がまったく違います。 自社(または自分)が調達したい資金の使い道を先に整理し、該当する枠を確認することが第一歩です。
よくある質問
今から申請できますか?
できません。令和7年度分の受付は令和8年3月20日で終了しています。 次年度の募集有無は東京都産業労働局の公式ページで確認してください。
法人だと自己負担が発生しますか?
発生する可能性があります。法人の補助率は10分の2で、環境省補助金と合わせても10分の5の自己負担が残る設計です。個人の場合は自己負担なしになります。
太陽光発電設備の設置費用も補助されますか?
されません。補助対象は外部レビュー取得費用に限られます。 設備投資そのものの費用は対象外です。
