物価高騰で経費が膨らんでも、値上げがそのまま通るとは限りません。「中小企業収益力強化サポート事業」は、値上げや経費削減といった対症療法ではなく、専門家の伴走支援を受けて収益構造そのものを見直す計画を立て、その実行費用を助成する制度です。助成金の申請だけを単独で行うことはできない点が、この制度の一番の特徴です。
中小企業収益力強化サポート事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 中小企業収益力強化サポート事業 |
| 対象業種 | 指定なし(物価高騰の影響を受ける都内中小企業等) |
| 利用目的 | 経営改善(収益力強化計画の策定・実行) |
| 対象地域 | 東京都内 |
| 従業員数 | 公式ページに記載なし(事務局へお問い合わせください) |
| 補助上限額 | 300万円 |
| 補助率 | 公式ページに記載なし(事務局へお問い合わせください) |
| 申請受付 | 第1回:5月27日~8月31日/第2回:10月頃予定(支援対象500社に達し次第終了) |
| 公式サイト | 中小企業収益力強化サポート事業(東京都中小企業振興公社) |

「助成金だけ欲しい」という申請はできない仕組みです
この制度は2段階に分かれています。
- 専門家派遣による伴走支援(収益力強化計画の策定)
- 策定した計画を実行するための助成金申請
助成金だけを単独で申請することはできません。先に専門家の支援を受けて計画を作らないと、そもそも助成の対象になりません。物価高騰への対応を「計画に落とし込んでから実行する」という段取りを、都が事実上義務づけている制度だと言えます。
500社に達し次第終了。早い者勝ちの側面がある
第1回の受付期間は5月27日~8月31日ですが、支援対象500社に達した時点で受付を終了する仕組みです。期間内であっても、応募が集中すれば8月31日を待たずに締め切られる可能性があります。第2回は10月頃に予定されていますが、確定した日程ではないため、動くなら第1回のうちに専門家派遣の申込を済ませておくのが安全です。
運営はトランスコスモス株式会社への委託
実施主体は東京都中小企業振興公社ですが、実際の運営はトランスコスモス株式会社が受託しています。問い合わせ窓口も専用の電話番号・Webフォームが用意されており、公社の他の助成金とは別の窓口になっている点に注意してください。公社の総合窓口に問い合わせても案内してもらえない可能性があるため、この事業専用の連絡先を使いましょう。
よくある質問
どんな会社が対象になりますか?
東京都内の中小企業・個人事業主のうち、直近の決算期で営業利益が前期より減少している、または直近の決算が赤字になっている事業者が対象です。物価高騰の影響を受けて収益が悪化している事業者を想定した制度です。自社の決算がこの条件に当てはまるかは、まず直近2期分の決算書で確認してください。
個人事業主でも申請できますか?
対象には法人だけでなく個人事業主も含まれます。都内で事業を営んでいて、営業利益の減少または赤字という条件を満たしていれば、個人事業主でも申請の対象になります。
開業したばかりで前期の決算がない場合はどうなりますか?
「前期比で営業利益が減少」という条件を判定するには前期の決算実績が必要になるため、開業直後で比較対象の決算期がない場合は、この基準での該当は難しい可能性があります。ただし「直近の決算が赤字」という基準であれば当てはまる場合もあるため、該当するか判断に迷う場合は事務局(03-6868-7029)に直接確認することをおすすめします。
いくらもらえますか?
助成金の上限額は300万円です。補助率(自己負担との割合)については公式ページに明記がなく、この記事の情報の範囲では確認できていません。正確な補助率は事務局へお問い合わせください。
補助率が分からないと自己負担額が計算できません。どうすればいいですか?
現時点で公式ページに補助率の記載がないため、上限300万円という金額だけでは自己負担がいくらになるか算出できません。専門家派遣の段階で計画を策定する際に、担当窓口から補助率を含めた詳細な説明を受けられる可能性が高いため、申請を検討する場合はまず専門家派遣の相談から進めるのが確実です。
助成金だけを申請することはできますか?
できません。この制度は専門家派遣による伴走支援と、助成金による実行支援の2段階が一体で設計されています。 まず専門家の支援を受けて収益力強化計画を策定し、その計画を実行するための費用として助成金を申請する流れになるため、助成金だけを単独で申請することはできません。
専門家派遣だけ受けて、助成金は使わないことはできますか?
公式ページの案内では2段階が一体のプログラムとして設計されており、専門家派遣のみを単独で利用できるかどうかは明記がありません。詳しくは事務局(03-6868-7029、平日9:00〜17:00)にご確認ください。
専門家はどんな人が来ますか?中小企業診断士や税理士を指定できますか?
この記事で確認できた情報の範囲では、派遣される専門家の資格や指定可否についての詳細は確認できていません。伴走支援の内容は事業者ごとの経営課題に応じて設計されると考えられるため、詳しくは事務局にご確認ください。
申請の締切はいつですか?
第1回は5月27日から8月31日までです。第2回は10月頃を予定していますが、確定した日程ではありません。8月31日という期限を待つのではなく、第1回のうちに申し込むことをおすすめします。理由は次の質問で説明する500社の上限があるためです。
8月31日より前に締め切られることはありますか?
あります。期間内であっても、支援対象が500社に達した時点で受付が終了する仕組みになっています。申請期間の最終日である8月31日を待っていると、その前に定員に達して受け付けてもらえない可能性があります。
500社の枠が埋まっているかはどこで確認できますか?
第1回に落ちたら第2回に申請できますか?
第2回は10月頃に実施予定とされていますが、確定した情報ではありません。第1回で不採択、または定員超過で受け付けてもらえなかった場合に第2回へ再チャレンジできるかどうかは、事務局に確認する必要があります。
どこが運営している制度ですか?窓口はどこに連絡すればいいですか?
実施主体は東京都中小企業振興公社ですが、実際の運営はトランスコスモス株式会社が担当しており、本制度専用の問い合わせ窓口(03-6868-7029)が用意されています。公社の総合窓口に問い合わせても案内できない可能性があるため、必ず専用窓口に連絡してください。
助成金を受け取った後に何か義務はありますか?
助成金を活用する制度では、実施報告書の提出や、計画の実行状況の報告が求められるのが一般的です。この記事で確認できた情報の範囲では、本制度における報告義務の詳細までは確認できていないため、正確な内容は交付決定時に案内される要綱・事務局への確認が必要です。
他の東京都の補助金と併用できますか?
この記事で確認できた情報の範囲では、他の東京都の補助金・助成金との併用可否についての明記はありません。対象経費が重複する制度と組み合わせる場合、二重助成とみなされる可能性があるため、併用を検討している場合は事前に両方の窓口へ確認してください。
