なぜ自動車産業だけを名指しした補助金があるのか。背景には、エンジン部品から電動化部品への転換という、地場の自動車関連企業が避けて通れない構造変化があります。この補助金は令和8年度分の申請受付を6月5日で終了しました。 電動化関連枠は上限3,000万円、脱炭素関連枠は上限1,000万円という2本立てです。
やまぐち自動車産業電動化イノベーション等促進補助金の要点まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請者 | 事業者(電動化関連枠は県内に事業所を置く企業、脱炭素関連枠は県内に事業所を置く中小企業) |
| 制度名 | やまぐち自動車産業電動化イノベーション等促進補助金(令和8年度) |
| 対象業種 | 自動車関連産業(汎用) |
| 利用目的 | 設備投資 |
| 対象地域 | 山口県 |
| 従業員数 | 規定なし(脱炭素関連枠は中小企業が対象) |
| 補助上限額 | 電動化関連枠3,000万円/年・脱炭素関連枠1,000万円/年 |
| 補助率 | 1/2以内 |
| 申請受付 | 令和8年4月27日〜6月5日(受付終了) |
| 公式サイト | 山口県「やまぐち自動車産業電動化イノベーション等促進補助金」 |

2つの枠で対象企業が違う理由
この補助金には「電動化関連枠」と「脱炭素関連枠」があり、対象企業の範囲が枠ごとに違います。
- 電動化関連枠: 県内に事業所を置く企業(中小・大企業を問わない)。対象経費は人件費、機械器具設置費、共同研究費、委託料、原材料費など幅広い
- 脱炭素関連枠: 県内に事業所を置く中小企業(中小企業基本法第2条第1項に規定する中小企業者。業種ごとに資本金と従業員数の上限が決まっており、製造業その他は資本金3億円以下または従業員300人以下が目安です。どちらか一方を満たせば該当します)。対象経費は機器設備費、使用料及び賃借料、外注費など
電動化関連枠は大企業でも申請できますが、脱炭素関連枠は中小企業に限られます。 自社の規模によって、そもそも選べる枠が変わってくる点に注意してください。
なぜ自動車産業に限定しているのか
山口県には自動車部品メーカーが集積しており、エンジン関連部品を主力にしてきた企業ほど、電動化の波を受けて事業転換を迫られます。この補助金は、その転換を設備投資の面から後押しする狙いがあると読み取れます。対象経費に共同研究費・委託料が含まれているのも、単独では難しい技術転換を、他社や研究機関との連携で進めることを想定しているためでしょう。
受付終了と次年度への備え
令和8年度分は6月5日をもって受付を終了しています。 次年度(令和9年度)に同様の枠が設けられるかは、公式ページに明記がありません。
- 電動化・脱炭素いずれの設備投資も、対象経費の区分(人件費・機械器具設置費・共同研究費など)を事前に整理しておくと、次回募集が始まったときにすぐ動けます
- 中小企業か大企業かで申請できる枠が変わるため、自社がどちらの区分に当たるかを早めに確認しておくことをおすすめします
よくある質問
今から申請できますか?
できません。令和8年度分は6月5日をもって受付を終了しています。 次回募集の情報は山口県の公式ページで確認してください。
大企業でも申請できますか?
枠によります。電動化関連枠は「県内に事業所を置く企業」が対象で大企業も含まれますが、脱炭素関連枠は「県内に事業所を置く中小企業」に限られます。
自動車産業以外の企業は対象になりますか?
公式ページの記載は自動車産業を想定した内容が中心です。自社の事業が自動車関連の電動化・脱炭素にどう関わるか、担当課に確認することをおすすめします。
