車椅子の宿泊客を受け入れたいが、館内の段差や浴室の改修費用が読めない。バリアフリー化を検討する宿泊施設や観光施設の多くが、ここで足踏みします。観光庁は、この改修費用を後押しする「観光地・観光産業におけるユニバーサルツーリズム促進事業」を実施していました。
この公募は2026年5月15日17時で締め切られ、現在は申請できません。 対象は宿泊施設・観光施設で、補助率1/2・原則上限1,500万円(一定条件で上限5,000万円)という制度でした。終了後の今だからこそ、制度の中身と次回に向けた準備を整理しておきます。
ユニバーサルツーリズム促進事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(法人・個人事業主) |
| 制度名 | 観光地・観光産業におけるユニバーサルツーリズム促進事業 |
| 対象業種 | 宿泊業、飲食サービス業、生活関連サービス業、娯楽業、教育、学習支援業 |
| 利用目的 | バリアフリー化のための施設改修・備品導入 |
| 対象地域 | 全国 |
| 従業員数 | 規定なし |
| 補助上限額 | 上限5,000万円(原則1,500万円、一定条件を満たす場合は5,000万円まで申請可) |
| 補助率 | 1/2 |
| 申請受付 | 終了(2026年3月31日〜5月15日17:00) |
| 公式サイト | 観光庁「令和7年補正予算『観光地・観光産業におけるユニバーサルツーリズム促進事業』の事業者公募開始のお知らせ」 |

どんな工事・設備が対象だったのか
対象になっていたのは、旅館業法第3条第1項の許可を受けた宿泊施設(旅館業法とは、旅館・ホテル等を営むために都道府県知事等の許可を必要とする法律です)と、観光施設を所有・運営する事業者です。対象経費として公式ページで確認できたのは次の内容です。
- バリアフリー化に必要な施設改修(段差解消・スロープ設置・多目的トイレの整備など)
- バリアフリー対応の備品導入
「バリアフリー」と一口に言っても、対象は身体障がいだけではありません。 ユニバーサルツーリズムという名称のとおり、高齢者・障がい者・妊産婦・乳幼児連れなど、誰もが旅行を楽しめる環境づくりが制度の目的です。改修計画を立てる際は、車椅子対応だけに絞らず、多様な利用者を想定した計画にしておくと審査で評価されやすくなります。
今から申請できますか?
2026年5月15日17時で公募は締め切られており、今から申請することはできません。 これはGRANTOS側の見落としではなく、観光庁の公式ページ上で公募期間として明記されている内容です。すでに終了した回に向けて書類を準備しても間に合いません。
次回公募の実施有無・時期は、本記事の執筆時点で確定していません。観光庁の公募情報ページ、または特設サイトの新着情報を確認するのが確実です。
次回公募に備えてできること
バリアフリー改修は、計画から着工まで時間がかかる工事です。締切を過ぎた今から準備を始めても、無駄にはなりません。
- 改修箇所と概算費用の見積もりを早めに取っておく:段差解消・多目的トイレ整備など、工事内容ごとに複数の業者から見積を取っておくと、公募開始後すぐに動けます
- 利用者アンケート・要望の記録を残しておく:高齢者・障がい者の利用者からの要望や、過去に受け入れを断ったケースを記録しておくと、事業計画の説得力が増します
- 旅館業法上の許可・施設の位置づけを確認しておく:対象要件を満たしているか、事前に自施設の状況を整理しておきます
- 交付決定前の着工は補助対象外になる可能性が高いため、次回公募が始まるまでは契約・着工を急がない
よくある質問
今から申請できますか?
できません。2026年5月15日17時で公募は締め切られています。次回公募の発表を待つか、自治体独自のバリアフリー改修補助金がないか、あわせて確認する方法があります。
次回はいつ頃募集されますか?
本記事の執筆時点で、次回の公募時期は確定していません。観光庁の公募情報ページで新着情報を確認してください。
上限5,000万円はどんな施設でも申請できますか?
原則の上限は1,500万円で、5,000万円まで引き上げられるのは一定条件を満たす場合に限られます。 自施設がどちらに該当するかは、次回公募要領の公表後に確認する必要があります。
