展示会は、新規取引先を開拓する近道になる一方で、出展料・ブース装飾費・輸送費などがかさみ、初めての出展には二の足を踏む事業者も多いはずです。東京都の「展示会出展助成事業」は、BtoB展示会(企業間取引を目的とした展示会)への出展費用を助成する制度です。年10回という多さの募集回数が、他の助成金にはない特徴です。
展示会出展助成事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 展示会出展助成事業 |
| 対象業種 | 指定なし(BtoB展示会への出展を検討する都内中小企業) |
| 利用目的 | 販路拡大(BtoB展示会の出展費用) |
| 対象地域 | 東京都内(都内で事業を営んでいること) |
| 従業員数 | 中小企業基本法第2条第1項に規定する中小企業者に該当する規模(業種ごとに資本金・従業員数の上限があり、どちらか一方を満たせば該当。詳細は公社へお問い合わせください) |
| 補助上限額 | 150万円 |
| 補助率 | 3分の2以内 |
| 申請受付 | 令和8年4月1日~令和9年1月14日の間で全10回(各回の日程は募集要項で確認) |
| 公式サイト | 東京都中小企業振興公社「展示会出展助成事業」 |

なぜ年10回も募集があるのか。展示会のスケジュールに合わせた設計
多くの助成金は年1〜3回の募集ですが、この制度は令和8年4月1日から令和9年1月14日までの間に全10回募集が行われます。これは、展示会そのものが年間を通じて各地で開催されており、出展の準備期間もまちまちだからです。「申請できる展示会が決まったタイミングで、次の募集回にあわせて申請する」という使い方ができるのが、この制度の実質的なメリットです。狙っている展示会の出展申込期限から逆算し、直近の募集回を確認しておくとよいでしょう。
助成率は3分の2。他の販路系助成より手厚い設定
助成率3分の2以内・上限150万円という条件は、東京都の他の助成制度(多くは2分の1)と比べても手厚い設定です。出展料に加えてブース装飾費や輸送費など、初出展でかさみやすい経費をまとめて申請できれば、上限に近い額を受けられる可能性があります。ただし対象経費の詳細(何が含まれ、何が対象外か)は募集要項で個別に確認する必要があります。
申請はJグランツ。GビズIDの発行は募集回に間に合わせて逆算する
申請はデジタル庁の電子申請システム「Jグランツ」で行います。利用にはGビズIDプライムアカウント(国の電子申請で共通して使うID)が必要で、発行までに2〜3週間かかります。年10回募集があるとはいえ、直近の回に間に合わせたいなら、ID取得は早めに動く必要があります。
よくある質問
BtoC(一般消費者向け)の展示会も対象になりますか?
制度名のとおり、対象はBtoB(企業間取引)展示会です。一般消費者向けの物販イベント等が対象になるかは募集要項での確認が必要です(東京都中小企業振興公社へお問い合わせください)。
同じ年度に複数の展示会に出展する場合、それぞれ申請できますか?
募集が年10回あるため、展示会ごとに該当する募集回で個別に申請できる可能性があります。ただし1社あたりの申請回数に上限があるかどうかは、募集要項(助成課:03-3251-7895)で確認してください。
海外の展示会への出展も対象になりますか?
制度案内には「BtoB展示会」とあるだけで、国内・海外の区別は明記されていません。海外展示会への出展を検討している場合は、公社の助成課に事前確認することをおすすめします。
