同じ「燃油高騰対策」でも、雲仙市には対象がまったく違う2つの支援があります。ひとつは商工業者向けの燃油高騰等対策事業継続支援金、もうひとつがこの記事で扱う農業者向けの燃油価格対策支援事業です。この記事を書いている2026年8月10日時点で、令和8年度分の受付はすでに終わっています。ですが、この制度は燃油価格の高止まりを背景に継続実施されてきた経緯があるため、次年度に向けて内容を残しておく価値があります。
雲仙市農業燃油価格対策支援事業の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(農業者・農業者で組織する団体) |
| 制度名 | 雲仙市農業燃油価格対策支援事業 |
| 対象業種 | 農業(施設園芸) |
| 利用目的 | 加温用A重油の購入費に対する支援 |
| 対象地域 | 雲仙市内 |
| 従業員数 | 規定なし(個人農業者・団体が対象) |
| 補助上限額 | 未確定(次年度分。令和8年度は1戸当たり上限100万円でした) |
| 補助率 | 未確定(次年度分。令和8年度は使用量1リットルにつき10円以内でした) |
| 申請受付 | 次年度の公募時期は未公表(2026年8月10日時点。令和8年度分は5月25日〜7月7日で受付終了) |
| 公式サイト | 公式ページに記載なし(雲仙市農林課へお問い合わせください) |

この支援金の背景にあるのは燃油価格の高止まり
この制度は、国の「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」を財源にしています。電気やガスと同じように、農業用の燃油も価格が高止まりし、施設園芸の経営を圧迫してきました。 いちご、ミニトマト、花き、ハウスみかんといった品目は、冬場にハウスを暖房するための燃油が欠かせません。この支援事業は、その暖房費の一部を市が肩代わりする形で、農業者の負担を和らげる目的で実施されています。
商工業向けの燃油高騰等対策事業継続支援金と名前が似ていますが、対象は施設園芸を営む農業者に限られ、商店や工場は対象になりません。混同しないよう注意してください。
令和8年度の内容(参考・受付終了)
次年度の内容はまだ分かりませんが、令和8年度は次の条件でした(2026年時点の実績)。
- 支援内容:使用したA重油1リットルにつき10円以内を支援
- 上限額:1戸当たり100万円
- 対象経費:令和7年10月1日から令和8年3月31日の間に購入したA重油の購入経費
- 公募期間:令和8年5月25日〜7月7日
対象経費の期間が「前年の10月から当年の3月まで」と、購入時期をさかのぼって対象にしている点に注意してください。申請の公募時期(5月〜7月)と、対象経費が発生した時期(前年10月〜当年3月)がずれているため、レシートや納品書を暖房シーズンのうちに保管しておく必要があります。
対象は「施設園芸セーフティネット構築事業」の加入者
令和8年度の要件では、対象者は次のいずれかに当てはまる必要がありました。
- 施設園芸セーフティネット構築事業に加入している、または加入見込みの農業者
- いちご、ミニトマト、花き、ハウスみかんなど、加温用にA重油を使用する施設園芸を営む者
- 雲仙市内に居住する農業者で組織する団体等
この事業への加入が条件になっているのは、燃油価格の変動リスクをあらかじめ備えている農業者を優先的に支援する考え方だと読み取れます。セーフティネット事業への加入自体に締切があるため、支援事業の公募が始まってから加入しようとしても間に合わない可能性があります。次年度に向けて利用を考えている方は、先にセーフティネット事業への加入状況を確認しておくことをおすすめします。
よくある質問
次年度(令和9年度)も実施されますか?
2026年8月10日時点で公式な発表はありません。ただし、この事業は燃油価格の高止まりという背景が続く限り、同様の枠組みで継続される可能性があります。雲仙市農林課、または島原振興局雲仙地域普及課に確認することをおすすめします。
商店や飲食店の燃油高騰対策も雲仙市にありますか?
はい。ただしこの記事で扱う制度とは別に、商工業者向けの「雲仙市燃油高騰等対策事業継続支援金」という制度があります。対象が農業者か商工業者かで制度が分かれているため、自分の業種に合う制度を確認してください。
対象になる品目は決まっていますか?
令和8年度の要件では、いちご、ミニトマト、花き、ハウスみかんなど、加温用にA重油を使用する施設園芸が挙げられていました。次年度の対象品目が同じかどうかは、募集要項の公表を待つ必要があります。
