災害で電気や水道が止まっても、都市ガスの供給網が早く復旧できるかどうかは、地域の中小ガス事業者の設備次第です。「令和5年度都市ガス分野の災害対応・レジリエンス強化に係る支援事業費補助金」は、この復旧力を高める設備投資を支援した制度でした。2024年2月28日をもって募集を終了しています。
この制度を運営する一般社団法人都市ガス振興センターの公式ページでは、令和5年度分の公募詳細ページはすでに「過去の補助金一覧」に移動しており、現在は閲覧できません。ただし、同センターは令和6年度・令和7年度・令和8年度と、同じ枠組みの補助金を継続して実施していることが確認できています。単年度で終わった制度ではなく、毎年度姿を変えながら続く制度と捉えるのが実態に近いところです。
都市ガス分野の災害対応・レジリエンス強化に係る支援事業費補助金(令和5年度)の要点まとめ
正式名:令和5年度都市ガス分野の災害対応・レジリエンス強化に係る支援事業費補助金
だれが
- 申請者
- 事業者(都市ガス事業者。中小規模の一般ガス導管事業者等を想定)
- 対象業種
- 電気・ガス・熱供給・水道業(都市ガス事業)
- 利用目的
- 安全・防災
- 対象地域
- 全国
- 従業員数
- 規定なし
いくら
- 補助上限額
- 1億9,283万円
- 補助率
- 公式ページに記載なし(都市ガス振興センターへお問い合わせください)
いつ・どこへ
- 申請受付
- 終了(〜2024年2月28日)
- 公式サイト
- 一般社団法人都市ガス振興センター

なぜ「中小」の都市ガス事業者が対象になるのか
大手都市ガス事業者は、災害復旧のための設備投資を自己資金でまかなえる体力を持っています。一方、地域に根づいた中小規模のガス事業者は、非常用発電機や緊急遮断設備といった防災設備への投資が後回しになりやすい構造的な事情があります。
災害時にガス供給網の一部でも寸断されると、復旧が長引くほど地域住民の生活への影響が長くなります。 この制度は、その復旧力の底上げを、事業規模の小さい事業者から優先的に進めるための後押しだったと読み取れます。
令和5年度から令和8年度への変化
同じ「都市ガス分野の災害対応・レジリエンス強化に係る支援事業費補助金」という名称ですが、年度が進むにつれて補助上限額は変動しています。令和5年度は1億9,283万円でしたが、令和7年度は1億3,000万円程度に、規模が変わっています。
年度が変われば上限額も補助率も見直される可能性があるため、過去の年度の情報をそのまま次年度に当てはめて計画を立てるのは避けたほうが安全です。
次回公募に備えてやっておくこと
- 都市ガス振興センターの公式ページを、年度切り替わりの時期(例年1〜4月頃)に定期チェックする
- 自社の防災設備(非常用発電機・緊急遮断装置等)のうち、更新・新設が必要な箇所を洗い出しておく
- 過去の公募での対象経費の傾向を、可能な範囲で都市ガス振興センターに問い合わせて把握しておく
よくある質問
今から申請できますか?
できません。令和5年度分は2024年2月28日で募集を終了しています。この制度は年度ごとに継続実施されており、最新の公募状況は都市ガス振興センターの公式ページで確認できます。
大手都市ガス事業者も対象になりますか?
公式ページでは対象規模の明確な線引きが確認できませんでしたが、制度の趣旨から中小規模の都市ガス事業者を主な対象として想定していると考えられます。
補助率はどのくらいですか?
公式ページで補助率の記載は確認できていません。都市ガス振興センターへ直接お問い合わせいただくか、次回公募の要領でご確認ください。
