この補助金だけを単独で申請できるのか——結論から言うと、できません。「中小企業成長応援ファンド事業(小規模事業者事業再建支援事業)」は、国の小規模事業者持続化補助金の交付決定を先に受けていることが前提の「上乗せ」制度です。単独での申請書は受け付けられません。
富山県のこの制度は、令和6年能登半島地震で直接被害を受けた小規模事業者を対象に、国の持続化補助金に最大50万円を上乗せするものです。何が条件になっているのか、線引きを見ていきます。
中小企業成長応援ファンド事業(小規模事業者事業再建支援事業)の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(小規模事業者) |
| 制度名 | 令和8年度 中小企業成長応援ファンド事業(小規模事業者事業再建支援事業) |
| 対象業種 | 業種指定なし(小規模事業者) |
| 利用目的 | 国の小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠)への上乗せ助成 |
| 対象地域 | 富山県内 |
| 従業員数 | 小規模事業者(常時使用する従業員数が原則20人以下、商業・サービス業は5人以下) |
| 補助上限額 | 最大50万円(補助対象経費×3分の2-国補助額、上限50万円) |
| 補助率 | 補助対象経費の3分の2から国補助額を差し引いた額 |
| 申請受付 | 令和8年9月30日(水)まで(富山県商工労働部経営支援課へ郵送) |
| 公式サイト | 富山県「小規模事業者事業再建支援事業」の募集を開始します! |

対象になる事業者・ならない事業者
| 区分 | 対象になる例 | 対象にならない例 |
|---|---|---|
| 被災の事実 | 令和6年能登半島地震で直接被害を受けた県内小規模事業者 | 地震による直接被害がない事業者 |
| 国の採択状況 | 国の「小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠)第19回公募」に採択された事業者 | 持続化補助金に採択されていない、または「災害支援枠」で交付決定を受けた事業者 |
| 令和8年度の申請歴 | 令和8年度の同事業に申請していない事業者(不採択だった場合を除く) | すでに令和8年度の同事業で採択済みの事業者 |
なぜ「災害支援枠」の交付決定者が対象外なのか——災害支援枠はすでに被災事業者向けに手厚い補助率が設定されているため、この上乗せ制度は「通常枠」で採択された事業者の負担を補うことを目的としています。どちらの枠で採択されたかによって、この上乗せが使えるかどうかが変わります。
よく誤解されるポイント
「上限50万円がそのまま受け取れる」と思われがちですが、上乗せ額は「補助対象経費×3分の2-国補助額」の計算式で決まり、50万円はあくまで上限です。たとえば補助対象経費が150万円で国からすでに100万円の補助を受けている場合、計算上の上乗せ額は150万円×2/3-100万円=0円となり、上乗せは発生しません。国からの補助額が少ないほど、この上乗せの効果が大きくなります。
もう1つの注意点は対象経費の範囲です。上乗せの対象経費は、国の持続化補助金の「補助対象経費」の範囲に限定されます。県が独自に対象経費を広げているわけではないため、国の交付決定通知書に記載された経費区分をそのまま使うことになります。
よくある質問
国の持続化補助金にまだ申請していない場合、先にこちらから申請できますか?
できません。国の持続化補助金(一般型・通常枠)第19回公募の交付決定を受けていることが前提条件です。
交付決定後、いつまでに申請すればよいですか?
令和8年9月30日(水)までに必要書類をそろえて富山県商工労働部経営支援課へ郵送する必要があります。
交付決定後の実務的な相談はどこにすればよいですか?
交付決定以降の実務相談は、公益財団法人富山県新世紀産業機構 中小企業支援センター(電話076-444-5605)が窓口です。
