MSCやMELの認証を取ろうとしても、年間公示料が毎年発生し、漁業協同組合単位ではコストが重く感じられます。東京都農林水産振興財団「水産認証取得支援事業」は、MEL・MSC認証にかかる審査料・年間公示料を3分の2補助する制度です。
漁業者向けの「生産段階認証」と、加工・流通業者向けの「流通加工段階認証」の2種類があり、対象者と補助内容が分かれています。
水産認証取得支援事業補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主)・団体 |
| 制度名 | 農林水産物認証取得支援事業(水産認証取得支援事業)補助金 |
| 対象業種 | 漁業 |
| 利用目的 | 販路拡大・海外展開(水産認証の取得・維持) |
| 対象地域 | 都内に所在する漁業協同組合に所属する者(生産段階認証)、認証水産物を取扱う流通・加工事業者等(流通加工段階認証) |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 流通加工段階認証は初回のみ、1事業対象者につき30万円以内。生産段階認証の上限額は公式ページに記載なし(東京都農林水産振興財団 地産地消推進課へお問い合わせください) |
| 補助率 | 2/3以内(取得・定期審査・更新審査いずれも共通) |
| 申請受付 | 2026年4月1日〜2026年12月28日 |
| 公式サイト | 東京都農林水産振興財団「地産地消推進課」 |

対象になるのはMEL(V2)とMSCの2認証
補助の対象になる水産認証は、次の2種類です。
- MEL(Marine Ecolabel Japan)V2
- MSC(Marine Stewardship Council)
いずれも「持続可能性に配慮した漁業」を第三者機関が審査する認証です。国内流通が中心ならMEL、海外への輸出・大手小売との取引を見据えるならMSCを選ぶケースが多く、どちらの認証を取るかで審査費用の規模も変わります。
「生産段階」と「流通加工段階」で申請できる人が違う
この補助金は、水産物のどの段階で認証を取るかによって、対象者と補助の中身が分かれます。
| 区分 | 対象者 | 補助内容 |
|---|---|---|
| 生産段階認証 | 都内に所在する漁業協同組合に所属している者 | 取得・定期審査・更新審査いずれも年間公示料の2/3以内 |
| 流通加工段階認証 | 認証水産物を取扱う流通・加工事業者等 | 初回のみ、1事業対象者につき30万円以内 |
流通加工段階認証は「初回のみ」対象という点に注意が必要です。生産段階認証は取得後の定期審査・更新審査まで継続して補助対象になりますが、流通加工段階認証は最初の1回しか使えません。更新のたびに補助を受けたい場合は、生産段階での認証取得を検討することになります。
漁業協同組合に所属していないと使えない
生産段階認証の対象は、都内に所在する漁業協同組合に所属している者に限られます。個人で漁業を営んでいても、組合に所属していなければこの補助の対象外になります。まだ組合に加入していない場合は、認証取得の検討と並行して、所属先の組合への加入手続きも必要です。
よくある質問
MSCとMELのどちらを取ればよいですか?
取引先や販路によって選ぶ認証が変わります。国内取引中心ならMEL、海外輸出や大手小売との取引を見据えるならMSCが選ばれる傾向にあります。判断に迷う場合は東京都農林水産振興財団へご相談ください。
流通加工事業者は毎年この補助を使えますか?
使えません。流通加工段階認証は初回取得時の1回だけが補助対象です。定期審査・更新審査は対象に含まれません。
補助の上限額はいくらですか?
流通加工段階認証は1事業対象者につき30万円以内です。生産段階認証の具体的な上限額は公式ページに記載がなく、東京都農林水産振興財団 地産地消推進課(042-528-0510)へお問い合わせが必要です。
